イギリスを舞台にした映画とドラマ71選Ⅲ-イギリス舞台の映画ドラマはまた違う魅力でいっぱい

2024.04.23

お役立ち情報

2000年代からイギリス独特の映画も増えてきています。リチャード・カーティスとヒュー・グラント、コリン・ファースや、エドガー・ライトとサイモン・ペグ、ニック・フロストたちによる斬新でユニークな映画制作が進められました。有能なクリエイターと役者たちの続編やシリーズものの映画にもはまってしまいます。ハリー・ポッターシリーズは8作、ファンタスティック・ビーストシリーズは3作、ブリジット・ジョーンズの日記」は続編、続々編まで公開されました。ファンタスティック・ビーストシリーズはさらに続くそうです。

また2019年には1994年公開「フォーウェデイング」の続編の動画が公開されました。みんな歳を経てしましましたが、25年後のキャストたちが結婚式に参列する姿を見せてくれました。けれど結婚をする娘の相手は女性。結婚の誓いの言葉に、牧師を演じるローワン・アトキンソンの戸惑いが最高に笑えました。教会もいろいろと多様性に合わせて変化しなければいけないようです。

では最後に2010年代からの29作品をご紹介していきましょう。

2011年から2022年

The Iron Lady マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 2011年

メリル・ストリープがイギリスの初の女性の首相、マーガレット・サッチャーを演じた伝記映画。晩年の呆け気味の元サッチャー首相をメリル・ストリープが演じ、そして娘役に「女王陛下のお気に入り」で主演を務める、オリヴィア・コールマンがさり気なく出ています。面白い演出は亡くなったサッチャー元首相の夫が、幽霊となって随所に現れるところ。実際のニュース映像とともに80年代のサッチャー政権の歴史にも触れられます。また「eyelash wish-まつげのおまじない」も、この映画で初めて見ました。
 

Jane Eyre ジェーン・エア 2011年

イギリス文学の名作「ジェーン・エア」。シャーロット・プロンテ原作のお話です。何度か映画化されましたが、2011年が一番新しい作品です。ジェーンは孤児で美人ではなく、幸せではありません。それでも結婚を申し込まれそれを受けますが、その結婚は無効。それには理由があったのです。ブロンテ三姉妹の長女シャーロットの「ジェーン・エア」、次女のエミリーの「嵐が丘」、三女のアンの「アグネス・グレイ」とそれぞれ三姉妹は名作を残しましたが、みんな早くにこの世を去ってしまい、その血筋は途絶えてしまいました。
 

About Time アバウト・タイム~愛おしい時間について~ 2013年

イギリスの美しい海辺の街で暮らす父親と息子、実はこの家系の男性はタイムトラベル能力があるのです。イギリスには珍しいSF作品ですが、大がかりなセットもなくタイムトラベルする場所はクローゼットの中。やがて巡り合う未来の妻との邂逅まで、息子はタイムトラベルをくり返しますが… 人生はやり直しができないから楽しいのだと気づかせてくれる、そんな映画でした。
 
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Philomena あなたを抱きしめる日まで 2013年

この映画は実話を元にしています。50年前に息子を手放してしまった母親フィロメナ、その名が映画の原題になっています。1951年にアイルランドの修道院に送られたフィロメナのお腹には子どもがいましたが、出産後ほとんど会うこともなく養子に出されてしまいます。その息子を探すフィロメナをジュディ・デンチが演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされましたが、残念ながらこの作品では最優秀賞には至りませんでした。
 

The World's End ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 2013年

サイモン・ペグとエドガー・ライト監督の3部作の最終兵器はSF。12件のパブで12杯のパイント(約568ml)ビールを呑む5人組が、宇宙人に乗っ取られた街で戦い、「未知との遭遇」並みの宇宙船に取り込まれるお話は奇想天外です。主演のサイモン・ペグが第1作の「ショーン・オブ・ザ・デッド」から老け込んでしまい、トム・クルーズとの「ミッションインポッシブル」の映画で疲弊してしまったのでしょうか。心配になりました。
 
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Begin Again はじまりのうた 2013年

イギリスからやってきたシンガーソングライターのグレタと出会った音楽プロテューサーのお話。シンガーソングライターのグレタをイギリスの女優キーラ・ナイトレイが、音楽プロテューサーをマーク・ラファロが演じました。歌の経験がなかったキーラでしたが、歌とギターのトレーニングに励みます。実際の映画のサウンドトラックのボーカルもこなし、見事にシンガーソングライターを演じています。「ロストスターズ」の切なく美しい歌声で素敵な映画になりました。
 

