Battenberg Cake~From the United Kingdom
2022.12.15
英国食生活
実は今、ミニチュアフード作りにはまっていています。イギリスのお菓子をミニチュアで作り始めていた時に、インターネットの画像で見つけたきれいなお菓子。それがバッテンバーグケーキでした。四角いケーキの中は市松模様になっています。こんな鮮やかなケーキは見たことがありません。いったいどうやって作るのでしょうか。
バッテンバーグはどうやら人の名のようです。1884年にヴィクトリア女王の孫娘がドイツの王子と結婚した際に名づけられたケーキと言われています。ドイツのかつてのヘッセン国バッテンバーグのルイス王子は、イギリスでマウントバッテン家として王室の一員に迎えられました。そのご成婚の際に作られ、その名をつけられたバッテンバーグケーキ。切った時の断面が見事に美しいケーキです。
正方形の違うケーキを4つ作りマジパンで包み、それを成型し貼り合わせていくという手の込んだケーキがバッテンバーグケーキ。小さな正方形のスポンジケーキはピンクとイエローを2つずつ作り、色を交互にしてアプリコットのジャムを挟んで成型していきます。ピンクのケーキはローズ、イエローのケーキはアーモンドの風味に仕上げ、アプリコットのジャムとの相性もよさそうです。けれどケーキを組み立てるようにして作るので、とても難しそうです。
どうやらバッテンバーグケーキの専用型もあるようですが、それでもこの色合いと市松模様に組み立てをするそのハードルは高そうです。トライフルやイートンメスなどイギリスのスィーツは素朴なものが多いのですが、このバッテンバーグケーキはイギリスでは珍しい繊細な作りに仕上げます。お店で見つけたらぜひ買ってみましょう。