Ready Meals~From the United Kingdom

2025.04.18

英国食生活

イギリスのレディミール、調理されてレンジでチンするだけのお手軽料理。最近のイギリスの食も変化したようで、忙しい共働き夫婦、1人暮らしの高齢者の食事には、レディミールは今や欠かせないものになっています。

  • Ready Meals~From the United Kingdom

アメリカではずっと前からTVディナーの名で、このお手軽料理は売られていました。メインとつけ合わせを、電子レンジでチンするだけのディナー。これを食べながらテレビを楽しむように、1954年にスワンソン社が販売したそうです。まだ日本では電子レンジは普及せず、夢の家電製品の時代。その頃から電子レンジと冷凍食品が、あるのですから驚きます。ハンバーグやミートローフのメインに、ポテトとグリ-ンピースの付け合わせ。今の日本でもあたりまえのお手軽料理がアメリカでは、1950年代半ばのアメリカには存在していました。

イギリスのレディミール。滞在中によく行ったスーパーマーケットのウエイトローズにも、たくさんの種類が箱に入って売られていました。ただ気がついたのは、食の多様化によるメニュー作りは、このレディミールにも反映されていました。日本ではまだまだ、ベジタリアンのためのレンジでチンのお手軽料理はありません。ハラール(豚肉を食さない宗教上の合法的な食)も一部のところだけ。でもロンドンのスーパーマーケット、ウエイトローズには、ベジタリアン、ヴィーガン(肉以外にも乳製品も摂らない食の嗜好者)のメニューまで揃っています。また、インドやチャイニーズ、アジアンミールまであり、アジアンの中にはカツカレーまでラインナップされていました。レディミールは見ているだけでも楽しく、また英語の勉強になりそうです。いくつか、書かれていたものをあげてみましょう。

VEGETARIAN Spiced aubergine & lentil roast
VEGETARIAN Jackfruit biryani

VEGAN Mushroom carbonara
VEGAN Cauliflower, chickpea & potato curry
VEGAN Nochiken Nuggets

さてどんなメニューかわかりましたか… ベジタリアンのaubergineはイギリス英語で使われる茄子、lentilはレンズ豆、jackfruitは果物の種類でbiryaniは混ぜご飯のこと。ヴィーガンのカルボナーラにはもちろん卵も生クリームもなくマッシュルーム和え、カリフラワーとchickpeaはひよこ豆の入ったポテトのカレー。ノーチキンのナゲットは大豆で作られ、高たんぱく質、これは最近日本でも見受けられます。さてどんなお味なのか、次回イギリスを訪れた際には確認してみましょう。