Belle ベルーある伯爵令嬢の恋― 2013年

黒人女性ディド・エリザベス・ベルは私生児として生まれましたが、やがて父親に引き取られ伯爵令嬢としての生活が始まります。ロンドンの高級住宅地ハムステッドの高台の邸宅、ケンウッドハウスが舞台の映画です。ベルはその屋敷で従妹とともに暮らし、肖像画を今に残しています。映画でもキャストたちによるその肖像画が再現され、その精巧さに目を見張りますが、実際のベルの画は果物を抱えて通り過ぎる使用人のようにも見えました。映画では2人のレディはとても仲よく幸せそうでしたが… 
 
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The Theory of Everything 博士と彼女のセオリー 2014年

2018年イギリスの理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士が亡くなりました。この映画は博士と、元妻のジェーンを描いています。若き2人はケンブリッジ大学で出会いますが、やがて博士はALS-筋萎縮性側索硬化症を発症してしまいます。それでも結婚し博士を支えるジェーン。ホーキング博士をファンタスティク・ビーストシリーズ主演のエディ・レッドメインが好演しています。さらに博士の教授役には、ハリー・ポッターシリーズの狼男ルーピン先生役のデビット・シューリスがキャスティングされていました。
 

Effie Gray エフィ・グレイ 2014年

イギリスの画家、ジョン・エヴェレット・ミレイの妻エフィの伝記映画。実はエフィは美術評論家として名高いジョン・ラスキンに最初嫁ぎますが、夫は妻に何もしないまま結婚生活を送っていました。やがて有望な若き画家ミレイが現れ、次第に2人は魅かれていきます。女優エマ・トンプソン脚本し、出演していることも話題になった映画です。ミレイは河を流れる「オフィーリア」の画で名を馳せ、イギリスのロイヤル・アカデミーの会長まで昇りつめた画家となりました。
 

Paddington パディントン 2014年

くまのバディントンの実写映画は2作作られています。その1作目は2014年に公開。ペルーからやって来たくまのパディントンは、ブラウンさん夫妻の家で暮らすことになりましたが、慣れない都会、それもロンドンの生活で騒動を起こしてしまいます。マイケル・ボンド原作の絵本から飛び出してきたパディントン。2作目にはヒュー・グラントとブレンダン・グリーソンが共演、けれどパディントンが共演した最高の有名人はエリザベス女王です。Ma’amalade sandwich Your Majesty?-エリザベス女王の最後の共演者がパディントンになりました。
 
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Night at the Museum: Secret of the Tomb ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密 2014年

映画「ナイト ミュージアム」は3作制作され、その最後の舞台が大英博物館。閉ざされた夜の博物館で展示物たちが勝手に動き回るファンタジー映画ですが、この「エジプト王の秘密」には名優ベン・キングズレーが古代エジプトのファラオ―王として登場しています。アメリカの自然史博物館の展示物セオドア・ルーズベルトの蝋人形役で、第1作から出演していた名優ロビン・ウィリアムの遺作となってしまったのがとても残念です。最後の演技に泣けてしまいます。
 

Suffragette 未来を花束にして 2014年

男女が平等ではなかった時代、女性には参政権は与えられていませんでした。ランドリーで毎日洗濯の仕事をするモードはある集会に誘われ人生が変わります。女性たちに参政権を得るために活動を続ける人たち―Suffagetteとの出会いです。今では当りまえのことなのに、110年前の女性たちの運動で実現したこともあるのです。モードを演じているのは、映画「わたしを離さないで」主演のキャリー・マリガン。儚げなその姿に潜む大きな信念の力を感じさせてくれています。
 

A Royal Night Out ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出 2015年

少女の頃のエリザベス女王とマーガレット王女が宮殿を出て外出するお話は、1945年の実話のようです。Victory in Europe Day-ヨーロッパ戦勝ディと呼ばれる日の5月8日、ドイツが無条件降伏し、ロンドンでは祝賀会が開かれました。その日特別な許可をもらって外出した王女たちのお話はフィクション。19才のエリザベス王女を2013年の映画、「ベルーある伯爵令嬢の恋」のレディ役のサラ・ガドンがキュートに演じています。
 

The Crown ザ・クラウン 2016年~

ネットフリックスドラマの「ザ・クラウン」は2016年に始まりました。実話とは違う、配役が似てないと、配信後はいろいろ話題になるドラマですが、シーズン1は見応えがありました。シーズン1は父君のジョージ6世がご健在の頃から始まります。エリザベス王女の結婚、即位、戴冠式と70年以上前のエピソードが続き、1952年のロンドンのスモッグ事件は息を呑みました。Great Smog of Londonがどんなに大きな犠牲を強いたのか、チャーチルと女王のやりとりもシーズン1の見所のひとつです。
 
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A Street Cat Named Bob ボブという名の猫 幸せのハイタッチ 2016年

