ロンドンのレストランメニューのアレコレ 知っておくとオーダーしやすくなります

2024.02.03

英国食生活

海外のレストランのメニューを開くと、いつも考えこんでしまいます。考えた末に頼んだものが思っていたものと違うこともよくあります。それは日本でもあることなのですが、やはり壁は英語。文字が小さいうえに暗い場所で見ることも多いので、英語のメニューから選ぶのはとても疲れてしまいます。今回はロンドンのレストランの英語のメニューのスタイルを調べてみました。漢字だからわかるはずのチャイナレストラン。でも意外と意外、頭を悩ませてしまいました。


チャイナレストランは漢字だからわかりやすい???

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ロンドンの中華街にはよく行きます。でもチャイニーズの友人といっしょが多かったので、メニューはいつもお任せでした。初めて自分で選ぶとなると… 何だコレって文字がぞくぞくと出てきます。漢字でもわからない冷盤、図盤にまずは考え込んでしまいました。冷盤は冷菜?? でも図盤って、何なのでしょうか???

中華料理のメニュー

ロンドンのチャイナレストランなので、もちろん英語も併記しています。冷盤はCold Appetizer、図盤はHot Appetizerと書かれています。このAppetizerは前菜、なので冷たい前菜、温かい前菜という意味でした。

冷盤と図盤の例を挙げていきましょう。

冷盤―Cold Appetizer

五香牛腱/Five Spiced Beef Shank
涼拌秋葵/Marinated Okra in Spicy Sauce

Five Spiced Beef Shank-5つのスパイスは最近日本でもよく見かけます。五香粉―ウーシャンフェンは花椒やグローブ、シナモンにスターアニスとフェンネル、陳皮などの5つのスパイスとハーブを配合したもので、とてもエキゾチックな香りがします。一度食べると中華の不思議な味に驚かされます。この五香紛とBeef Shank―牛のすね肉を合えた前菜のようです。スネ肉は腱の漢字でもわかりそうです。

Marinated Okra in Spicy Sauceは辛いソースでマリネしたオクラ。オクラは日本語ではなく英語です。オクラは元々アフリカで食されていました。和食でよく使われる食材なので日本のものだと思いがちですが、明治にはオクラはすでに日本に入ってきていたようです。

図盤―Hot Appetizer

春卷/Spring Rolls (chicken)
蝦片/Prawn Crackers

Spring Rolls-春巻き。これはよくわかります。英語の表記にはどんな肉を使っているかも併せて記されています。

Prawn Crackers―海老のクラッカーと書かれていますが、エビセンです。中華というよりインドネシアでよく食べました。ふわふわと大きなエビセンを前菜でいただくと、お腹がいっぱいになってしまいますので、ご注意を。メニューのカテゴリーも、湯―Soup、帶子―Scallopは帆立、蔬菜-Vegetablesと英語を読んでいくとわかりやすくなります。

湯―Soup

雲吞湯/Won Ton Soup
海鮮酸辣湯/Seafood Hot & Sour Soup

帶子―Scallop

油泡帶子/Scallops with Celery & Vegetables
雪菜毛豆炒帶子/Pan Fried Scallops with Edamame and Preserved Vegetable

Scallops with Celery & Vegetablesは帆立とセロリと野菜で、冷菜なのか温菜か気になります。Pan Fried Scallops with Edamame and Preserved Vegetableは帆立のフライと枝豆と野菜です。Preserved Vegetableは保存野菜なので、中華の場合は乾物を戻したものでしょうか。頼んでみないとわかりません。

蔬菜―Vegetables

蒜茸小白菜/Stir Fried “Pak Choi” with Garlic
蠔油炒雙冬/Stir Fried Bamboo Shoots Chinese Mushrooms in Oyster Sauce

Pak Choiは漢字では白菜ですが、元々は青梗菜のようです。またBamboo Shootsはタケノコですが、出てきたものはメンマでした。メンマも確かにタケノコですが、やはりこのあたりも異文化理解が必要です。
 

Dim Sumって何??

