ネイティブに近づく英語の発音の学び方|おすすめの練習方法
2022.09.30
英語の発音は一朝一夕ではできません。ネイティブ並みの発音は無理だとしても、ネイティブスピーカーたちに伝わる英語をマスターしたいものです。机上の英語力だけではなく、コミュニケーションに必要不可欠で要になる英語の発音を手に入れるにはどうしたらいいのでしょうか。ネイティブ英語を意識しながら、どんな練習法や学習方法があるのかご紹介していきます。中学英語で私たちは英語の土台は築いています。中学生でも英語初心者でも、ネイティブスピーカーに伝わる発音トレーニングを見つけてみましょう。
子音・母音のルールを知ってネイティブの英語に近づく
英語には日本人が母国語とした持たない音の出し方があります。カタカナ発音ではない英語の音を手に入れるためには、最初に英語の音節、英語の母音と子音を確認していきます。
英語は子音で終わる語が数多くある
英語と日本語の発音は根本的に違います。日本語は子音だけで発音することはありませんが、英語は子音で終わる発音が多いようです。この発音の違いが通じない理由にもなります。日本語の50音は「ん」を除いてa・i・u・e・oの母音のいずれかで終わりますが、英語は子音を使っています。ネイティブの発音に近づくためには、子音の発音ができるかがポイントになりそうです。
英単語の中ではっきり読む母音は1つだけ
例えば英語の「jaket」は、アクセントである「Ja(′)cket」の「a」が母音となっています。英語では「a」の母音だけをはっきりと発音するようにしますが、日本語では「ジャケット」を発音する場合、「a・e・o」と、3つの母音をはっきり発音するようになっています。 母音をはっきり発音するといわゆる「カタカナ読み」になってしまいます。英語の単語を覚えるときはアクセントを覚えることも大切な鍵になります。
音声変化のルールを知ってネイティブの発音に近づく
英語には音声変化という特性があります。おもにに3つの音声変化のルールがあり、そのコツをつかんでいくと英語の発音を矯正していけそうです。カタカナ英語を脱却するにはこのルールを知ることが重要になります。
音声変化1:リンキング・リエゾン
2つの音がつながって、1つの音として発音されることをリンキング・リエゾンと呼びます。「子音」で終わる単語の次に「母音」で始まる単語がくる場合に起こる音声変化で、子音と母音を連結して発音するルールです。例えば「Have a」を英語で発音する際はveとaはつなげて発音します。他にもつながっていく例を少し挙げていきましょう。
Can I have/nとI
an egg/nとe
find out/dとo
音声変化2:リダクション
リダクションは特定の音が弱く発音されたり、脱落したりすることです。特に「t」や「d」などはリダクションしやすいため、熟語や文章の中で、前置詞や単語を聞き取り、発音できるように覚えていきます。文末が破裂音になる「at」の「t」や、「good」の最後の「d」など破裂音+子音のケースは、破裂音をほとんど発音しないのがリダクション。「cut down」や「sit」の「t」はほとんど音にはしません。
音声変化3:アシミレーション
2つの音が重なり、新たな音として発音されるのがアシミレーションと呼ばれるものです。隣り合った音が相互に影響して、別の音になったり、前後の音と似た音に変化したりするこどです。例えば「meet you」は、日本語のカタカナ読みとは違い、tとyouが続けて発音され違う音になっていきます。
以前にも発音スキルについて解説しています。シェーンの「お役立ち情報」のライブラリーからご紹介しましょう。
●情報はこちら
英語の発音は英語のリズムやイントネーションも要になってきます。英語の音に自分を近づけていきながら、カタカナで発音を記すこともやめていきましょう。ネイティブが発話する音をつねに確認して、リスニング力も併せてつけていくことが発音の上達につながっていきます。
ネイティブの英語に近づくためにおすすめの発音練習方法
ネイティブの英語に近づくためには、ABCのアルファベットから学ぶフォニックスからのアプローチもありますが、学校英語で習う発音記号も活用してみましょう。
まずは発音記号を覚える
発音記号はネイティブの発音を記号化させたものです。辞書には必ず単語の発音記号が記されています。発音記号を理解して発音することも発音矯正のトレーニングになります。英単語を覚える際は、意味とスペルといっしょに発音記号と実際の発音を覚えて、発声していくことを心がけます。
「英単語を聞いては発音する」をくり返し感覚を養う
発音を基本の学習はネイティブの発音を聞いて、自分で発音をくり返すことも大切なレッスンです。発音ルールを理解しながら、感覚的に発音を身につけていきます。シャドーイング(ネイティブの英語を聞いて同じように真似をする学習法)で、英語ネイティブの音を自分のものにしていきましょう。ネイティブの発音が聞けるYouTubeなどの動画や、発音教材や商品を利用したり、発音のアドバイスを直接もらえる英会話スクールでの実践学習をしたりするのもおすすめです。
自分の発音とネイティブの発音を聞き比べる
ネイティブに近い音読ができるようになってきたと感じたら、自分の発音を録音して、ネイティブの発音と聞き比べる英語学習も試してみましょう。自分の発音の改善点がわかりやすく、音声変化がハッキリとわからない、速度が遅い、滑らかさがないなど、注意するべきことも見つけられそうです。
英語の発音の基本については、シェーンの「お役立ち情報」のライブラリーも併せてご覧ください。
●情報はこちら
耳で英語のリズムを身につける
学校の英語の授業では例文などを見ながらの英語学習が多かったようです。英単語を目で確認し意味を知り、フレーズを覚えていきます。英語の音や抑揚は日本語とは違うため、見てわかる英語も聴くとわからない。簡単なフレーズは慣れればわかっていきますが、英語の特徴の音の変化は耳から覚えていかないと無理のようです。アメリカ英語とイギリス英語と英語のリズム感は違うようですが、どちらにしても英語は英語。耳で英語の音を聴き続け、リスニングの苦手意識もなくしていきましょう。
ネイティブスピーカーの英語の音をオンライン英会話などで聞き続ける習慣をつけていきます。ネイティブたちの口の動きなどにも注意します。例えば日本人が苦手なTHの音は、舌先と上の歯で音が摩擦するような感じで発声します。数字のthree(発音記号はθríː)、 感謝のthank(発音記号はθˈæŋk)と、何度もレビューしていきます。二重母音、あいまい母音と英語の母音の機能も厄介です。耳で何度も聞き、丁寧に発話していきましょう。
あいまい母音については、シェーンの「お役立ち情報」のライブラリーも参考にしてみてください。
●情報はこちら
Time is up. (テストの終りの時間を告げるフレーズですが、日本では「タイムアップ」と略されてしまっているようです)
さて英語のテストの時間は限られていますが、私たちの英語学習は時間を積み重ねて、英語のコミュニケーションを手に入れていく気持ちでがんばりましょう。英語学習にはコミュニケーションする相手がいることも大切なこと。シェーンのネイティブ講師によるレッスンもこの機会にお試しください。無料体験レッスンも承っています。どうぞお気軽にお問い合わせください。