Passport Control~From the United Kingdom
2024.07.14
久々のロンドンへの旅。長時間のフライトも、思ったより快適で、テムズ河が見えてくるとやはり感無量になってしまいます。この半日のフライトは、このロンドン上空を回って見せてくれることで、長いフライトの疲れも吹き飛びます。さて入国審査。ヒースローの入国審査の質問には大変な思い出があります。次はどこの国に行くか、日本円はいくら持って来たか、いつもいくつもの質問攻めにあいました。でも今回の旅では何と、何もなかったのです。
ヒースローに到着した時のこと。パスポートコントロールという文字が見えて、次は国旗が並んでいるサインボードです。どうやら、国別でその管理が違うのでしょうか。日の丸もあるので、そちらの方向に進みます。でもそこにあるのは機械だけ。パスポートを置いて、前に立ちます。そう、もう人はいません。もうあのいくつもの質疑応答はないのです。写真で顔認証して、パスポートコントロール通過です。人との接触はなく、拍子抜けする入国手続きは自動ゲートをすり抜けるだけとなりました。以前とは違う出入国となり、出国の際も出国のスタンプを押されることもなく、全てはデジタル化されています。ただし機内への飲料の持ち込みの制限はとても厳しく、この旅ではヘルシンキを経由してきたのですが、成田空港の出国後に買ったペットボトルまでヘルシンキでの検査で没収。未開封なのに、成田での検査は信用できないというのでしょうか。ハイジャックやテロの警戒は飲料の持ち込みに及んでいます。
今となればアナログの、あの数々の入国の際の質問も懐かしく思えます。もうヒースロー空港ではパスポートタッチだけ。スムーズな出入国管理になり、人と人が相対する時代は終わってしまいました。英語の実際のコミュニケーションがなくなってしまうのは何か寂しい気がします。そして機内で記載した入国カードも不要で、英語を書く必要もなくなってしまいました。
※写真の国旗があるものは地下鉄の窓上の広告。ヒースロー空港に乗り入れるピカデリーラインで見つけました。日本もタッチで入国できます。