London Skyline~From the United Kingdom

2023.09.18

異文化理解
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ロンドンの空には、今いくつの高層ビルが建てられているのでしょう。初めて訪れたロンドンの街と高層ビルが建つ今のロンドンでは、別の場所のような感じもあります。今ロンドンで一番高い建物は、310メートルのザ・シャード。東京タワーよりは低いのですが、いにしえのロンドンの高い建物はセント・ポール大聖堂だけ。ロンドンに高層の建物はほとんどありませんでした。

昔のロンドンはどこからでも、セント・ポール大聖堂のドームが見えました。20世紀に入り、高層のホテルやテレコムタワーが建設され、21世紀には高層ビルの建設が加速します。2005年完成の通称ガーキン(きゅうりのピクルス)は180メートル、通称トランシーバーは160メートル、レドンホールビルディングは何と245メートルもの高さで、今のロンドンの空を彩っています。他にもこれから73階のアンダーシャフト、チューリップのかたちをした305メートルものビルが建設予定で、記録が更新されそうな勢いです。でもこのロンドンスカイラインには、きちんとした計画があったものでした。けしてセント・ポール大聖堂を隠さないように、都市計画すること。ここがイギリス人のすごいところです。

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ロンドン郊外数カ所から、中心部を眺めます。例えばプリムローズヒル。ここからはロンドンのスカイラインは並んで見えます。もう少し北のハムステッドヒースからも、遠景にロンドンスカイラインが臨めます。東部のグリニッジからも左手にシャードがそびえています。でもどこからも、セント・ポール大聖堂のドームを遮るものを建設していません。ハムステッドヒースの高台からロンドンスカイラインの間に、セント・ポール大聖堂のそのドームは、ロンドンの風景としてその威容を誇っています。

ロンドンの都市計画はこれからも変わることはないでしょう。街を美しくすること、街を美しく見せること。そして100%無電柱化されているロンドンの街にもお気づきになれましたか。東京23区ではわずか7.8%しか電線のない状況です。ここにも都市計画と街の美しさを、ロンドンは考え抜いているようです。