ビールビールビール イギリスのパブでビールを楽しむために

2024.09.09

お役立ち情報

最近はビールを飲まない人が増えました。苦いから、糖質とプリン体がイヤとその理由もわかります。日本のビールも最近は糖質とプリン体オフやゼロなどの商品が各メーカーで製品化され、そのうえアルコールゼロも多くなりました。でもどうしてビール離れが進んだのでしょう。ビールだけではなくアルコールも敬遠されてしまっている今ですが、夏にイギリスのパブで飲んだビールをご紹介します。

最初は味覚のお話から…

ビールは苦い💦

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小さい頃大人たちが飲んでいるビールを見ていると、苦そうでとても飲めるものではないと思っていました。子どもの頃の味覚は確かに苦いものは受けつけません。また匂いのきつい野菜も苦手なのも子どもです。例えば椎茸や春菊なんて、子どもの頃は一生食べないと決めていました。

味には甘味、塩味、酸味、苦味、旨味があります。子どもの頃は甘いものが確かに一番好き。それは無難に美味しく、口にして安全だとわかっているからです。本能的に酸味は腐ったもの、苦味は毒なものと、人は生まれた時からその情報が刷り込まれているようです。でも酸味も苦味も何度も口にして、慣れていきます。味覚は生後間もなくから10才頃までに発達し、その間に口にしたものが食の好き嫌いへとつながります。でもビールは10才では経験しない味。どこで飲み始め、どこから美味しいと感じたのでしょうか。

ビールが美味しいと感じるのはやはり夏。喉が渇いている時に飲む最初のひと口が最高になりました。それは勢いだったような気がします。苦味は舌の奥で感じるので、ゴクゴクと喉でビールを飲んでいたからのようです。そんなふうにしてビールも美味しい、椎茸も春菊も大好きになってしまったのは、何か美味しいものを食べた経験です。小学生の時、あるお店のクリームコロッケの中に細かく刻んだ椎茸が美味しいと感じたことで、椎茸が食べられるようになりました。そのクリームの味に椎茸がアクセントになって、とても美味しいと感じたからです。

慣れと経験、それが味覚の好き嫌いを変えていったようです。

飲みやすいビールは何?? イギリスのパブでのビール体験

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口当たりの美味しいビールもあります。例えばアメリカのバドワイザー。苦味も控えめでこれは水代わりで飲めます。イタリアのペローニも爽快感のあるビールでちょっと苦味も感じられますが、さっぱりと飲める味です。

イギリスではエールが主流。ロンドンプライドという名をよく目にしました。ぺールエールというビールの種類はイギリスでは代表的。濃いビールの色と弱めの炭酸が特徴です。苦さもありますが、甘さも感じられました。またパブでおススメのラガーを頼んだら、フロンティアというビールを出してくれました。これも口当たりがよく、フルーティな味わいでした。

イギリスのパプでとりあえずビールはできない

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イギリスのパブでビールを頼む時は種類と大きさを伝えないといけません。ビールの種類って、ちょっと日本人には不慣れです。日本ではビールを頼めばメーカーは訊かれることがあっても、それは種類ではありません。日本のビールはラガーが多数です。

喉ごしがよく、淡い黄金色のラガーはビールと言えばコレって感じです。下面発酵させたラガーのピルスナースタイルが日本では人気で、プレモルやクラシックラガーがその代表的な存在。でもイギリスではラガーよりエールがよく飲まれているようです。エールは上面発酵させた濃い色で香りがよく、エールには黒ビールも含まれます。日本でも有名なアイルランドの黒ビールのギネスはエールの仲間。エールはクラフトビールが多く、聞き慣れない名まえのものが多いので、ギネス以外はおススメを訊いてみましょう。

そしてビールの大ききはパイントで伝えます。1パイントが0.5リットルくらいなので、中ジョッキ、ハーフパイントがその半分なので小ジョッキくらいでしょうか。お好みで適宜に大きさを選んでください。

イギリスのパブはランチタイムから通しで営業しているところが多いので、ちょっと歩き疲れたらパブでひと休みできるのもパブの魅力です。夕方前の混みだす前のパブも落ちついてビールをいただけます。最近人気のパブは予約で埋まってしまうことも多いので、インターネット予約で席を確保するのベターです。特にフットポールの試合の日や、木曜以降の週末のパブは人であふれています。

パブに入口から外まで人があふれて入れないように見えても、中のテーブルは空いている場合が多いのもイギリスのパブ。レストランなどでもテラス席はいっぱいでも、中は空いているものです。季節の好い初夏から夏は、雨でなければ屋外で飲みたい気分なのでしょう。最近はロンドンも熱中症になるくらいの暑い夏の日もあります。それでも湿度が日本より高くないので屋外でも楽しめ、蚊や蠅が飛んでいるのも見たことがありません。高温多湿の日本とはまた違った屋外のパブも体験してみてください。

日本のビールのイギリス進出

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イギリスのスーパーマーケットや空港で、最近日本のビールを見かけます。種類はドライと呼ばれている辛口のスーパードライ。日本では1987年に販売され、苦味と甘味を控えめにした人気商品となりました。発売当初「これぞ、わが国初の本格的辛口生ビール」とうたった広告。前年に一新したコーポレートロゴも目立っていました。 日本では今アルコール度数の低いビールテイストの商品も活発になっています。健康志向を考える人たちが増えてきたからなのでしょう。また世界のビール消費量も年々減ってきているのも実情です。ビールの消費第1位は中国、2位アメリカ、3位ブラジル。イギリスは8位で、日本は10位という結果を消費合計のランキングを見ました。パンデミック直後の結果でしたが、日本のビール消費量は年々下がっているようです。ビール業界の広告も変化が見られます。女性タレントの起用がとても増えてきました。それだけ女性たちのビールを飲んでほしいのでしょう。

日本ではあまり飲まなくなったビールですが、イギリスではやはりビール。パブでは必ずビールにします。いろいろなビールを楽しめ、バブの雰囲気とお料理を、気軽に自由に選べるのが何よりです。

また美味しくビールを飲むには1日の終り、ゆったりとした時間がおススメ。例えばホテルの部屋でゆっくりと一杯のビールを飲む、そんな時間がイギリスの旅では最高かもしれません。