Dim Sum。これは点心。焼売や小籠包は日本でも人気のメニューになりました。Dim Sum書かれていると、飲茶のメニューがあるということです。飲茶は手頃な値段で点心がいただけます。代表的なのは焼売と春巻き。餃子は日本のような焼きはなく、水餃子か蒸したものが出ます。

春巻き/Spring Roll
焼売/Steamed Sui Mia

魚子小籠飽/Shanghai Pork Dumplings
翡翠帶子餃/Scallop Dumplings
蟹皇蒸燒賣/Pork & Prawn Dumplings topped with Crab Roe

餃子も焼売もdumpling―団子と書かれています。でも魚子なのにShanghai porkとはどうしてなのでしょう。写真付きメニューだともっとわかりやすいかもしれません。
 

調理法で何の料理かを知る

漢字で「炒」と書かれていれば、炒めるのだと日本人ならわかります。例えば、

三鮮炒麵/Mixed Seafood Fried Noodles/シーフードミックスの焼きそば
肉絲炒麵/Sliced Pork Fried Noodles/細切り豚肉の焼きそば
生炒牛肉飯/Minced Beef Fried Rice/牛ひき肉の炒飯

食材の切り方の英語の例を挙げましょう。
slice/細く切る・薄く切る
mince/細かく切り刻む
dice/さいの目に切る

と何となく料理が思い浮かびます。他にもチャイナレストランのメニューでよく使われている言葉を見つけました。

braised/蒸し煮
stir fried/かき混ぜながらすばやく炒める
sizzling/じゅうじゅうと焼く
deep fried/油をたっぷり使って揚げる

Egg fried riceで目玉焼きとご飯、fried noodleは焼きそば、fried riceは炒飯、そして米粉と書いてビーフンは、何とイタリアのパスタからバミセリ(細い麺)を引用して表現していました。

Singapore Vermicelli/シンガポールビーフン

他にもインドネシア料理のミー・ゴレン、ナシ・ゴレンも登場していました。インドネシア語でミーは麺、ナシは飯、ゴレンは炒めるという意味。詳しく説明文も英語で記されています。これは英語で材料などを補足しています。

Mee Goreng/焼きそば
thick yellow noodles, beef and chicken, stir fried with a light hint of sambai chili

Nasi Goreng/炒飯
spicy fried rice with chicken, shrimps, vegetables topped with a fried egg

でも文字に書かれているものが思っていた料理かどうか、そのレストランの流儀は知りませんのでどうかご容赦ください。

※写真はロンドンのレストランで頼んだXiao long bao(小籠包)とSzechuan beef(四川醤炒牛)です。Szechuanが四川なのでこれが辛い料理だとわかります。

パブでの注文はどうするの???

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イギリスと言えばパブ。ロンドンを歩いているとたくさんのパブの看板を見かけます。でもパブはレストランとは違い、テーブルに案内はしてくれません。最近多いガストロパブは入口のスタッフが席を決める場合もありますので、中に入って確認してみましょう。今回は案内のないパブの入り方から…

中に入って空いているテーブルを見つけます。パプの外で立ち呑みの人があふれていても、中のテーブルは意外と空いていることがあります。テーブルにバッグやスマホなどは置かず、帽子やジャケット、雑誌などで確保しておきましょう。テーブルナンバーがあるので、料理のオーダーに必要になります。パブによってはナンバーのフラッグを渡されることもあります。

ではカウンターに行って注文をしましょう。混んでいても並んで待ちます。自分の番になったらHiと挨拶も忘れずに。

ビールの種類を選ぶ

ビールは日本のように「とりあえず生」はありません。ビールの種類とその量を選びます。1パイントは473ミリリットルですから、日本の生中か瓶ビールの中瓶くらいあります。その半分のハーフパイントで頼むこともできます。

さてビールの種類はいろいろとビールサーバーが並んでいます。よくわからないなら、日本人が呑み慣れているラガーが無難そうです。

Can I have a half pint of lager?

そのパブおすすめのラガービールを出してくれるはずでしたが、カウンターのオニイサン、どれがいい? と訊いてきます。またおすすめをと訊くとサーバーの1つを指しました。ならそれでと頼みます。ただしキンキンにビールを冷やすことをイギリス人は好みません。ビールが美味しい適温でサーブしてくれます。

またビールサーバーを指して、

Can I have a half pint of this one?
これをハーフパイントでもらえますか?

