英検Ⓡの二次試験の対策方法とは?流れやポイント、使えるフレーズ
2023.04.02
英検の二次試験は面接試験です。英検の3級以上から一次試験を合格すると、面接試験の二次試験へと進むことになります。受験者が試験官と面接形式で行われる英検の二次試験。日頃の学習の成果に加えて、緊張することで質疑応答がうまく進まなくなることもあります。実際の英語での会話には、どんな対策方法が必要なのでしょうか。日本語の面接でも緊張してしまうのに、英語での面接。まずはどんな二次試験が待ち受けているのか、英検の二次試験についてご紹介していきましょう。
英検Ⓡの二次試験とは?
面接の担当者と対面形式のスピーキング試験は、全て英語で行われます。面接官は日本人の場合もありますし、英語を話すネイティブの外国人の場合もあります。
英検の二次試験では7分から10分程度の面接が実施されます。英語を使ったコミュニケーション能力が問われるのが英検の二次試験です。筆記試験の英語だけでは、やはり実践では使えないことが多いものです。
英語での円滑なコミュニケーションをはかるためには、英語の対面でリスニングとスピーキングのスキルを磨く勉強が必要になってきます。リーディングやライティングばかりでは、英語のコミュニケーションは偏ってしまいます。机の上だけではない英語を、英検対策で始めてみるのもいいかもしれません。
英検Ⓡの二次試験対策として知っておきたい試験の流れ
次に英検の二次試験の基本的な流れをご紹介しましょう。
ドアをノックしてから、面接室へ入室します。入室の際はHelloやGood morningなど、面接担当者と挨拶を交わし、英語でのコミュニケーションをアピールしましょう。日本の面接では「こんにちわ」と挨拶はしませんが、英語でのコミュニケーションは違うということを理解していきます。また入室の際に、面接の担当者に事前に記入した「二次試験面接カード」を渡すことを忘れないようにしましょう。
Step2.氏名の確認着席後、面接の担当者から名まえを訊ねられます。受験する英検の級も確認されることもあるようです。しっかりと相手の英語に耳を傾け、英語での答え方ができるようにします。
Step3.挨拶をする面接の担当者から、挨拶の言葉をかけられます。How are you today? などとその日の調子を訊かれることが多いようです。I’m fineと明るく答えましょう。
Step4.「問題カード」を受け取る面接の担当者から、「問題カード」を渡されます。問題カードには文章やイラストが記載されています。問題カードに書かれている内容を基に面接が進められていきます。1級の場合は、「問題カード」はなく、日常的な英会話をした後「トピックカード」を受け取ります。「トピックカード」を元に英語でスピーチを行い、「Q&A」と呼ばれる質問に答えるのが英検1級の二次試験になります。
Step5.文章を黙読する面接の担当者から、「問題カード」の文章を黙読されるように指示されます。黙読の時間は20秒ほどですので、しっかりと全部を黙読していきます。
Step6.文章を音読する次に面接の担当者から、「問題カード」の文章を音読するように指示されます。聞こえやすい声の大きさで読むことを心がけましょう。焦らずしっかりと英語を発話することに注力します。
Step7.面接担当者の質問に答える面接の担当者からいくつか質問されるので、それに英語で答えます。質問のパターンがだいたい決まっています。「問題カード」に関する質問が多い傾向ですが、関係のないことも訊かれることがあります。自分の意見を臨機応変に、英語で解答できるよう心がけます。面接では下記のような質問を受けます。
・音読した文章について質問される
・イラストの展開を説明するように指示される
・「問題カード」の内容に関して、自分自身の意見を問われる
・日常生活の一般的な事柄について意見を求められる
日本語では主語と動詞を省略しがちですが、英語ではしっかりと主語と動詞を入れていくことを心がけてください。
面接の担当者から面接終了を告げられたら、「問題カード」を返すように指示されます。面接の担当者に英語で挨拶をして、退室しましょう。受験の級によって二次試験の面接内容は変わります。英検の公式サイトで試験内容の最新情報を事前に把握し、トピックなどをチェックしておくと、対応についての練習もできます。
英検Ⓡの二次試験対策のポイント
英検の二次試験は英語を口にすることです。英語の面接ではどんなことに気をつけていけばいいのでしょうか。
実際に英語を声に出して面接の練習を行う
二次試験は対人の試験なので、自分の答えを相手に伝えることが大切です。答えは合っていても、声の大きさや、発音によってうまく伝わらない場合があるとマイナスになります。先生や友人などに面接担当者の代わりをしてもらって、本番に備えることも必要です。
相手の目を見てはっきり答えるように心がける
英検3級、準2級、2級、準1級では評価に「アティチュード(態度)」の項目があるようです。英検の二次試験では積極的にコミュニケーションを取ろうとする態度も評価されていきます。面接時の消極的な態度は、アティチュードの減点対象になるおそれ出てきそうです。挨拶や質問のやり取りにおいて、礼儀正しく、自然なコミュニケーションをはかれるよう練習を積みましょう。
二次試験で使えるフレーズを覚える
自己紹介や挨拶などの練習は、スムーズに行えるまで練習を続けます。面接担当者の言葉が聴き取れなかった際に使えるフレーズも練習しましょう。思えばこれのフレーズが、英語での最初のスピーキングのフレーズになりました。
二次試験で使えるフレーズの例1:I beg your pardon? /もう一度言っていただけますか?
二次試験で使えるフレーズの例2:Could you say that again?/ もう一度それを言っていただけますか?
二次試験で使えるフレーズの例3:Let’s see…/ええと…
普段使わないフレーズですが、これらは社会人になっても使える便利な表現です。スピーキング力には無言の時間は無用で無能なこと。つなぎの言葉を使えるよう、面接対策をしていきましょう。
英語でのコミュニケーションに馴れよう
日本人の英語の勉強法は長い間、文法過多でリーディングとライティングを重視していました。試験の出題内容は受験のための英語で、前置詞の選択やら、穴埋め問題やら、長文の英文読解やらで、英語力を測っていました。でもそれだけでは英語は楽しくありません。学校で英語の試験で英語が嫌いになった人たちの理由も、学校の授業だったと思われます。
英語はコミュニケーションです。相手がいて聴いて、話す。英語でのコミュニケーションは実践でできなければ、試験でどんなに高いレベルを持っていても意味を成しません。英検対策のために受験者自身が、模擬試験や模擬面接の特訓をして、手に入れた合格も、英語を使えるようにならないと習得には至りません。
単語や語彙を詰め込んだ英語では、将来使えるかどうか… 日本人の英語力はアジアでも下位にいます。解答例やら、合格率やら気にばかりしていた今までの英語教育では、ダメだったことがわかります。詰め込んでいた程度の英語は、試験が終われば片隅に追いやられ、やがて消えてしまったのです。
英検も確かに試験です。でも二次試験の本番で行った英語でのコミュニケーション。それは確かに英語を話す初めての体験になりました。相手が日本人の面接官でも、その面接する部屋は英語だけの世界なのです。そしてそこで覚えた使えるフレーズは、ずっと忘れず、使えています。
英検の二次試験対策は、英語でのコミュニケーションに慣れ、英語を聴き取るコツ、話すスキルを持とうとする好い機会です。机上だけではなく、実践の英語のコミュニケーションを身につけるために、英検二次試験の勉強に励んでみませんか。
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Everything is OK. 全てうまくいっています。
そう応えられるよう、英語のコミュニケーションに馴れていってください。