Film~From the United Kingdom

2024.06.06

英国コラム

今ではあまり使われなくなりましたが、これは写真で使うフィルムのことではなく、英国では映画のことをフィルムと言います。アメリカではムービー。ハリウッドが映画の都となった昨今ですが、アメリカ映画は派手なアクションとカーチェイスの仕掛けにこだわると言われています。英語がわからなくても、観て楽しめる作品が多いのはハリウッドならではの作りです。

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ではイギリス映画ってどんなもの? 実は脚本にこだわりがあり、登場人物のセリフがメインになっているものが多いと言われています。

イギリス映画と言われていても、ハリウッドの制作が多いのも事実ですが、例えばジュリア・ロバーツとヒュー・グラントの映画「ノッティングヒルの恋人」では、ささいな会話もウィットに富んで楽しいものばかりです。

子役の少女にインタビューをする羽目のヒュー。少女にレオナルドと共演したと言われて、「ダヴィンチ…?」とマジに訊きかえすところもウケます。その夜、妹の誕生日パーティにジュリアを招待したヒューですが、彼の友人はジュリアが大女優とは気づかず、「何をしているの?」、「何に出ているの?」と訊きながらも気づく気配はなく、「いくら稼いだの?」と、その金額を告げられ、絶句してしまう場面。

映画全般を通して、聴き取りやすい英語の会話が愉しめる作品です。しかしながら、ネイティブスピーカーではないとわからない表現も随所にあり、さすがsense of humorの国。そこで笑えない英語力は悔しいところです。できるだけイギリス映画を観て、英語学習に励みましょう。

ちなみに劇場のイギリス英語も違います。よく写真を見てくださいね。