と選んでみてもアリです。あまり注文は悩まず、待っている次の人のことを考えて、テキパキと選んでみましょう。
 

フードを選ぶ

以前はナッツなどの乾きもののおつまみしかないパブもありましたが、今のロンドンのパブは、美味しい料理を出すガストロパブが登場しています。フィッシュ&チップスがあれば、まあまあ美味しいモノが期待できそうです。

I'll have fish and chips.
フィッシュ&チップスをください。

と頼んでみましょう。フィッシュ&チップスはとてもたくさんの量のことが多いので、次のメニューがあったらお試しください。

Scampi & Chips /小海老とポテトフライ
Battered Halloumi/ハローミ(山羊や羊のチーズ)のカリカリフライ
Mac & Cheese/マカロニとチーズ

Macはファストフードの略ではなく、macaroni―マカロニのこと。揚げ物とチーズばかりですが、ビールのおつまみとしては最高です。
 

パブメニューアレコレ

パブによってはレストランのように、前菜とメインで案内されていることもあります。でもレストランではないので好きに選んで大丈夫です。

Starters/前菜

Crispy Ham-Hock/サクサクとしたハムホック
with pickled cucumber & apple salad and tarragon & mustard mayonnaise

ハムホックは豚の足。その皮をサクッと焼いたドイツの料理のようです。胡瓜のピクルスとリンゴのサラダ、エストラゴンの香りとマスタードマヨネーズが添えられているようです。

Mains/メイン

Beef Cheek Cottage Pie/牛のほほ肉のコッテージパイ
topped with mash and served with buttered kale

コッテージパイは牛肉とマッシュポテトを合えて焼いたパイのこと。日本のコロッケの中身に似ているかもしれません。これは牛の頬肉の上にマッシュポテトとのケールを添えたようです。羊のひき肉の場合は Shepherd's Pie―シェパーズパイと記載されています。

Beer Battered Haddock/サクサクの鱈フライ
triple cooked chips, crushed minted peas, tartare sauce, lemon

これはフィッシュ&チップスのフィッシュを鱈と明記しています。3度調理したポテトフライとマッシュした豆とタルタルソース、レモンが添えられています。このトリプル・クックド・チップスはとても手が込んでいて、茹でたチップスを一度冷蔵庫で冷やしてから揚げ、また冷まして冷蔵庫に入れ、また揚げるというもの。外はカリッと中はふわふわのチップスです。

Dry-Aged 8oz Sirloin Steak/8オンスのドライエイジングサーロインステーキ
with triple-cooked chips, tomato, baked field mushroom and peppercorn sauce

8オンスは226gほど。トリプル・クックド・チップスとトマト、ベイクドマッシュルーム、ペッパーコーンソースと野菜も添えられています。

※選んだのはメインから2品。牛のほほ肉のコッテージパイと8オンスのサーロインステーキで、コッテージパイのおしゃれな盛りつけとステーキが美味しいこと、また付け合わせのチップスのサクサク感がたまらず、もう一度食べに行くほど美味しいガストロパブでした。

焦らないためのレストランメニューの読み方

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高級レストランではなく、ロンドンの街中のレストランで注文をしてみましょう。日本人はコースを選びがちですが、アラカルト―単品で頼むことが多い外国人。自分の食べたいものをお仕着せではなく、選ぶのが流儀のようです。今回はガーデンレストランから見つけたメニューをご紹介します。

Starters

Roasted Artichoke and Chestnut Mushroom Soup
焼いたアーティチョークとブラウンマッシュルームスープ

アーティチョークはつぼみのような野菜で、焼くとほっくりとします。

Smoked Mackerel Pate, pickled Cucumber, with Sourdough Crisps
スモークした鯖のパテと、ピクルスのキュウリ、サワードクリスプ

魚の種類はMackerelなので鯖。スモークした鯖をペーストにして固めたパテに、ピクルスと、クラッカーのようなサワードクリスプが付いています。サワードクリスブスが気になるところですが、少し酸味のあるサワー種のクリスプとして、後でスーパーマーケットで見つけました。

Chicken and Black Pudding Terrine, pickled Vegetables, and Toasted Sourdough 
チキンとブラックブデングのテリーヌ、野菜のピクルスとサワー種のトースト

チキンとブラックプディングのテリーヌ。このブラックプディングはイギリス発祥のプディングで、ポークまたはビーフの血入りの黒いソーセージのようなものです。食材をペーストにしたテリーヌと、トーストはテッパンの組み合わせです。トーストのSourdoughは最近流行りの少し酸味の効いたパンのことで、日本語ではサワー種と呼ばれています。
 

Mains

Lemon, Asparagus & Wild Mushroom Risotto
レモンとアスパラガス、野生のマッシュルームのリゾット

わかりやすい1品です。レモンを加えたリゾットはどんなお味なのでしょうか。リゾットに使われているハーブもガーデンの菜園で育ったものと書かれていました。

Hake with Potato Gratin, with Garlic Veloute and Morel Mushrooms
白身魚とポテトグラタン、ガーリックの特製ホワイトソース(ミルクを代用したホワイトソース)とモレルマッシュルーム(アミガサダケ)

