The North  Atlantic Ocean~From the United Kingdom

2025.02.20

英国コラム

今までどれくらいの海を見てきたのでしょう。日本では太平洋が一番多く泳いでいる海で、日本海でも泳ぎました。オホーツク海は流氷を、東シナ海は屋久島へ紀元杉を見に出かけ、沖縄本島、宮古島と石垣島で泳ぎました。でもこれは日本の海。世界の海はいったいいくつ見たことがあるのでしょうか。太平洋上空ばかり飛んでいた記憶が残っています。

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世界の7つの海は北極海、北太平洋、南太平洋、インド洋、北太平洋、南大西洋と南極海。時代によってその7つは違っていたようで、今はその7つになっています。大西洋、地中海、紅海、アラビア海、ペルシア湾、南シナ海、ベンガル湾が7つの海になっていた時代もあり、それは世界の果てがまだわからない時代だったからでしょう。日本の太平洋は北太平洋が正式名称で、日本海と東シナ海はその付属の名になるようです。

ボスホラス海峡をクルーズしたことがあるだけで、実は地中海も黒海も死海も見た覚えはありません。イギリスにばかり行くので日本海からロシア上空、北海を上空はフライトしていましたが、あの戦争でロシア上空を飛べない時、昔のルートでイギリスに向かうとたくさんの時間海の上にいたことになりました。ベーリング海、バフィン湾を通ったので北極海上空にはいたようです。そしてノースアトランティックオーシャン-北大西洋上空に入ります。実はその旅ではその下の島へ行く予定なので、今通過している場所に降り立てれば、どんなに早く着けたことと思ってしまいます。でも飛行機はヒースローへランディング。国内線を2度乗り継いでその島へ向かうのが現実です。

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そしてやって来ました初めてのノースアトランティックオーシャン。この海はヨーロッパとアメリカを分けた時にできたものです。アトランティックオーシャン全体になると2番目に広い海域で、赤道で北と南に区分けされています。イギリスはノースアトランティックオーシャン、北海、アイルランド海とイギリス海峡に囲まれ、スコットランドから北米大陸まで絶海の孤島セントキルダしかないのです。そんな果てしないノースアトランティックオーシャンは荒々しい海を想像していましたが、意外と穏やか。ここから多くの人が海を渡り、アメリカへ移り住んだのでしょうか。初めて見たノースアトランティックオーシャンに続くのがアメリカとは。日本では太平洋中心の地図ばかり見ていて、イギリスとアメリカは遠いと思ってしまいますが、大西洋中心の地図ならその向こうにアメリカがあると気づかせてくれます。

※写真はスコットランドの離島からのノースアトランティックオーシャン。四角い灯台の前の海はまるで沖縄のようでした。またゴルフ場のポットバンカーの向こうに見える海はまた北大西洋らしい色をしています。