Post~From the United Kingdom

2024.11.29

英国コラム

ポストという言葉には名詞では柱や役職、動詞では掲示する、配置するなどの意味がありますが、一番思い浮かぶのは郵便ポスト。赤い目印はイギリスと同じですが、それは日本がイギリスの郵便制度にならったからです。イギリスではピラーボックスと呼ばれています。こんな詩もあります。

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The pillar box is tall and red.
Its mouth is very wide.
It wears a bonnet on its head.
It must be dark inside.


ピラーボックスは高くて丸い。
口はとても広い。
頭には帽子を被っている。
中は暗いに違いない。


日本のポストとまるで同じですね。最近は帽子を被っている郵便ポストを見ることは少なくなくなりましたが、イギリスではまだまだ街中には大きなポストはよく見かけます。でもポストには刻印らしきもの。これは一体何を意味するものでしょうか。

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この刻印はロイヤルサイファー。君主たちのお印です。郵便ポストのロイヤルサイファーはその当時に立てられたことを意味しています。ヴィクトリア女王の時代に郵便ポストが設置されたので、赤ではない緑色のポストもありました。ガンジー諸島にはエンジ色のポストもあり、まだポストは赤と決まっていなかったことがわかります。

また2012年のロンドンオリンビックとパラリンピックの、金メダリストたちを記念した金色のポストも見つけました。それはテニス大会で有名なウィンブルドンの住宅街にボート競技で金メダルを獲得した、ソフィ・ホスキング選手のものでした。選手たちの出身地にこの金メダルポストは設置されています。でも新しく造られたのではなく、ゴールドに塗りかえたようです。このあたりもイギリス人のモノを大切にする気持ちが伺えました。ポストのロイヤルサイファーを見つける、また新しい街歩きが楽しめそうです。

※写真のポストは壁の中のヴィクトリア女王時代のもの、エリザベス女王時代のもの、白い壁のロイヤルサイファーもヴィクトリア女王のものでした。