英語で「とうもろこし」はmaize?cornとの違いをやさしく解説

2024.07.11

英会話フレーズ

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  • Maize~From the United Kingdom

シェーンのあるスクールを訪れていた時、クラスルームに貼ってあるポスターを見ていたら、メイズ。絵はどう見てもとうもろこし。でもメイズって何? 知らない単語です…

英語でとうもろこしはコーン。これは子どもたちでも知っている英単語ですね。でもメイズ、これはイギリス英語のとうもろこし。コーンは穀物全体を指す言葉で、元々とうもろこしを知らないイギリスから、アメリカに渡った人々。さて、これは何と呼ぶかと考えていたところ、インディアンの穀物でインディアンコーンとしたのがその語源らしいようです。

corn(コーン)は「穀物」を意味し、アメリカ英語では「とうもろこし」を指す言葉として定着しました。一方、イギリス英語ではmaize(メイズ)が正式なとうもろこしの名称として使われています。

アメリカ英語とイギリス英語の違いに注目しよう

英語には「アメリカ英語」と「イギリス英語」という2つの大きな系統があります。たとえば、アメリカで使われている単語が、イギリスではまったく違う単語になることがあります。

eggplant(エッグプラント)はアメリカ英語で「なす」を意味しますが、イギリス英語ではaubergine(オーバジン)と呼ばれます。同じく、「トラック」はアメリカではtruck、イギリスではlorryと言います。こうした違いを知っておくと、海外の人との会話でもスムーズになりますね。

それはもっと先にアメリカ大陸を発見したコロンブスたちが、とうもろこしを持ち帰り、スペイン語から転じてメイズになったよう。茄子もアメリカとイギリスでは呼び名は変わり、英語らしいエッグプラントが覚えやすいのですが、イギリス英語のオーバジンもぜひ覚えてください。

ちなみにオクラは英語。元々アフリカの野菜です。今や和食の夏野菜として大活躍のオクラですが、アフリカからやって来ていたのです。

食べ物の名前から見る英語の旅

英語に登場する食べ物の名前は、その歴史や文化の影響を受けて世界中から集まっています。

たとえばokra(オクラ)は、もともとアフリカ原産の野菜で、そのまま英語として取り入れられました。また、日本では「ピーマン」と呼ばれる野菜も、英語ではbell pepper(ベルペッパー)といいます。このように、食べ物の名前にはその野菜のルーツや国際的な交流の歴史がしっかりと刻まれています。

子どもの頃に見た絵本を思い出しました。それはABCブックという本でAからZまでの単語にちなんだお話が1冊ずつあり、その中で緑の服を来た金髪の少年がとうもろこしになったお話がありました。悲しいお話でしたが、緑と金髪の少年の絵が印象的な1冊でした。思えばあれが最初の英語学習だったのでしょう。でもメイズをまだ知らなかったなんて… まだまだ英語学習の日々は続きます。ABCブックから勉強をし直しでしょうか(> <。)

子どもの頃の英語体験が、大人になってつながる

幼い頃に出会った英語の本や言葉は、知らず知らずのうちに記憶の中に残っているものです。大人になってふとした瞬間にその記憶がよみがえると、英語が「遠い言語」ではなく、「親しみのあるもの」に感じられることがあります。

たとえば「ABCブック」のように、アルファベットごとに単語を覚える本は、英語の最初の入口としてとてもよい教材です。懐かしい記憶のなかに英語があれば、それは大きな財産なのかもしれません。

ほんとうに懐かしいあの絵本。異文化理解もでき、オレンジ色で統一された大きな絵本のシリーズでした。いとこたちの家を転々として、どこかにあればいいのですが…