Pedestrians~From the United Kingdom
2023.05.18
異文化理解
ペデストリアンズ、これはいったい何でしょう。日本でも最近はペディストリアンデッキなどがありますが、ロンドンで比較的に目がつくところにあるものです。
ペディストリアンとは歩行者のこと。ロンドンの街を歩いていると、歩行者の目線に近いところに信号機が設置されています。そこにはPEDESTRIANSと書かれています。歩行者専用の信号機に、WAITと表示されれば歩行者はもちろん待ちます。
でも実は車がいないなら、みんな平気で信号機は無視して渡っています。また道には時折LOOK RIGHTとか、LOOK LEFTと表示されていて、車がいなければリージェントストリートのような大きな通りも渡ってしまっています。信号を守っているのは、慣れていない観光客だと思われます。実は信号無視へ違法ではないとか。自己責任のもと歩行者は行動しているというわけです。
また車道には信号機のないロータリー、ラウンドアバウトを設けています。ロンドンの街には日本のような景観を邪魔する電柱と電線、歩道橋などはありません。信号機や歩道橋などの維持費も莫大なものです。イギリスではそれを先読みして合理的な交通システムを編み出しているのです。そして電線のない街は写真も美しく撮れます。東京23区でもまだ無電柱化は10%にもなっていないのが実情です。
ペディストリアン、歩行者にやさしいロンドンの道。でも何があるかわからないので、目の前の交通事情には充分気をつけましょう。日本では高齢者の交通事故がニュースをにぎわせていますので。