英語のライティングの勉強方法|練習するメリットと事前準備
2022.07.29
英語の文章を書いたことはありますか? 社会人になるとなかなか仕事に英語が関係がないと、英語から離れてしまいがちです。大学受験の勉強でやった長文読解なんて、テストが終われば脳内の記憶からすっかり消えてなくなってしまいました。このままじゃ学生時代に、あんなにたくさんの時間を英語の勉強に費やしたことが無駄になってしまいます。けれど長文問題の問題集を解くことが英語学習ではありません。英語はコミュニケーション。英語を話す外国人たちと、意思疎通できることが語学学習の目的です。
学んだ英語力を活用しないのはもったいないことです。英語の頭に戻すために、この機会にライティングから始めてみませんか。リスニングとスピーキング力も向上させたいけれど、まずは英作文を書くこと。これなら独学でもできそうです。
英語の勉強にライティングを取り入れるメリット
英語勉強法にライティングを取り入れることは、私たちが今まで学校の授業でしてきた学習方法と近いものがあります。日本の英語教育は黒板や教材を見ながら勉強することが基本でした。目から覚える英語学習法なら、無理なく習慣化できそうです。
覚えた英単語や英文法の間違いを見つけやすい
覚えた英単語や英文法を実際にライティングしてみると、自分の間違いにも気づかされます。自分の英語力を把握しながら、スペルや語順などを、手で書いて実際にアウトプットすることで英作文のコツをつかんでいきます。ライティングしていると、理解していない文法事項に気づくこともできそうです。
単語や文法の習得数が増える
英語のライティングの学習を続けていくと、英文を作る機会が増えます。まだ覚えていなかった英単語や、文法を思い出すきっかけにもなります。自分の英語力が自然な表現になるよう、お手本となる例文や文法書を見つけてみましょう。忘れたくない英単語は単語帳などにまとめておくこともおすすめします。
英語の問題を解くスピードが上がる
英語のライティングの学習を重ねると書くことに慣れ、問題を解くこともスムーズになってきます。英検受験、TOEICテスト対策などにも応用でき、これを機会に英検の過去問や、TOEICテストなどの勉強時間を設定してみるのもおすすめです。学習する目的に合わせてライティングの勉強内容を変えていくと、効果的に英語学習を継続することができそうです。
英語のライティングを勉強する前の準備
ではライティングの勉強って、最初は何から始めたらいいのでしょうか。まずはライティングの勉強のために準備することをご紹介していきます。
ゴールを決める
英語学習はゴールを決めることで、勉強へのモチベーションが高まります。学習プランを立て、そのステップごとで目標を達成できるか、確認していくことも大事なポイントです。
自分に合ったライティングの勉強法を決める
ライティングの勉強方法は多くあるため、自分に合った方法を見つけることも大切です。動画やインターネットの口コミ、友だちとの会話などから情報収集してみましょう。実際に本屋に出向き、自分に合いそうな参考書やテキストを見つけてみるのもおすすめです。
英文をチェックしてくれる人を見つける
また自分で書いた英文が実際に正しいかどうか、確認してくれるネイティブが身近にいることが一番上達に近いのですが、なかなか難しいところです。学校の先生や英語が堪能な友人などを探してみましょう。インターネットの添削やアプリなどもありそうです。自分で気づきにくいミスを指摘してくれる人がいると、ライティングのスキルは向上していきます。
具体的な英語のライティング練習方法
英語のライティングの実践はとにかく英文を書くこと。必要なことは英語でのアウトプットです。今まで自分の中でインプットした英語を組み立て、語彙を使って英語表現していきます。まずは簡単な文章を作り、次第に難度を上げていきましょう。
教科書やテキストの英文をノートに書く
お手本となる教科書やテキストの英文をノートに書き写しながら、文法や単語の使い方を理解することもライティングにはおすすめです。教科書やテキストの英文で、正しい語順と文法を知り、構文の基礎を身につけていきましょう。
英語で日記を書く
英語のライティングの練習を習慣にするためには、英語で日記を書くことも効果があると言われています。短くてもいいので毎日の出来事を自分の言葉で英語にします。その日の日付と天気を記すことから始め、覚えた熟語も書き連ねてみる、英語をなぜ学ぶか理由を考えてみるなど、英語の感覚を何度も何度も自分の中で表現することで、自分の意見を英語のフレーズで考える習慣をつけていきます。英語日記は挫折しないよう続けることが肝心です。自分なりの最適なルールを作って書き進めましょう。
自身の英語のレベルに合った作文や記事を書く
しかしあまり独り善がりの英語では上達は望めません。人に見せることを意識して伝えたい内容を文章にしていくことも、ライティングの学習には重要なポイントです。中学生で習う文法と単語で十分な英作文は書けます。ただし勝手に語と語を考え出してはいけません。英語には英語の語と語の組み合わせがあります。例えば「見る・観る」の「watch・see」、テレビと映画はさてどちらを使うのでしょう。勝手なイメージで英文を作り出すと、自然な英語表現のマスターから遠ざかります。
初心者向けの英会話力については、シェーンのお役立ち情報でもご紹介しています。
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ネイティブの英語表現をマネしよう
完璧な英語表現を手に入れるのなら、お手本となる英文を書き続ける学習法もありそうです。フランス人ですが作家エミール・ゾラは、自分の文章に自信が持てず、お手本となるフランス憲法を書き写して自分の文章をトレーニングしたと聞いたことがあります。英語もお手本になる文章を見つけて書き写す練習も効率的な学習の手順としておすすめです。好きな海外ドラマや映画のスクリプトなども参考になりそうです。書くことと合わせて、シャドーイングのように映画のセリフを真似てみればリスニング力を鍛え、スピーキングやリーディングの能力も高められそうです。英単語の発音ばかりではなく、文章の音読や発音練習で復習をくり返し、ライティング以外のスキルも身につけていきましょう。
海外ドラマや映画はオンライン英会話で英語の字幕を利用し、ディクテーション(聞いた英語を書きとる練習)をすることもできます。目で覚える英語と、耳で覚える英語をバランスよく鍛えることも英語初心者には大切です。特に日本人は英語を書くことより、英語を聴き取る、話すことに苦手意識がありがちです。ライティングの学習とともに英語音声をよりたくさん耳にし、英語の微妙な音声変化を定着させることも必要です。語学学習は暗記だけでもいけません。耳も目も集中して、日本語を介さないで瞬時に英語で理解できる力が理想的です。
知識の英語は学校の授業。大人たちが手に入れたい英語の力は点数やスコアではかれない、基本の英語でのコミュニケーション力です。そのためには英語は英語で身につけること。特に広告なので使われている英語は和製英語が多いので、確認して使っていきましょう。そうそう最近よく耳にするcommit、結果を明らかにするという意味で使われますが、実は語と語の組み合わせは好ましいものではありません。例えば、
commit suicide/自殺する
commit a crime/罪を犯す
commit a fraud/詐欺をする
とcommitを使う語と語で解説されるものは残念なものばかり。ネイティブから活きた英語を学ぶことも、ライティングの勉強に追加してください。また英語学習は時には英語の回答してくれる相手も必要です。効率よく学べば英会話スクールの受講料も気にはならなくなります。シェーンでも無料で体験レッスンを随時受け付けています。