Enigma~From the United Kingdom

2024.07.11

英国コラム

以前シェーンに勤めていたスタッフが亡くなりました。仕事をいっしょにしたこともあり、それはとても残念な報せでした。もうずいぶん前に帰国していた彼。ソーシャルメディアに大勢の友人を得ていた彼は、そこで自分の病気と手術、治療を告白していました。そして公開される写真は細くなり、とても元気だった頃の力はないように見えます。やがて逝去の報せが公開されました。

そのソーシャルメディアの書き込みに「彼はエニグマのようだった」、そんな追悼の言葉を見つけます。それを書き込んだスタッフもよく知っています。でもエニグマって、どんな意味なのでしょうか。イギリスのエルガー作曲のエニグマ変奏曲は聞いたことがあります。雄大な美しい曲のエルガーのエニグマ変奏曲、それには隠された主題があり今でもわからないそうです。

エニグマは謎々、謎解きの意味があるとのこと。スタッフのコメントにあったエニグマは、自分にとって最初は謎めいていた人だったという意味だったようです。なかなか同じ会社にいながら、彼らは親しくなるまでには時間がかかり、仲よくなるとコミュニケーションを重ねて、お互いの芸術的な力を共有し楽しんだようです。先に逝ってしまった友人への思いが強く深くコメントされていました。
 
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もう日本を去ってしまったシェーンのスタッフたちの姿は、ソーシャルメディアを通して今でもよく目にします。亡くなってしまった彼のページもまだ残っていて見ることができます。他の人の書き込みに、RIPという3文字のコメントを見つけました。ラテン語のRequiescat in paceで、英語にするとrest in peace。安らかにお眠りくださいの日本語の追悼の言葉に近いようです。スラングの意味もあるので、3文字の略語ではなく、

May you rest in peace. 安らかにお眠りください。
と使った方がよさそうです。

人生で関わった人たちがいなくなってしまうのはとても悲しいこと。けれど元気だった頃の姿を思い浮かべて、いつもどこかで思い出すことにします。