「How are you?」と訊かれたらなんて返す?ネイティブがよく使う返し方14選
2023.08.31
日常英会話の挨拶の定番「How are you?」。実際の英会話でも使える表現です。でもそう言われたら、何て返しましょう。学校で習ったのは「I’m fine thank you, and you?」ですが、それでは定型文っぽくてなんだかつまらない気もしています。何か他の返し方ってあるのでしょうか。普段使う挨拶の言葉なので、もっとバリエーションがほしいと思ってしまいます。英会話の幅を広げたいとお考えの英語学習者の皆さんのために、シェーンのネイティブ講師に、「How are you?」と訊かれたら、なんて返すのって訊いてみました。
「調子いいよ」と答える時の返事
最初にいいよの表現をいくつかあげてもらいました。まずはフォーマルなシーンでも使えるのは…それはやはり決まり文句です。
おかげさまで元気です。
英語の表現のThank youは相手に対する敬意も込められていると思われます。なので日本語の「おかげさまで」の慣用句が英語でも当てはまるフレーズです。
I’m good.
いい感じだよ。
最近こう返すことも多くなっています。カジュアルな返答かと思っていたらビジネスでも使えるそうです。
I'm great.
すごく元気だよ。
とてもいいよと返す時に使えるフレーズです。ネイティブ講師に訊くとビジネスでもカジュアルでも使えるそうです。
I’m excellent.
最高だよ。
こちらも絶好調の返事です。この答え方もフォーマルでもカジュアルでも使えるそうです。
Pretty good.
すごく調子がいいよ。
ネイティブたちはこのprettyを使います。カジュアルな表現なのかと思っていたら、ビジネスシーンでもOKだそうです。
I’m awesome.
絶好調だよ。
このawesomeは素敵の意味を含んでいますが、アメリカではカジュアルな表現とも言われています。年上の人やビジネスシーンでは使わない方が無難なようです。
「普通だよ」と答える時の返事
なかなか調子が良くなくてもfineと答えるのが、挨拶の礼儀にもなります。悪いことは伝えないようにするのが、英語でのコミュニケーションの常套手段。それでも「普通だよ」と言いたい時のフレーズをご紹介していきましょう。
Not bad.
悪くないかな。
良くも悪くもない時に使えるので、「普通だよ」に使えるフレーズです。イギリス人はよく使う表現で、「悪くはない」=「良いよ」というわけです。ビジネスシーンでも使っていいようです。
As usual.
いつも通りだよ。
変わりなく同じの答え方です。大阪弁護士会なら「まあ、ぼちぼち」と言った感じでしょうか。
I’m OK.
まあまあかな。
これもカジュアルな答え方かと思っていたら、ビジネスでも答えられるようです。
I’m alright.
まあまあかな。
このalrightも英会話のコミュニケーションではよく出てきます。これもカジュアルとビジネスどちらでも使っていいそうです。
Nothing special.
特に何も変わったことはないよ。
このフレーズも日本語に置き換えてもわかりやすい英語表現です。ビジネスシーンで使えるそうです。
「調子が良くない」と答える時の返事
あまり外では調子が良くないことは言わないのも、英語でのコミュニケーションのルールです。親しい人や家族に伝える時のフレーズを中心にご紹介していきます。
Not so good.
あまり良くないかな。
良くはない=悪いと表現されているようです。ただしbadを使うNot bad=悪くないと使われているので、goodとbadの使い分けを間違えないようにしましょう。ビジネスシーンでも使えるひと言だそうです。
I’m dying.
最悪だよ。
このdyingは「死んでいる」というわけですから、最悪なのがよくわかります。カジュアル表現に留めておいた方がいいそうです。
I’m depressed.
落ち込んでるの。
気が滅入っていることを表現するdepress。落ち込んでいるのがよくわかります。こちらもカジュアルでしか使えないようです。
Pretty bad.
すごく調子が悪いよ。
このprettyはveryを意味しとても悪い状態なので、やはりカジュアル表現だけのようです。
悪いことは口にしないのが英語のコミュニケーションのマナーにもなります。前に観たアメリカのドラマの会話では最悪の状態の時に調子を訊かれて、
Never ask. 訊かないで。
と答えていました。なかなか上手な返し方だと感心しました。でもこれもカジュアルに留めておく表現のようです。
I’m fineがいつでも誰にでも使えそう
英語での挨拶は無難に。特に初対面の人たちには無難に伝えます。海外旅行中のロンドンのホテルで、エレベーターでいっしょになった外国人のご夫婦に声をかけられます。
Such a nice hotel.
とても素敵なホテルね。
その時はこのホテルの対応にいろいろとクレームをしていたところでした。ホテルに関することにコメントは避けたいところです。けれどそんなことを初対面のご夫婦に言うべきではありません。
Yes. Near the station, near the supermarket, and the pub.
そうですね、駅は近いし、スーパーマーケットは近いし、そしてパブも。
と、ついついロケーションの便利なところを答えてしまっていました。確かに好きなホテルとして選んで泊まっていたのですが、毎日のトラブル続きでほめる気にはなれません。さてご夫妻がどう受け止められたのか… 同意はしてくださいましたが、それも本音ではなかったかもしれません。でも悪いことはよほどのことがない限り、口にしないことをおすすめします。
またこんなこともありました。同じ会社の同僚、もちろんネイティブスピーカーですが、
How are you?
と朝の挨拶をされて、ついつい口にしてしまいます。
Not so good.
このgoodとbadの使い分けも大切で、badにしておけば問題はなかったのです。相手は「なぜ?」 と訊いてきます。正直に「仕事がとても忙しい」と答えてしまいます。すると、「休みなさい」と常識にかなったことを言われました。休んだらもっと仕事が貯まる日本人の感覚。でも彼らは身体を壊すことが一番悪いことと考えています。最良のアドバイスをしてくれたことには感謝しましたが、解決策にはならなかったのです。ここにも日本人とは仕事の感覚の違いがあり、そのための異文化理解が必要でした。
使える英語フレーズはあまりネガティブなことは紹介されていません。コミュニケーションは相手を気遣うことが大切です。使えるひと言フレーズには相手をほめたい時のもの、感謝を伝えたい時のものが多いもの。挨拶のコミュニケーションはポジティブなことを伝えていきましょう。
今ではHow are you?と訊かれたら、
Good. And you?
はい。あなたは?
と返してから、相手の様子を聞き、その日のお天気が好ければ、
I’m fine. It's such a beautiful sunny day.
良いですよ。とても素敵なお天気ですね。
と答えるようにしています。政治・宗教の話には触れないことはもちろん、自分が疲れていることも口にはしません。自分の気持ちを高めるように良いことだけ伝えます。それにはお天気のことが一番です。できれば晴れている日が一番いいのですが。また、
Have a nice day!
良い1日を!
と言われたら、
You, too.
あなたも。
と必ずつけ加えましょう。挨拶のコミュニケーションは相手への気配りが一番必要です。