帰国時のロンドンヒースロー空港攻略のヒント-バゲージ預けとセキュリティチェックをシミュレーション

2023.07.29

お役立ち情報

以前は確かにイギリスへの入国審査の際に、空港スタッフの質問攻めに何度も大変な思いもしました。でも今はパスポートをスキャンして確認するだけのとてもスムーズな入国審査。けれど往きはヨイヨイ~♪帰りはコワイ♪ まさに童謡「とおりゃんせ」の歌詞のそのままに大変なのが、今のヒースロー空港です。体験したばかりのヒースロー帰国時の手続きをご紹介しましょう。

けれどその前に予約した飛行機のチェックイン方法をご紹介します。フライトの24時間前には各航空会社はオンラインでチェックインできるようになります。そこで座席を決められます。そしてボーディングパスはスマホの中。Wi-Fiがつながりづらい場合を考えて、ボーディングパスはダウンロードしておくこともおすすめします。でもスコットランドの離島へのエアラインではダウンロードできないシステムでした。Wi-Fiがつながらず焦っていると、パスポートの提示を求められ、あの懐かしい紙のボーディングパスを乗り継ぎ先まで出してくれました。紙は安心ですが、ペーパーレスのこの時代、やはりスマホのボーディングパスが推奨されているようです。

また飛行機の座席は長いフライトには一番気になるところ。昔は空港に行かないとわからないのでかなり早く出向きましたが、今はお金を払えば座席指定できます。ロンドン便は1万円前後で早くから座席指定できます。通路側がいいのか、窓際がいいのか、有料なら安心して選べます。予約した際のナンバーがあれば、オンラインで簡単に座席指定は可能です。半年以上前から座席指定はできました。

誰もやってくれないので自分で自分の荷物を預ける

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空港に着いてスタッフに荷物預けはどこと訊いてもほとんど無駄です。離発着便の世界最大のヒースロー空港。情報は刻々と変化しています。チェックインインフォメーションのボードだけが頼りです。出発時間と行先、便名を確認するとどこでバゲージを預けるのかわかります。ゾーンの指定がなく、例えばDrop bags from 8:25と記されていれば、8時25分にボードに案内されます。

さてバッグを預ける時間が来ました。そのゾーンに入る前にボーディングパスを確認されます。日本では必ず人がいて荷物を確認して預け入れしますが、ヒースローはセルフサービス。ボーディングパスを機械にかざします。荷物を自力で乗せ、細長いバーコードの付いたタグの行き先の3文字を確認し、バゲージにしっかりと取りつけます。「送る」のボタンを押すと荷物は動きます。機械からはクレームタグがレシートのように出てきますので受け取りましょう。2つ預ける荷物がある場合はもう一度同じことをやって完了です。

最近日本でもセルフの機械はありますが、日本語で書かれているので安心です。ヒースローはもちろん英語。そのうえにすぐに機械がフリーズしたりしてしいまい、また列に並び直しなんてこともありました。近くにスタッフはいますが、トラブルがあった時しか対応してくれませんので、自力でやる他ありません。日本人のお母さまが帰国する息子さんの荷物預けを、ゾーンの外のすぐ近くで見守っていました。私たちが荷物を無事入れ終わると、「人を減らして機械に頼るのも一長一短ね」と話しながら苦笑いしました。機械も故障がちなので、時間がかかってしまう印象のセルフの荷物預けでした。

後で調べると、イギリス国内にいる場合はフライト前日に、有料で預け荷物を受け取るサービスがブリティッシュエアウェイズにはありました。ロンドン市内からは1個£30ほどで引き取ってくれて、預け入れ荷物のセルフサービスはしなくてOK。帰国日は機内持ち込み荷物だけで移動できます。タクシー代よりは安いですので検討の価値はありそうです。ただし液体の持ち込みが規制されているので…要注意。その件については次でご紹介しましょう。

