Manga The Citi Exhibition~From the United Kingdom

2024.04.06

異文化理解

2019年6月にロンドンにいて、また大英博物館まで出向いたのに、マンガ展を見てこなかったのは後悔しきりです。ロンドンの博物館や美術館は、ほとんどがアドミッションフリー、無料です。マンガ展は有料展示だったので、つい敬遠してしまう嫌な思いが頭をもたげてしまったのもいけなかったようです。ほんと目先だけで物事を考えるのは、残念な結果を生むばかりです😢。

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日本の世界に通じる文化、漫画。それを大英博物館で展示できたのは、もうこの世にいない漫画界の先駆者たちも、あちらから訪れたいと思うほどの展示内容だったのです。2019年5月23日から8月26日のロンドンのベストシーズンに開催された大英帝国での「マンガ展」。大英博物館の柱の間に立つ「ゴールデンカムイ」のアイヌのアシㇼパの清々しい横顔、それがモノトーンの漫画の世界に誘うこの「マンガ展」のキービジュアルとなっています。マンガの神様、手塚治虫氏をはじめ、赤塚不二夫氏、萩尾望都氏、鳥山明氏、谷口ジロー氏、こうの史代氏、武内直子他50名ほどの漫画家たちの原画などを集め、また葛飾北斎の漫画、鳥獣人物戯画の日本の絵画の歴史にも触れていたようです。

シェーンの講師にも来日した理由に、日本のアニメが好きでたくさん観たいからと言っているのを聞いたことがあります。「セーラームーン」の人気も世界的で、15の国と地域で放送されました。この「マンガ展」は有料の企画展にも関わらず最高の来場者数を動員したようです。海外メディアはサブカルチャーを大英博物館で展示するのはいかばかりかと、冷ややかな反応もあったようですが、成功裡に会期を終了しました。

初めてのロンドンへこの「マンガ展」のためにひとりで訪れたお話も聞きました。ああ、キービジュアルが萩尾望都氏の「ポーの一族」だったら(個人的意見でスイマセン💦)、例えアドミッションが£100でも観たことでしょう。この「マンガ展」のアドミッションは£19.5、当時のレートで2800円弱。次の旅ではお金と時間は有意義に使いたいと心に決めます。