Scotch Egg~From the United Kingdom
2025.01.14
スコッチエッグ、日本でも食べられるスコットランドの料理と思っていたら、実は違うのです。起源については諸説あり、ロンドンの高級食料品を扱うフォートナム&メイソンで、手軽に旅先でも食べられるものを考案したとか、ヨークシャー州のウイットビーで生まれたものとか、元々はインドの食べ物とか、その由来はいろいろです。
「でもなぜスコッチと名がついたのでしょうか。スコッチエッグの由来にはスコットランドは関係ないようですが、どうやら半分に切る中世の英語から来ているようです。何だかややこしいお話です。そしてスコッチエッグは、ゆで卵1個まるまるをひき肉で包んで揚げたものとずっと思っていましたが、それも違うようなのです。
スコッチエッグはゆで卵をソーセージミートで包み、パン粉をつけて焼いたり、揚げたりしたもの。でもソーセージミートって、また微妙な英語です。イギリスのソーセージは混ぜ物が多く、肉々しいドイツのソーセージとはまた食感が違います。イギリスの大手のスーパーマーケットのテスコのイギリスソーセージの材料を調べてみました。豚肉が85パーセントに水と米粉、オニオンパウダー、胡椒とセージ、コリアンダー、ナツメグなどなど。イギリスのソーセージは85パーセントのお肉の食感ではない気がしますが、米粉が混ぜ物の名残りなのでしょう。
さて本物のスコッチエッグはどうなんでしょうか。ヨークシャー州のウイットビーではソーセージの肉ではなく、魚のペーストを使っていたそうで、北海に面している街だからこそのスコッチエッグです。まあ食べ物には本家、元祖など日本でもいろいろあります。美味しければよいのでしょう。でもソーセージの肉で巻いたスコッチエッグの半分はコレステロールだそう。スーパーマーケットのテスコでは最近ヴィーガン用のスコッチエッグを売っているようです。