英語のリスニングができないと感じる理由と試してほしい学習法
2022.05.02
日本人は英語の読み書きはできるのに、英語リスニングには不安のある方が多いようです。英語を聴き取る力、リスニング力は一朝一夕に獲得できるものではないようです。難しい英文法がわかっても、英語のリスニング力とスピーキング力に苦手意識は拭えません。今では小学生から中学、高校生と英語学習をしてきているのに、これはどうしてなのでしょうか。英語のリスニングを向上できる勉強方法をここで解説できればと思います。まずはなぜ、英語のリスニングができないと感じるのか、その理由から考えていきましょう。
英語のリスニングができないと感じる理由
では英語のリスニングができないのには、どんな原因があるのでしょうか。英語特有の音声変化やリズムもその要因ですが、もっと端的な英文を聴き取れないいくつかの要因を最初に考えていきます。英単語を知識として吸収するだけで、英語の耳は果たして作れるのでしょうか。
覚えている単語が少ない
単語力はリスニング問題を解くための基本的な能力になります。わからない単語が多いと、リスニング問題の内容も理解できません。確かに語学は語彙数が多ければ多いほど、その音を理解できます。覚えている単語が多いほど、リスニング問題に有利になることは明確です。
理解している文法が少ない
覚えている単語が多くても、その文法の意味を知らないと正しい翻訳もできません。わかっている文法が多いと聞き取れるリスニング問題も多くなります。また文法を理解しているとわからない単語があっても、単語の意味を予想しやすくもなります。 英語の構文を身につけることも大切なことです。
正しい単語のアクセントを覚えていない
単語の正しい発音を覚えていない、また間違って覚えている場合は、話を聞き取りにくいといったことになります。また単語を覚えていても、英語を実際に聞いた時に覚えている単語とリンクができない場合も出てきそうです。 英語を耳に馴らすトレーニングは確かに必要です。
特有の発音ルールを覚えていない
単語として発話するか、英文の一部として発話するかで、発音の仕方が変化する英単語特有のルールも出てきます。単語と単語の間の音がつながる、単語の音が変わる、単語の一部を発音しないなど、英語のリスニングのコツをつかまないと、英語を聴き取ることが難しいと感じやすくなります。例えばビートルズの名曲の「Let it be」や、アナと雪の女王の「Let it go」。その歌詞は目で見た英単語と、聴こえるには違いがありました。これはリタダクション、音の脱落によるものです。極めて発音されない単語は他にもat・ to・ for などがあります。母音と子音の間の音の変化などは、活きた英語を耳にしないと身につけることはできないようです。
英語のリスニングができないと感じたら試したい勉強法
英語のリスニング力を高めるトレーニングはどのようなことをすればよいのでしょうか。まずは英語の基礎を固めることから始めるのがよさそうです。
重要な単語・文法から覚える
入学試験などを受ける場合は、出題頻度が多い単語や文法から覚えると得点につながりやすいようです。リスニングレベルを向上させたい人は、目指している英語のレベルに合わせて優先的に覚える単語や文法を決め、そのレベルの勉強を積み重ねましょう。日常会話レベル、ビジネスレベルなど覚えた単語や文法は積極的に発話したり、文章にしたりすることでより定着しやすくなりそうです。リスリングのレベル別学習方法については、シェーンのお役立ち情報でご紹介しています。
シェーン英会話のリスニングのレベル別学習方法●情報はこちら
正確に単語の発音を覚える
正確な発音を覚えるには、単語の音源をより多く聞くことがおすすめです。音源の後を追いながら音読する「シャドーイング」で練習をすると、その英語の音を覚えやすくなります。シャドーイングは特有の発音ルールの理解を深めるのに有効な手段ですので、ぜひお試しください。
リスニングの音声を書き出す
「ディクテーション」という、聴いた音声を正確に書き取る練習方法を行うのも効果的です。書くことで聴き取れなかった部分や苦手な部分を把握しやすくなるので、相乗して英語学習を進めていけます。ディクテーションのやり方については、シェーンのお役立ち情報も併せてご覧ください。
ディクテーションのやり方情報はこちら
リスニングを楽しく上達させるおすすめの方法
英語を目で追うだけではなく、耳で聴き取るだけの練習も必要です。目で追っているだけの英語学習は実践的ではありません。英語の自然なスピードに慣れ、耳を意識した学習や教材もお試しください。
動画やアプリ、ゲームを活用する
楽しく単語を覚えられるように工夫された動画やアプリ、ゲームを使い学習してみます。飽きずに英単語を覚えることができ、またスキマ時間も英語学習に活かせます。動画やアプリから自分に合った学習方法を見つけてみましょう。
英語圏の海外映画、ドラマを鑑賞する
映画やドラマのストーリーを楽しみながら、英語の音に慣れることができます。最初は音だけで洋画や海外ドラマを聞きながら、内容が何となく理解できるようになったら、字幕を英語に変えるとさらにその英語がわかりやすくなり、聴き取れなかった英語も次第にわかってきます。
実際に英語で会話をする
英語で会話すると、インプットした英語の学習内容を定着させやすくなります。ネイティブの英語を話す人と会話すると生きた英語も身につけられます。自分のレベルに合わせて、英会話教室で実際のリスニングを練習し、発音練習を活用するとより具体的な英語学習ができます。
リスニングの克服はネイティブの話す英語を集中して耳にすることが、最初のステップだと思われます。英語の語順を英語のリズムの中で見出すことをしないと、英語脳と呼ばれる部位も鍛えられないようです。英語脳はインプットした英語の知識が自動で理解できる力です。そのためには英語を英語でわかるように鍛えなければいけません。日本の英語教育ではリスニング教材より、目で見るテキストをリーディングすることが多かったようです。耳から聴いた英語を発話してトレーニングするシャドーイングやオーバーラッピングなどを用いて、英語を耳から身につけることをおすすめします。
リスニングとスピーキングを高めるシェーンの日常英会話レッスン
それでも英語は聞き続けるだけではマスターできません。確かに英語の音に慣れ、イントネーションや英語の音節を耳にすることはできます。ただそれが何を意味するかわからないと、聞き流す時間だけになってしまいます。 英語学習はバランスが大切です。聴いて、話して、読んで、書いてと英語の4つのスキルをバランスよく学ぶことが必要です。
日本人は英検やTOEICのテストでその英語力をはかりがちですが、英語はコミュニケーションできてはじめて成り立つものです。テストのスコアだけでも、文法力だけでも、英語のコミュニケーションがはかれないことがあります。英語学習者のcontent、中身を充実させるために、より多くの英語に触れる機会を持つことをおすすめします。
シェーンの日常英会話レッスンはオリジナルテキスト、Time to Talkを使い、日本人が発音しにくい音や区別しにくい音、リエゾンする音の変化(単語のつながりによる音の脱落、同化、音の連結など)、単語や文のストレス、イントネーション、リズムを毎回学習していきます。ネイティブが発する英語の音を間近に聴くことができるレッスンは、オンライン英会話より集中して受講いただけます。ぜひ一度ネイティブの英語を直に聴くレッスンを体験してみてください。