KIOSK~From the United Kingdom
2024.04.23
異文化理解
これはJRの売店の名ですよね。最近はNewDaysなどのコンビニエンスストアにも変わっていますが、このKIOSKの名は元々トルコ語。トルコなどの中近東で夏の家に使用される四阿を意味しているそうです。ヨーロッパでは公園などの売店のことをKIOSKと呼ぶようになり、JRもそれにならったとうわけです。
人が1人建てる場所に、上から下までびっしりと商品を並べて売る日本のKIOSK。かつては駅のホームで小気味よいほどの手際で朝の通勤客のリクエストに応えて、商品を売っていました。新聞から煙草、飴などのお菓子、そして不祝儀袋まで置いていましたから、まさにコンビニエンスストアの先駆けがKIOSKでした。日本のKIOSKが衰退していったのは、新聞、雑誌の購読がスマホに代わり、喫煙者と喫煙場所が減ったからでしょう。
ロンドンのマーブルアーチからバスに乗っている時に、窓の外にKIOSKという文字を見ました。それもあの有名なアイコン、鹿討帽のシャーロック・ホームズまで見えます。そこはベーカーストリート。シャーロック・ホームズが住んでいた場所なのですが、それはコナン・ドイル小説の中のお話で実際にはありません。それでもシャーロック・ホームズの根強いファンたちがこの街にやって来るようになり、シャーロック・ホームズの下宿を再現した博物館までできてしまいました。バスを降りることなく、通り過ぎたBAKER KIOSKキオスク。いったい何が売られているのか、とても気になりました。
※写真はロンドンバスの2階から撮ったベイカーキオスク。電子タバコの店でもあるようです。確かにホームズは喫煙者でしたから。