「おうち英語」が実際には難しい理由!

2023.10.28

子ども英語

「おうち英語」をご存知でしょうか? おうち英語とは英会話教室や英会話スクールなどに通学しないで、自宅でママやパパが英語の先生となって、お子さまに英語を教えることです。おうち英語なら通わせる必要がないので、通学する時間も費用もかかりません。でもそのおうち英語、安易に手を出すと取り返しのつかないことになりかねないかもしれません… 今回はおうち英語をどうやって始めるか、それをどうやって続けていくのか、その方法を考えていきましょう。

おうち英語は本当にリーズナブル?

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英語を始めるとすると、その本や教材の高さに驚かされます。輸入品が多いので仕方ないのでしょうが… 

英語の絵本は高い‼

1000円未満で買えるものも確かにいくつかはありますが、1冊約2000円程度が英語の絵本の相場。高いものだと3000円や4000円するものもあり、さらにセット売りになると数万円もしてしまいます。絵本を何冊も教材として用意したいと考えるのであれば、最初は購入しないで、図書館で洋書の絵本をいくつか借りてみるのも一つの手かもしれません。

教材が高い‼

英語の絵本の読み聞かせだけでは英語習得はできません。フォニックスやスペルなどを学ぶための教材が必要になります。世の中にはおうち英語に特化した教材のみを販売するサービスもありますが、それは一番高く100万円ほどしていました。対象年齢の幅は狭まりますが、手軽なものだと月々1500円程度のものあるようです。

買ったのに後悔する可能性大…

絵本も教材も実際に購入したのに、子どもにはヒットせず途中でやめてしまう、ということは大いにあります。とくにまだ集中力が散漫な小さなお子さまは親が張り切って英語の絵本を読んでも、「別のがいい‼」と言われてしまうこともあります。確かにうちの娘もそのタイプです。たくさん一気に買って後悔しないように、一つひとつ実際にお子さまと一緒に取り組み、本人が楽しそうに進められる絵本や教材を探し出してみましょう。

おうち英語の最大の壁は「継続」

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おうち英語は果たしてその英語学習を続けていけるかどうか、そこに鍵があるようです。

継続することが一番大事!

どんなに有能な英語教材を買っても、それで学習を続けなければ意味はありません。英会話教室の通学なら決まった時間に決まった場所へ向かえば学習できますが、おうち英語ではそれができません。お子さまのモチベーションと教える親側のモチベーション、それぞれしっかり保っていかないと、おうち英語のハードルが高くなるのは必定です。

まずは目標を決めましょう!

英語をどこまで学びたいのか、まずはそこから考えていきましょう。学校の勉強についていける程度か、または英検合格やTOEICでハイスコアを目指すのか、お子さまと一緒に話して同じゴールを設定していきましょう。まだそれができない小さなお子さまは、親がどんな英語力をつけさせてあげたいのか、具体的な目標を持ちゴールを設定します。

時間を決めましょう!

英語に取り組む時間を決めましょう。例えば夕食前の30分間、朝の10分間と、最初は短い時間設定で取り組みながら、徐々に時間を延ばしていきます。英語に取り組み続けることで、次第に集中していけることができます。ただし時間を決めても、いつもスケジュール通りになるとは限りません。何となく面倒くさい、勉強する気にならない。そんな理由でやりたくなくなってしまうこともあるでしょう。そうならないのがベストですが、できなかった場合の逃げ道も考えておきます。朝の10分間でできなければ、帰宅後すぐにやるなど、お子さまとのルールをつくり、イレギュラーな対応をしていくとよさそうです。

一番避けるべきことは、高いお金を出して買った教材を投げ出すお子さまに怒ってしまうこと。お子さまは怒られた経験で英語嫌いになってしまう可能性があります。嫌いになってしまった英語を、また好きにさせることはかなり難しくなりますので、ここは十分気をつけましょう。

それでもやっぱり飽きる可能性はある…そのための仲間づくり!

充分な教材を用意して目標も決めても、無理しない程度にルールも設定しても、親子二人三脚で頑張れていても、英語に飽きる可能性も出てきます。一緒に頑張っているお友だち、ママ友やパパ友がいるとまた違うかもしれません。おうち英語は家族だけなのでモチベーションの維持も難しいようです。同じ教材でおうち英語をやっている人をSNSなどで探して、おうち英語を頑張っていることと共感することができると、モチベーションが高まり継続できるかもしれません。

できれば英語の音はネイティブから身につけることが理想的

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私たち親世代の英語学習は、学校の英語の授業で日本人の先生に習い、目で見て書くことばかりでした。おかげで英語を聞いたり、話したりすることは苦手になっています。あんなに学校で勉強したのに、英語の実際のコミュニケーションはできていません。

これからの英悟学習は耳から身につけていくことが鍵になります。英語の音は日本語とは全く違います。目で見て覚える英単語ではなく、英語を母国語とするネイティブスピーカーたちの英語に耳を馴らしていくことが大切です。英語のリスニングができれば、スピーキング力も自ずとついてきます。

英語の発音は音素、音の変化、リズム、ストレス、イントネーションで構成されています。音素は個々の英語の音で、英語には母音が12、子音が24もあると言われています。日本語では母音5、子音16ですから、音の複雑な絡み方は日本語の比ではありません。

またリズムの緩急や間、ストレスの強く発音する箇所、イントネーションの抑揚も発音記号だけの机上の英語学習では身につきません。例えば人の名まえの発音、JaneやWilliamは何とか通じても、CatherineやClarissaはカタカナの呼び方では聞き取れないこともありました。ストレスとイントネーションがカタカナ読みとは違うのです。

以前シェーンの屋外でのイベントがあった時のことです。そのイベントで、ある女性講師の名まえを訊ねます。けれど何度聞いても「コウア」、「ケア」としか聞き取れず、書いてもらったらClaire。その時はバイリンガル並みの英語力を持つ日本人スタッフも聞き取れなかったので、特に難しい発音ではなかったのですが、ネイティブたちの発音はいろいろです。生きた英語の音は耳で確認することをおススメします。

また幼児のうちに英語を耳にすることの最大のメリットは、その頃のお子さまの聴覚がとても柔軟なこと。母国語を獲得しようとする時期ですから、聴覚はフル回転しています。この時期には大人になってから聞き取れないような、英語の音も聞き分ける力を持っているのです。母国語の習得を完成してしまった大人には、なかなか新しい英語の音は難しくなってしまいます。おうち英語の学習もネイティブの英語の音を交えて進めていくことが理想的です。

シェーンの子ども英語はネイティブ講師の発音を目の前で聞くので、個々の音だけではなく、英語のリズム、ストレス、イントネーションの獲得にも効果的です。歌やリズムに合わせて英単語を発音する英語学習法のチャンツや、英語の音とつづりのルールを身につけるフォニックスなどを取り入れて、お子さまの英語の耳を育てることを目指しています。

お子さまにはできるだけネイティブの英語の音を聞かせて、その英語のリズム、ストレス、イントネーションを身につけさせてあげてください。コミュニケーションには想像以上にこれらが意味を伝える重要な働きを持っているので、耳からネイティブたちの英語を吸収させることに努めましょう。