こんなに厳しいセキュリティチェック

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4年前にも大変な(>_<)思いをしていたのに、忘れていました。液体と思われるものの機内持ち込みは厳しいのです。目薬や化粧水など液体のものやクリーム、ジェルなどは100ミリリットル以下の容器に入れなければいけません。飲み残しのペットボトルは没収されます。4年前のヒースロー帰国時のことです。アラブ系と思われる家族のお母さんの手荷物から、何かジャムかプレザーブのような瓶類が大量に出てきました。もちろん没収です。誰かの手作りのものをお土産にしようと思ったのでしょう。お気の毒でしたが、機内に預けるより他に手立てはないのです。

2001年のニューヨークの同時多発以来、確かに液体の機内持ちこみは厳しくなっていました。それでも日本の国内線はペットボトルの中身を確認してくれた時もあります。今では日本の国内線のベットボトルのドリンクや化粧品の持ち込みは不問のようです。でも日本のセキュリティチェックの甘さは諸外国では信用されていなかったことがあります。4年前はフィンランドのヘルシンキ経由でロンドンに入ったのですが、1時間もないトランジットでまたセキュリティチェックされました。パソコン、液体類をまたチェックするのです。成田で買った未開封のペットボトルドリンクは没収。全て確認されました。成田のセキュリティチェックは何だったのだろうと、ほんとうに呆れてしまいました。

セキュリティチェックを一発で抜けるためには

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今回のイギリス旅はスコットランドに行くために、一度ヒースローの国内線のセキュリティチェックを経験していたので、帰国する時には事前準備をしました。100ミリリットル以下の液体類は透明な袋に入れて提示すればOKです。1週間前に口紅まで引っかかってしまいましたので、今回はそれも透明な袋に入れます。海外旅行にはロックできるプラスチックバッグは必需品です。食べきれなかったパンを持ち帰ったり、セキュリティチェックの液体を入れたりできます。今回も大活躍です。

そしてパソコンです。バッテリーのあるものは機内預けに制限があるようです。壊さないためにも機内に持ちこみましょう。セキュリティチェックの際はケースから出し、パソコン自体がわかるように備え付けのトレイに入れます。面倒なので一度は機内預けにしてしまおうとも考えましたが、結局はやめて空港に向かいました。すると預け荷物にパソコンは入っているかと訊かれました。有人の荷物預けだったから質問されたわけですが、ここでは荷物よりボディチェックで引っかかりました。手のひらを上に上げて、下にして、何か確認しています。また足元も何かを使って確認されました。さて一体何だったのでしょうか。こんなことは初めてでした。

注意1 液体類は100ミリリットル以下の容器で透明な袋に入れてトレイに
注意2 パソコンはケースから出してトレイに

これで大抵のセキュリティチェックは抜けられる… はずです。

セキュリティチェックのその後は…

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さて事前準備さえすれば、ヒースローも一発でセキュリティチェックは抜けられました。さあ最後のショッピングです。国外に出る旅行者は免税でショッピングできます。フォートナム&メイソンもハロッズも、ブリティッシュエアウェイズのターミナル5には入っています。タックスリファウンド(免税)は購入時にお店での書類の手続きがあり、空港で実物を提示して確認も必要で、とても面倒でした。そのうえ空港のタックスリファウンドの手続きはいつも長蛇の列。よほど高額なものを購入しない限り、ヒースローのターミナルで買うことに決めていました。ウィスキーや香水なども空港で買えばシールドされて機内持ち込みが可能です。

ヒースロー空港で最後までイギリスのショッピングを楽しんで、もうイギリスとお別れです。滞在中はまだイギリスと思っていましたが、2週間はあっという間。今回の往きのフライトはアラスカ辺りの上空を通過し、アイスランドが真下にもありました。ロシア上空を飛べないので14時間以上のフライトを強いられましたが、帰りは12時間ほど。もっとイギリスが近ければいいのにと、いつも半日のフライト中は考えてしまいます。ヨーロッパまで3時間、せめて6時間で行かれればほんとに嬉しいです。また来ることを願って飛行機はヒースローを離れていきました。