基本的なノートの取り方とコツ|5教科のノートづくりのポイント

2022.05.08

勉強法

最近は鉛筆などを使ってノートをとることも少なくなりましたが、小学生、中学生や高校生の学校の授業ノートは別です。ノートを使って手で書くことには、記憶の定着を促すとも言われています。学習の基本は確かにノートに書くことから始まっていました。そしてそのノート作りは、大切な学習方法のひとつ。記号や意味、情報などを何もない白いノートに書くことは、その人の頭の中を描き出すことにもつながります。きれいなノート作りだけではなく、効果的な学習としてものを書くこと、そのまとめ方は学習するうえでの重要ポイントです。アナログなノート術は勉強方法の基本。さてどうやってノートを作りましょうか。このノート作り、英語の学習にも使えそうです。

基本のノートの取り方

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ノートの取り方は人それぞれ。でも成績のよい人のノート、気になります。どんなやり方がいいのか、まずはノートづくりの基本からご紹介しましょう。

内容を理解しながら書く

授業の内容を理解することで、整理されたノートが書けることにつながります。スピードを意識してノートを作ると、先生の話を聞く余裕も生まれそうです。また黒板を丸写しせず、重要な点のみノートに書くことも大事です。 教科書に書いてある内容は、授業の後に書き写すかコピーして貼ってもOKです。科目ごとの理解が追いついていないまま書くと、ノートの内容がわかりにくくなります。どうしてもわからないところはメモを残しておくなど、不明瞭な点は書き出し、後で確認することにしましょう。

再度ノートを確認したときに要点がわかりやすい内容にする

上手なノート作りができれば、テスト前や内容を復習したいときに素早く内容を理解できます。自分が理解しやいすように工夫してまとめておくことが必要です。間違えやすい点はどこか、覚えたいところはどこかなど、人に見せたりするものではなく、自分自身の学習内容をまとめることをおすすめします。

復習用のノートは授業を受けた当日に作る

復習用のノートを制作する場合は、授業の内容を覚えている当日に作ってみましょう。記憶の定着は日にちが経過する前に。復習用のノートは、定期テストの勉強に役立つよう意識して作るとよさそうです。間違いやすいところをまとめる、苦手な内容の解説を詳細に書く、質問した際の先生の回答を書くなど、その単元を自分なりにまとめておく習慣をつけましょう。

ノートの取り方のコツ

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ではできる人のノート作りのコツ、東大生のノートの使い方も気になります。ただ教科書や参考書を写しても意味はなさそうです。目的は成績アップだけでなく、そこで得た知識を自分のものにしていくことです。ノート作りは学校の授業だけではなく、その人のアウトプットにもつながっていきます。そこで理解したことを書き留める、受け身だけのノート作りでは進歩はなさそうです。

文字は大きく書く

小さな文字でびっしり書くと、ノートを見直す時に見にくくなります。素早く見直すことができるように意識して書きます。また内容の重要度によって文字の大きさを変える、ノートを開いたらパッと内容を頭に入れられるなど、工夫を取り入れてノートを作ってみましょう。

余白を入れる

1行空けて書く、右端はスペースを残しておくなどしておくと、後でメモや注意点を書き足しやすくなります。また見た目がすっきりとし、読みやすくなります。

色ペンの使用は3色程度にとどめる

カラフル過ぎると何が重要なのかわかりにくくなるので、かえってNGです。でも使用する色ごとに役割を決めると、よりわかりやすくなりそうです。赤は最重要点、緑はテストに出やすい点など、色分けにも工夫を取り入れていきましょう。 また付箋ベタベタでも逆効果です。ポイントになることだけに色を使うノート作りを目指しましょう。

イラストや図を入れる

地図や理科の実験手順、歴史で習う人物の家系図や相関図など、視覚的に理解できるよう工夫することで、わかりやすいノートになります。ただの文字より図形やイラストは記憶の定着につながります。自分がわかりやすいルールを作ってノートを書いていきましょう。

【教科別】ノートを取るポイント

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次に教科別のノート作りのポイントを上げていきます。数学と国語ではノートの書き方も変わってきそうです。どんなことに注意するのか、基本的なことからご紹介していきます。

数学

間違った練習問題や難しい問題には印やメモをつけ、解答をしっかりとマスターすることが大切です。多くの問題を解く場合には練習用のノートを別に作ります。方程式、関数、立体の表面積他たくさんの問題を解いていきますが、数学の答えはひとつ。そしてその解き方をマスターすれば難しいことはありません。解答できたQ&Aをノートに綴っていきましょう。

国語

ノートの下にメモできる場所を作ります。国語のノートは縦書きにすることが多いため、下にメモできるスペースを作り、授業中に先生が話したことや、記憶しておきたいポイントをメモしておくと定期テストの時に役立つかもしれません。感じたことや考えたこと、テストに出そうな点などを、下の空きスペースに書き込んでいきます。

社会

人物名や年号を覚えることが多いため、赤シートで隠せるノートにします。赤シートで文字を隠すことができるオレンジ系のペンで覚えたい数字や語句を書くとよさそうです。また日本史から世界の歴史へと段階的な学習は、独自のチャートを作り、そこに自分で出来事や人物を書き込むことで楽しみながら学習できます。地理も同じく地図と照らし合わせてノート作りができそうです。

理科

実験器具などのイラストは大きくはっきり書きます。絵が小さいと何だかわかりにくくなります。解説部分と暗記する部分はしっかりと書き分け、イラストやチャートを取り入れながら、習ったことをまとめていくように心がけます。また黒板に書かれたことだけを写すのではなく、わかったこと気づいた点も書いていくことも大切です。中学の理科は生物・化学・物理・地学の基礎が詰まっていますので、それぞれの分野での気づきもあると、理科への興味が増しそうです。

英語

英文と和訳は並べて書くと、効率的に文法や英文、単語を覚えられるようです。特に覚えたいポイントにはマーカーを引くなどして、記憶に留める工夫もしてみましょう。また習った英文を使って、英語での自己表現も英語学習には大切なことです。最初は聴いた英語をオウム返しするだけでも、だんだんと英語に触れていくと、自分の言葉も生まれてきます。思いついたことを簡潔に英語で記す習慣もおすすめです。 英語ノートの作り方はシェーンのお役立ち情報で併せてご覧ください。


詳細な英語ノートの作り方
●情報はこちら

ノート作りはその人のアウトプット

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ただ単に授業の黒板に書かれたことを写すだけでは理想的なノート作りはできません。日本の教育は板書と呼ばれる、黒板に学習内容を書き示すことが中心です。読み書き手習いの勉強法が古くから定着しているからなのでしょうか。その結果、受け身の学びが多くなっているような気がします。ノートにはわかったことだけ書ければ、多くのものを書く必要がないようにも思えます。

私事ですが中学の時に急に視力が衰え、後ろの席では黒板が見えなくなりました。眼鏡を作ればよかったのですが、眼鏡をかける照れもあり、先生の言うことだけを聴いて、耳だけで高校までの6年間勉強しました。耳だけで学ぶと意外と集中できた覚えがあります。授業のポイントなどは、箇条書きにされたりブリントされたりしているので、あえて書き出す必要もないと感じました。その授業のポイントだけノートに書き、単に覚えることだけでは学習ではないとも感じていました。

ノートは誰かに見てもらうための商品ではありません。形式にとらわれず、わからなかった箇所や悩みもノートに書いてみます。わからないことがわからない、そんな学力ではその先はありません。わからないことがある、それに気づくことも大切なこと。わからなかったことに気づけるノート、そしてわかったことを書けるノートになければ、その学びはその人の力になれると思います。