不定詞は何を指すの？to不定詞3用法の見分け方と練習問題
2022.04.15
不定詞は英会話の日常でもよく使われる英文法のルール。 中学生の時に勉強した覚えがあります。今の中学生の授業でも3年間を通して、くり返し不定詞の用法を指導しているそうです。名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法と、難易度を上げながらくり返し中学の3年間で学んでいます。今回は不定詞の理解を深めながら、使える英語表現を身につけていきたいと思います。まずは不定詞の役割からご紹介していきましょう。
不定詞って何？
一概に不定詞と言われても何のことかわかりませんね。実は不定詞は準動詞の種類で、名詞や副詞、形容詞の使い方ができるというのです。でもそれはいったいどんなことなのでしょうか。
不定詞とは
一番覚えているのはto不定詞。このtoの後ろは動詞の原形と覚えさせられました。そして原形不定詞。原型不定詞は使わず、使役動詞を用いて構文を作ります。
to不定詞について
文法はto＋動詞の原形で、3つ用法があります。名詞的用法「～すること」、不定詞で始まる語句が名詞の働きをして、主語や補語、目的語の役割を果たしています。形容詞的用法「～するための」、「～すべき」を表現し、副詞的用法「～するために」、「～して」で目的、原因や結果を表現できます。では文法を説明する言葉だけでは意味がわかりづらいので、具体的に例文を上げていきましょう。形容詞は名詞を修飾、副詞は名詞以外を修飾する言葉ですが、この用法でもそれを読み解いていきましょう。
名詞的用法
We love to play mobile games.
私たちはスマホゲームが好きです。
It is important to read a lot of books.
たくさんの本を読むことは大切なことです。
形容詞的用法
I want something sweet to eat.
私は何か甘いものが食べたい。
副詞的用法
She studies English to go to the USA.
目的／彼女はアメリカに行くために英語を勉強しています。
How lovely to see you!
結果／あなたに会えたことは何て素敵なことでしょう!
シェーンの「お役立ち情報」のライブラリーからも不定詞の例文はご覧いただけます。
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to不定詞3用法の見分け方
では次に3つの用法の使い分けや語順のバターンについて見ていきましょう。何か簡単に見分ける秘訣があるとよいのですが。
名詞的用法の見分け方
最初に見るべきは、to不定詞が塊り（～すること）として捉えられるかの確認かもしれません。捉えることができる場合は名詞的用法になりそうです。塊りで捉えられない場合で、to不定詞の直前が名詞でなければ副詞的用法のようです。
to不定詞（名詞的用法）を用いた例文
名詞的用法
It was difficult to read the book.
その本を読むのは難しいことでした。
to不定詞（副詞的用法）を用いた例文
副詞的用法
We are so happy to see him.
私たちは彼に会えてとても幸せです。
形容詞的用法・副詞的用法の見分け方
to不定詞が直前の名詞の内容を指し示している場合は、形容詞的用法になります。to不定詞の直前で区切り、その行為の目的や原因などを指し示している場合、名詞でなければ副詞的用法になるというわけです。なんだか言葉にするとややこしいですね。
形容詞的用法
We went to school to learn French.
私たちはフランス語を学ぶために学校へ行きました。
She wants a new bag to buy
彼女は新しいバッグを買いたい。
You have to a lot of homework to do today.
あなたは今日、たくさんの宿題をしなければなりません。
副詞的用法
I try to run every morning.
私は毎朝走ることに挑戦します。
He is glad to swim in the sea.
彼は海で泳ぐのが楽しいです。
to不定詞3用法を見分ける練習問題
今度は3つの用法を見分けられか、実際に解いていきます。文型を見分けていきましょう。
問題】次の英文に含まれているto不定詞は3用法のどれに当てはまる？
（1）To choose a strong PW is very important.
（2）I want something hot to eat.
（3）Nice to meet you.
（4）He recommends you to watch this movie.
答え解説
（1） To choose a strong PW は「強力なパスワードを選ぶこと」という塊りで、to不定詞が塊りとして捉えられる場合は名詞的用法になります。
（2） something hot to eatは「何か温かいものを食べる」と直前の名詞を指し示しているので形容詞的用法になります。
（3） 挨拶の定番は副詞的用法。その行為の目的や原因などを指し示しているからです。
（4） 「この映画はあなたにおすすめ」と名詞のことを示しているので、これも形容詞的用法です。
英語は英語のスイッチで身につける
不定詞の3つの用法について、いかがでしたか。言語のニュアンスをロジカルに文章にすることはなかなか難しいことです。私たちが英語学習をしているのは、コミュニケーションをはかりたいからで、不定詞の3つの用法を見分けるためでもありません。中学校で学ぶ英文法は英語のコミュニケーションの基礎が詰まっています。けしておろそかにできない英文法なのですが、このルールや使い分けをテストで出されて解答できるだけではいけません。英語のコミュニケーションにつながることが英語学習の目的です。ついつい日本人はテストや受験の結果だけ求めてしまいがちなところがありますが、英語でのコミュニケーションを目指しましょう。
今の中学では小学校で学んだ英語の力を活かして、コミュニケーションをはかれるように指導しています。簡単な挨拶や自己紹介から始まり、be動詞、一般動詞、助動詞、他動詞、疑問詞、受動の表現と身につけていきます。時制の現在形、未来形、過去形、完了形から過去分詞のルールを覚えます。SVOの文型に疑問詞をつけ、前置詞を選び、英文法をマスターしています。この身につけた英文法を、次は英語を耳にする時間を増やし、英語で自己表現することのための勉強も続けていただければと思います。
ネイティブとのコミュニケーションは日本語が介在する時間はありません。英語で聴き、英語で応える力が必要です。そのためにもいつも英語は英語のスイッチで身につける習慣をつけるようにしましょう。シェーンのレッスンは全て英語で行われます。ネイティブの英語に耳を馴らし、英語で発話する時間を積み重ねていけば、英語のコミュニケーションスキルは手に入れられます。そして英語の世界が好きになることが一番大切なこと。ドラマや映画のセリフを口にし、英語でひとり言を考えながら、知覚動詞の「気づく」は何と英語で表現するのか、実際のコミュニケーションのトレーニングを積んでいってください。
Remember to do your English homework.
It's never too late to learn.
Success is the ability to go from one failure to another with no loss of enthusiasm.
It’s not enough to do your best; you must know what to do, and then do your best.
He lived to be ninety-eight years old.
I have nothing more to teach you.
You have to fail in order to practice being brave.
上記の例文も不定詞を使っています。映画のセリフや著名人の言葉も含まれていますので、英語でのタッチを感じ取りながら読んでみてください。習った㏌order to長い文は部分だけでもわかるように、形式主語もわかっていくと英語の表現とても役立っていくはずです。英語学習は積み重ねと継続です。頑張って英語で身につけていきましょう。
