知らないでは済まされない!世界のユニークな罰金制度

2024.08.25

お役立ち情報

世界の国々には、日本で生活していると想像もできないような法律や罰金制度がいろいろとあります。「郷に入っては郷に従え」 という言葉があるように、現地で過ごすうえで、その国の禁止事項を知らなかったでは済まされません。そんな日本と異なる禁止事項をうっかり現地でしてしまわないように、事前に下調べが必要ですね。

思わず、“こんなことが!?” と思ってしまうような世界のユニークな罰金制度をいくつかご紹介しましょう。

地下鉄の乗り越し(イギリス)

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スマホや読書に熱中していて、うっかり電車を乗り越してしまった経験は皆さんきっと一度はあることと思います。イギリスのロンドンでは、地下鉄で乗り越しをしてしまうと罰金に科せられてしまうそうです。ロンドンで地下鉄を利用する際は、あらかじめ乗り継ぎ方法など調べておくようにしましょう!

コンタクトレスのデビッドやクレジットカードでタッチすれば、ロンドンの地下鉄とバスはとても簡単に自由自在に乗りこなせます。その日1日の移動範囲で決済され、日本のようにいちいち精算はしません。
 

地下鉄で居眠り(アメリカ・ドバイ)

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次も電車関連の罰金制度のお話です。アメリカ・ニューヨークでは、スリ行為や性的被害などの犯罪抑止のため、地下鉄で居眠りが禁止されています。日本では電車の中で居眠りしても当然、罰金刑に問われませんし、出勤前や学校帰りの方など、居眠りしている方はよく目にしますよね。ドバイも同様、降りる駅からかなり寝過ごしたり、終点に着いても起きられないほど熟睡していたり、これも罰金が科せられます。これらの国では座らずに立ったまま乗車するなどの工夫が必要かもしれません。
 

歩きスマホ(アメリカ)

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近年、日本でも歩きスマホによる事故やトラブルは問題視されていますが、世界中で問題となっています。アメリカ・ニュージャージー州では、ついに罰金が科せられるようになりました。歩きスマホにより、交通事故に巻き込まれ死亡するケースが増えたことで禁止された経緯があります。歩きスマホを自分はしないと。意識して過ごしましょう。
 

横断歩道以外で道を渡る(アメリカ)

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日本では、横断歩道以外の場所であっても、車やバイクが来ていないことを確認したうえで渡ってしまう方をよく目にします。観光客に人気なアメリカ・ハワイは罰金に科せられますので、つい当事者にならないよう注意が必要です。横断歩道を渡る時は青信号の時だけにしましょう。オーストラリア・ケアンズでも罰金が科せられますので、注意が必要です。

ガムを食べる(シンガポール)

思わず、“え?なんで?” と思ってしまう方も多いと思います。日本人はガムを口臭対策や眠気防止、リフレッシュメントの目的などで持ち歩く方も多いですよね。シンガポールは街の美観にとても厳しく、ゴミのポイ捨ても罰金になります。シンガポールでかつてドアノブやエレベーターのボタンなどにガムを張り付けるという悪戯が続き、ガムの持ち込みすらも禁止という法律ができたそうです。シンガポールに行く際は注意しましょう。


やっていけない海外のルールを知りましょう

罰金制度ではなくでもやってはいけないことって、海外には多いもの。例えば、イギリスは順番を守ることは必須。割り込みなどしたら、冷たい視線と注意の言葉が飛んできます。また鼻水をすするのもNGです。欧米の人たちは食事の時も音を立てることを気にします。日本の蕎麦やラーメンのようにすすって食べることは海外ではしないでください。

また宗教上のルールも知っておくとよさそうです。世界で一番信者が多いのはキリスト教と言われ、約20億人が信仰しています。特にやっていけないことはありませんが、いろいろな宗派があるのもキリスト教。例えばカトリック教会は神父さま、プロテスタント教会は牧師さまと呼び方が変わります。教会でマリアさまの像があればカトリック教会です。次に信者が多いイスラム教は16億人ほど。モスクなどの礼拝の場所では、短パンや半袖の服装では入ることを断られます。女性はさらにスカーフ持参で髪を隠さないといけません。

宗教や食、ジェンダーの多様性に配慮できることは、海外への旅や生活ではとても大切な鍵になります。政治と宗教、身体的特徴や外見の話題は避けることをお勧めします。他の人への配慮は円滑なコミュニケーションをつながります。

こんなことが旅先でありました。ロンドンのスーパーマーケットで、電動車椅子のシニアの男性が、スーパーマーケットのポイントカードを落としてしまいました。キャッシャーの女性に目配せし、拾って男性に渡してあげると、とても喜んでくれます。その日の買い物の“これがお勧めだよ。このワインも悪くない”といろいろ教えてくれ、一期一会でも楽しい会話ができました。

世界のユニークな罰金制度の中でも、みなさんの生活に身近なものや、つい、日本にいる気持ちで当たり前にしてしまいそうな行動を今回ピックアップしてご紹介してみました。“これくらいは問題ないだろう” という考えで取ってしまった行動で、せっかくの海外旅行や留学で罰金刑の対象になることがないよう、頭の片隅に入れておきましょう。みなさんの旅が、より充実したものとなるよう、楽しい時間をお過ごしください。

※ちなみにイギリスの大型スーパーマーケットでは、バスケットから商品を出して並べ最後に印のバーを置きます。自分が買うのはこれだとキャッシャーに教えるわけです。前の人が精算すると、ベルトが動いて自分の番になります。

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