Soho~From the United Kingdom

2024.08.29

英国コラム

ソーホーと呼ばれるエリアはアメリカ・ニューヨークにもありますが、元々はイギリスのロンドンのエリアの名が由来しています。ロンドン中心地なのに、今でも多くの人々も暮らすソーホー。そこはいったいどんなところなのでしょう。

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ロンドンを訪れた人なら一度は行かれたことがある、オックスフォードサーカスからピカデリーサーカス。ピカデリーサーカスからのラインと劇場街のシャフツベリーアベニューと、トッテナムコートロードからオックスフォードサーカスを結んだ、この中側がソーホーと呼ばれているエリアです。リバティーロンドン、おもちゃのハムリーズもソーホーの中に入ります。ソーホーはロンドンのまさに中心です。

ロンドンは街毎に移民たちのコミュニティがあり、例えばロンドン南部のブリクストンはジャマイカやアフリカからの移民たち、東部のスピタルフィールズ辺りはパキスタンやバングラデシュからの移民たちでコミュニティが作られています。そんなコミュニティのある街もさまざまなテイストが垣間見えて、それもロンドンの街歩きの楽しさです。でも明るく人通りの多い時間の散策がおすすめです。ソーホーも夜はあやしげなショップも見えてきますので、十分に気をつけて時間を選んで歩いてください。

さてこのソーホー。かつて狩り場でウサギを追う時のかけ声So―ho! と叫んだことからその名の由来となったそうです。でも中世の頃は修道院が所有していた農地と言われています。その後ここに貴族たちの邸宅が建てられ、ソーホーに移り住みます。しかしやんごとなき人々はメイフェアやブルームズベリーなど、新しく開発されるエリアができると、ソーホーから引っ越してしまいます。代わりにソーホーには移民たちが暮らし始めるようになり、19世紀の半ばにはほとんどが移民たちの暮らしの場となります。ソーホーに住宅が建てられ、安いパブがにぎわいます。特にイタリア系の移民がソーホーには多く暮らし始めました。

ソーホーおすすめのショップはオックスフォードサーカスに近い、おもちゃのハムリーズ。子どもはもちろん大人でも楽しめる大型の玩具店です。赤を基調にした店内ではスタッフもおもちゃのデモンストレーションに大忙し。おかげで支払いのレジはグランドフロアの1階まで行かなければならないこともありました。世界最古の玩具店ハムリーズ。一度は立ち寄る価値があるショップです。最近まで横浜など数店舗が日本にあったのですが、みんな閉店してしまいました。ハムリーズはロンドンでお楽しみください。

またソーホーのハムリーズ近くに、Dim Sum(点心)の飲茶ができるPing Pongというチャイナレストランがあります。チャイナタウンで飲茶をしようと夕方に出かけたら、もう飲茶は終わっていたことがあります。ここなら飲茶はいつでもできそうです。

※写真のカーナビ―ストリートは1960年代文化の発信拠点。今も目につくショップが建ち並んでいます。