猫好きにはもうたまらない映画です。そのうえ本物のボブが映画で主役を演じているのですから、その健気さには頭が下がります。実在のストリートパフォーマーが麻薬に溺れていく、そんな時に一匹の茶トラの猫と出会います。ボブと名づけていっしょに暮らし、次第に薬から離れようとする主人公ジェームスですが、その過程は壮絶です。ボブが助けてくれた命。そしてそのお話が本になって、映画化された作品です。2022年には続編も公開されますが、ボブはその前に事故でこの世を去ってしまっています。
 

On Wings of Eagles 最後のランナー 2016年

1981年公開「炎のランナー」の登場人物エリック・リデル選手、その後を描いた作品の舞台は中国でした。宣教師だった父の赴任先の中国天津で生まれたリデル選手は、1924年のパリオリンピック後に父と同じ道を歩みます。20年間近くの中国での宣教師の生活。次第に戦争は激化し日本軍の捕虜となり、収容所でリデル選手は43才で病死してしまいます。日本軍の酷い仕打ちとやり方。目をそむけたくなるシーンもありますが、残念ながらこれが真実、これが戦時下だったのでしょう。
 

Victoria & Abdul ヴィクトリア女王 最期の秘密 2017年

ヴィクトリア女王の晩年を描いた映画は、ジョディ・デンチが女王を演じました。年老いて少し呆け気味の女王ですが、人の言うことはしっかりと理解し、インド人のアブドゥルに心魅かれていきます。ヴィクトリア女王はその昔ジョン・ブラウンを大切にしたためミセス・ブラウンと呼ばれたり、晩年はアブドゥルをムンシー師と呼びそばに置いたり、王室の他の人々とはかなり違います。普通のとり巻きたちとは違う、真摯な気持ちを女王は彼らに見出していたからなのでしょう。その慧眼に感服します。
 

Darkest Hour ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 2017年

これは映画館に足を運んで観ました。戦争のシーンの俯瞰のショットが、とても新鮮に感じたことを覚えています。老首相チャーチルを、ハリーポッターのシリウス・ブラック役のゲイリー・オールドマンが演じ、その扮装も話題になった作品です。ゲイリー・オールドマンはこの作品でアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。リュック・ベンソン監督の「レオン」で非情な刑事を好演してから23年後、人気の高い俳優となりました。
 
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Goodbye Christopher Robin グッバイ・クリストファー・ロビン 2017年

くまのプーさんの作者A.A.ミルンと息子の実話を映画化しました。父親のミルンを演じたのはドーナル・グリーソンで、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」の息子を演じた役者だと後で気づき、さらに母親役のマーゴット・ロビーもその映画で憧れの女性役で出ていたことを思い出しました。プーと名づけたくまと遊んでいただけのクリストファー・ロビン。それが絵本になり、次第に有名になっていくクリストファー・ロビンの苦悩を、この映画では描いています。父の残したプーさんの莫大な印税を、クリストファー・ロビンは受け取っていません。2018年公開の「プーと大人になった僕」の映画とは対照的に、実際の人物像を描いています。
 

Hampstead ロンドン、人生はじめます 2017年

ダイアン・キートン主演のロンドンの高級住宅地でのお話は、いくつになってもダイアン・キートンのカッコよさが光る映画でした。何もない、自分で作り出す生活をしているホームレスの男性との出会いが、リアルなハムステッドの街並みとともに描かれ、ハムステッドを訪れた人は懐かしい気持ちになる映画です。実はホームレス男性のお話は実話。男性に立ち退き命令が下り… けれど、その所有権は… 高級住宅地のカタチばかりの箱の中から、新しい人生が見えてくるお話です。
 

The Favourite 女王陛下のお気に入り 2018年

最初のグレートブリテン王国の君主はアン女王。ブランデー好きなので「ブランデー・ナン」とも揶揄された女王の晩年を演じたのは、オリヴィア・コールマンで、この役でアカデミー最優秀主演女優賞を受賞しました。実話をブラックコメデイ化したこの作品は、女性同士のどろどろ感に怖さも感じる映画です。お気に入りで固めたアン女王、寵愛を得るために必死になる侍女たち。ロンドンに向かう飛行機の機内で観るには、少しグロい映画でした。
 
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Bohemian Rhapsody ボヘミアン・ラプソディー 2018年

伝説になったバンドQueen。数々の名曲とともに、クィーンの歴史がひも解かれました。フレディ・マーキュリーの生涯を中心に、キャストたちが見事にクィーンを演じています。WE WILL ROCK YOU♪Don't Stop Me Now♪I Was Born To Love You♪は、日本のコマーシャルでもお馴染みの曲となりました。フレディの伸びやかで情感のある歌声。またそれを演じたラミ・マレックの名演が光ります。クィーンの楽曲は永遠の名曲として、フレディの歌声とともに残っていくことでしょう。
 