このHakeも魚の種類です。ホキ、メルルーサとも呼ばれているタラの仲間の白身魚で、フィッシュ&チップスの食材としても使われます。魚介とポテトグラタンでわかりやすいメニューですが、どうやらクリームソースにミルクとは違うものを使っているようです。モレルマッシュルームは日本ではアミガサダケですが、お皿が出てくるまでわかりません。

Vegan Feta and Trio of Beetroot Tart, Micro Leaf Salad
ヴィーガンのフェタチーズとビーツのトリオタルト、マイクロリーフのサラダ

ヴィーガンは乳製品も摂らないのでこのフェタチーズは、植物由来のもので作られたフレッシュチーズなのでしょう。栄養価の高い根菜のビーツのタルトに、マイクロリーフサラダはとても身体に好さそうです。
 

Sides

サイドメニューはわかりやすいものでした。

Sautéed Green Beans
いんげん豆のソテー

Roasted Root Vegetables, Blue Cheese
焼いた根野菜とブルーチーズ

Braised Red Cabbage
赤キャベツの蒸し煮

このBraisedはチャイナレストランのメニューでも出てきました。英語の文字に目を馴らしていければ、どんなメニューなのかだんだんとわかってくるはずです。


また肉や魚介、野菜の種類も覚えておくと便利です。

Duck/鴨
Pheasant/雉
Dove/鳩
Venison/鹿
Hare/野うさぎ
Wild Boar/いのしし

Cod/真タラ
Haddock/タラ
Scallop/ホタテ
Squid/イカ
Crayfish/ザリガニ
Samphire/海の植物

Auvergne/なす
Okra/オクラ
Squash/かぼちゃ
Leek/ねぎ
Spinach/ほうれん草
Green pepper/ピーマン
Kidney beans/インゲン豆
Watercress/クレソン

ピーターラビットのお父さんはマクレガーのおじさんにつかまって、マクレガーのおばさんにパイにされてしまったので、本の中ではパイのカタチで紹介されています。ピーターラビットが好きな人は、やはりHareは選べません…😢

料理の名まえは地名だったり、元々の言語から英語だったり、とても難しいものです。最近は日本語や韓国語、中国語がそのまま英語になって、

Chicken Katsu/チキンかつ
Hakata Tonkotsu Ramen/ラーメン
Edamame/枝豆
Tofu/豆腐
Kimuchi/キムチ

などの文字もありました。ロンドンではココイチのチキンカツカレーライスが人気で、和食なので太らないとの認識をお持ちの方もいるとか。これは本来の和食ではないので、食べ過ぎは禁物ですね。  

イタリアンレストランのメニューを見るコツ

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ビザやパスタをはじめ手軽な値段で食べられるイタリアンレストラン。けれどピザのメニューに苦心してしまいます。例えば…

Traditional halloumi cheese, roasted courgettes, mozzarella & marinated baby plum tomatoes with mint

ハルーミは山羊や羊のチーズで、モッツアレラは何とかわかりましたが、ローストしたクージェットって何でしょう… またベビープラムトマトもプラムなのかトマトなのか、よくわかりません。調べてみたら、ハルーミチーズは焼いて食べると美味しいチーズだそう。クージェットはズッキーニ。日本ではイタリア語のズッキーニにしてしまいましたが、英語ではクージェット、ベビープラムトマトもプラムではなく、小さく細長いトマトで、甘く肉厚で缶詰などの加工食品でも出回っています。このピザは…

伝統的なハルーミチーズ(山羊や羊のチーズ)、ローストしたズッキーニ、モッツァレラチーズ、ベビープラムトマトのマリネ、ミント添え

のトッピングになります。中華などと重複している英単語もありますが。他にもイタリアンでよく使われる食材もご紹介しましょう。

Chorizo/チョリソ
Prawn/海老
Mussel/ムール貝
Rocket/ルッコラ
Spinach/ほうれん草
Quinoa/キヌア

など、カタカナにするとわかってきそうな単語も出てきます。またイタリア語のよく聞く単語も知っていそうで知らないものもありそうです。

Capricciosa/カプリチョーザ 気まぐれ
Diavola/ディアボラ 悪魔風の意味ですがちょっと辛い傾向のビザ

大抵はメニューの下に何が入っているのか、記されていますのでそれを読んで選んでください。

さらにパスタの種類もSpaghetti(丸く太さ2ミリ程度)をはじめ、ロングパスタではよく見る単語もあります。

Capellini/カッペリーニ 筒状の一番細いパスタ
Linguine/リングイネ もちもちとした平たいパスタ
Fettuccine/フェットチーネ 幅広のパスタでリングイネより太く、タリアテレとも呼ばれます

