Pub~From the United Kingdom

2025.01.19

英国食生活

イギリスで呑むと言えばパブですね。でもパブの営業は夜だけではないのです。パブランチも楽しめます。元々はパブリックハウスが転じてパブになったという呑み屋で、イギリスでは他にもタバーンやエールハウスなどの名もあります。

概して美味しくないと言われるイギリス料理。しかしパブでランチを出すところは、その料理のレベルもなかなかです。また最近はガストロパブも人気で、そのメニューにも工夫があります。

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羊肉のシェパーズバイはマッシュしたじゃがいもと羊のひき肉が会わせてあり、コロッケの中身をオーブンで焼き目を付けたものになります。羊肉が牛肉になればコッテージパイと呼ばれています。また最近はフィッシュ&チップスに加えて、スカンピ&チップスも人気で、こちらは小海老のフライです。ロンドンではいつもフィッシュの大きさに驚いてしまうので、スカンピ&チップスなら食べ切れそうです。昼間からビールを呑みながら、おつまみとしてつまんでも、ランチでも楽しめます。

また金曜日の午後は、もうウィークエンド気分で、たくさんのスーツ姿のオフィスワーカーらしい人たちがパブに集まっています。それも屋外での立ち呑み。イギリスの人たちは屋外が何よりも好きで、立ち呑みがあたりまえ。もうすっかり週末気分のパブを、金曜日の昼に見かけました。パブの日曜日にはサンデーローストのメニューが登場します。元々は日曜のお昼は自宅でのご馳走だったのですが、外食でローストビーフやローストチキンをいただくようになりました。もちろんパブでも人気のメニューです。

ビールだけのランチもあり、これはリキッドランチと呼ばれています。何も食べないけれど、ビールで栄養補給というわけです。19世紀には子どもたちにもビールを呑ませていたという話もありますから、ビールは栄養価が高いと信じられていたようです。確かに麦芽の栄養素と、そのカロリーは高そうですが…

※写真はレスタースクエアで見つけたTHE POURCUPINEという名のパブ。その意味は何とヤマアラシ、とげとげの小動物です。どうしてその名になったか興味が募ります。