Christopher Robin プーと大人になった僕 2018年

くまのプーさんの作者A.A.ミルンの息子、クリストファー・ロビンのお話は実際にプーさんと仲間たちも出演しています。シリアスな「グッバイ・クリストファー・ロビン」とは違い、大人になって仕事に行き詰まるクリストファー・ロビン。大人は遊んでいるわけにはいかないのです。仕事のことで困っているクリストファー・ロビンは公園でプーさんと再会。けれどそれはファンタジー。ほんとうのお話ではありません。実在の娘は重い病気だったのです。映画は心温まるお話で、大人も子ども楽しめる作品に仕上がりました。
 
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Mary Queen of Scots ふたりの女王 メアリーとエリザベス 2018年

イングランドとスコットランドの女王たちは、エリザベス1世とその従姉のメアリー・オブ・スコット。映画の原題はメアリー・オブ・スコットなので、悲劇のメアリーを中心にお話は進みます。プロテスタント教徒のエリザベスとカトリックの教徒のメアリー。信仰が違ってもけして相容れなかったわけではなかったと思われます。ただ歴史は容赦なく片方を亡き者にしようとします。悲しいふたりの女王は、今もウエストミンスター寺院の離れた場所で眠っているそうです。
 

All Is True シェイクスピアの庭 2018年

シェイクスピアの晩年を映画化した作品では、シェイクスピアにケネス・ブラナー、妻のアン・ハサウェイにジョディ・デンチがキャスティングされています。8才年上の妻とほとんどともに暮らしていなかったシェイクスピア。人生の最後の日々を描いたこの映画で、ケネス・ブラナーとジュディ・デンチは何度もの共演を経た、信頼の演技を見せてくれました。シェイクスピアはアンの元でこの世を去ります。原題は「All Is True-全て真実」。これはシェイクスピアの戯曲「ヘンリー8世」の別タイトルのようです。
 

Downton Abbey ダウントンアビー【映画版】 2019年

ドラマシリーズで大人気になった「ダウントンアビー」が映画化された作品。テレビシリーズが終了したおよそ2年後の1927年、当時の君主ジョージ5世夫妻がダウントンアビーを訪れる手紙から、物語は始まります。王室側とダウントンアビーの使用人たちの摩擦もユニークに描かれ、大きなお屋敷だからこそ大変な生活がわかります。貴族たちは美しいドレスを着て美食ばかりしているわけではないのです。お屋敷と広大な領地を存続していく苦労は庶民にはわかりません。
 

The Beatles: Get Back ザ・ビートルズ: Get Back 2021年

かつて「レット・イット・ビー」の映画として公開されたものを、6時間以上のドキュメンタリーとして復活させました。ビートルズ解散直前の若い4人とそのスタッフ、当時の恋人たちがリアルに映し出されています。名曲が生まれる瞬間を垣間見ることができ、それぞれの思惑、もう同じ場所には戻れない切なさが伝わってきます。圧巻は最後の屋上ライブ。ビートルズの最後のショーは1969年1月30日木曜日、警官に阻止されて終わりました。
 

The Lost King ロスト・キング 500年越しの運命 2022年

2012年ロンドンオリンピック閉幕して間もなく、イギリスのある工事現場で人骨が見つかります。それが歴史上の大悪人にされてしまったリチャード3世の亡骸だったのです。この映画はリチャード3世に魅かれるさえない主婦が、リチャード3世の亡骸を見つけるお話で、実話を元にしているそうです。リチャード3世の汚名を返上するため、そして亡骸を再埋葬するために主婦は奔走します。事実は小説より奇なり、それもリチャード3世が没して527年後に起こったのですから… 
 

Living 生きる LIVING 2022年

黒澤明監督の名作をイギリスでリメイクした映画は、脚本をカズオ・イシグロが書き上げました。「ラブ・アクチュアリー」や、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」でお馴染みのビル・ナイが余命わずかな主人公を演じています。ラストの公園での歌のシーンも日本のクロサワ映画と同じです。でも歌は違います。スコットランドの伝統的な歌「The Rowan Tree」。その切ない歌声に、尽きようとしている命の輝きが見えたような気がしました。





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まだまだイギリスを舞台にした映画やドラマはいっぱいあります。イギリスの俳優たち、イギリスの生活や習慣を映画やドラマから見つけてみましょう。映画やドラマで異文化理解を深めながら、英語学習にもつなげてみてください。字幕なしで観られる日もそう遠くはないかもしれません。

イギリスを舞台にした映画とドラマ71選Ⅰ
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イギリスを舞台にした映画とドラマ71選Ⅱ
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