ショートパスタではMaccherone(日本ではマカロニ)をはじめ、いろいろとありそうです。

Penne/ペンネ ペン先のようなショートパスタ
Farfalle/ファルファーレ 蝶のカタチのショートパスタ
Fusilli/フジッリ らせんのようなショートパスタ
Conchiglie/コンキリエ 貝のカタチをしたショートパスタ
Rigatoni/リガトーニ 波型の筋が入った太いショートパスタ

さらに中に具を入れたり、煮たり焼いたりするパスタには、

Ravioli/ラビオリ 中に具を入れて2枚ではさむパスタ
Lasagna/ラザニエ 日本ではラザニアと呼ばれ具と重ねて焼き上げることが多いバスタ
Gnocchi/じゃがいもやほうれん草などを団子状にしたパスタ

とパスタの世界のほんの一部をご紹介しましたが、パスタの種類とソースでそのレシピは無尽蔵にあるパスタの世界。余談ですが、以前「パスタ宝典」なる本をもらったことがありますが、辞典のように厚く持ち歩くことも大変な1冊でした。それだけ奥が深いパスタの世界のようです。

さらに最近はよく日本でも見かけるイタリアンメニューには、

Bruschetta/ブルスケッタ スライスしたパンにガーリックやオリーブオイル、トマトなどを乗せた前菜
Calzone/カルツォーネ 両面を焼いたペイストリーでトマトとモッツアレラチーズがイタリアの定番

なども英語では見かけます。ついつい英語を見るのが面倒くさくて、手っ取り早く目についたマルゲリータのピザを頼んでしまいがちでしたが、今度はゆっくりとメニューに対峙して選んでいきたいと思っています。


チップ・サービス料について

  • Scottish Food ―スコットランド料理って、どんなものがあるの???
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最初にロンドンに行った時に頭を悩ませたのがチップです。ホテルの枕のチップは不要のようですが、ポーターに荷物を運んでもらった時、ルームサービスの注文の時には2ポンドほど渡すのがマナー。時に高級ホテルでチップは義務のように発生します。

以前こんなことがありました。カジュアルなレストランで夕食を済ませ、テーブルにさり気なくチップを置くにはと考えていると、隣の海外の老夫婦の方がチップのコインをテーブルに置いています。なかなか担当していたスタッフが来ません。そのうちに他のスタッフがお皿を片付けに来ましたが、チップに気づいてもそのままにしています。少ししてやっと担当していたスタッフが来て、テーブルのチップを受け取っていきました。でもそのレストラン、エントランスにチップを入れるボックスがありました。ここに入れればよかったようです。

A discretionary 12.5% services charge will be added to your bill.
任意のサービス料12.5%をあなたの請求に加えます。

任意の12.5%と表記されていましたが、言葉尻の通りの任意ではありません。会計時に加算されていたら、チップをテーブルに置く必要はありません。メニューや伝票をよく確認してみてください。一番下の小さい字で書かれていることもあります。

A discretionary services charge of 12.5% will be added to your final bill. All proceeds from the service charge go to our team.
12.5%の任意のサービス料は、あなたの最終的な請求に加えられます。サービス料のすべての収入は、我々のチームへ届きます。

みんなで分けることで公平さをアピールしていました。

Service charge is discretionary.
サービスチャージは任意です。

そう書かれていても、嫌な思いをしたことがまだないので、小心者はチップを払います。チップでお釣りをもらうわけにはいかないので、適宜に小銭に変えていますが、最近のキャッシュレスではなかなか小銭手配も難しいところです。そう考えると、前払いのパブやカフェは楽です。ロンドンでの外食では1人で5000円以上以上は当りまえ。軽く1万円を超えてしまう時もあります。チップを10%から15%払ったら、それにワインでも頼んだら… 物価高と叫ばれる日本はまだまだ外食は安いと感じられます。

さてレストランメニューの英語に慣れて、楽しいお食事をどうぞお楽しみください。イギリスでは料理が出てくるまで、食べてみるまでわかりません。だからこそ、ああ、イギリスだ~と思える瞬間があるのです。異文化理解を重ねながら… どうぞ Have a nice trip!!

※写真のレシートにあるGRATUITYはチップのこと。料理に満足したら、ここに料金の10%から15%を記載してください。