不定詞と動名詞の違いは何?基本と使い分ける時の注意点
2022.03.30
不定詞と動名詞、覚えていらっしゃいますか? 学校の授業で確かに習いました。英会話スクールではこれが不定詞、あれが動名詞と教えることはほとんどないので、ネイティブが使う日常の表現を身につけながらレッスンを進めていきます。それでも文法好きの英語学習者のために、今回は不定詞と動名詞の違い、その使い分けを解説できればと思います。まずは不定詞と動名詞の用法を思い出してみましょう。
不定詞と動名詞の基本
不定詞には名詞的用法と副詞的用法、形容詞的用法の3つがあると習った覚えがあります。いったいそれはどんなものだったのでしょうか。不定詞と動名詞を確認していきます。
不定詞とは
動詞を名詞・形容詞・副詞などの他の品詞として働かせることができる準動詞が不定詞。これでは何が何だか、、、これでは??ですね。思い出すのは原型不定詞とto不定詞。原型不定詞は動詞の原形be、do、have、goなどを用い、to不定詞はto+動詞の原形が基本です。
動名詞とは
準動詞で動詞を名詞の働きに変える文法が動名詞の働きです。 動名詞の形は動詞にingを付けて使います。その意味には「~すること」がありますが、特に和訳した時に語感は強くは出てきません。
これで不定詞と動名詞の意味合いが理解できましたか? 実際に文型を確認していきながら、不定詞と動名詞の文章をご紹介していきます。
不定詞と動名詞の違い
不定詞動名詞を理解するうえでの一番のポイントは、両方の働きを学んでいくことです。そのルールと使い分けが自然とできれば、コミュニケーションを高めることができそうです。
不定詞の使い方
未来志向を含んでいるようです。未来に起こること、これからあることを指しています。 不定詞の例文をご紹介しましょう。
He hopes to be a football player.
彼はサッカー選手になることを望んでいます。
Jonathan decided to leave the company.
ジョナサンは会社を辞めることを決めています。
She wants to be a veterinarian.
彼女は獣医になるつもりです。
Helen remembers visiting this temple.
ヘレンはこの寺に来たことを覚えています。
I regret to say that I broke my promise.
残念ながら私は約束を守れません。
動名詞の使い方
過去に起こったこと、すでにあったことを指す時に使う表現です。動名詞の例文をご紹介します。
My hobby is watching films.
私の趣味は映画鑑賞です。
Would you mind me sitting here?
ここに座ってもよろしいでしょうか。
We avoid playing golf on rainy days.
私たちは雨の日にゴルフプレイは回避します。
He has finished writing his thesis.
彼は卒論を書き終えます。
Consuming protein is important.
タンパク質をとることは大切です。
They enjoy playing baseball.
彼らは野球をすることを楽しんでいます。
不定詞と動名詞の違いがわかる注意点
不定詞には不定詞の、動名詞には動名詞の使い分けが英語表現にはあるようです。例えばdecideやwant、needは不定詞、mindやput、giveの動詞は動名詞がルールのようです。
目的語に不定詞しか使えない動詞がある
動詞によっては、目的語に不定詞しか使えないものがあり、次のような構文になります。
decide to~(~することに決める)
I decided to go to Hawaii.
ハワイに行こうと決めています。
この場合はgoingの動名詞は使わないようです。
want to~(~したい)
She wants to go to the UK.
彼女はイギリスに行きたい。
不定詞と動名詞のどちらを使うかで意味が異なる動詞がある
目的語として不定詞を使うか動名詞を使うかで意味が異なる動詞があります。例えばforgetとtryでは使い方でそのニュアンスが変わります。
forget 動詞ing (したことを忘れる)
I won’t forget playing football with Messi.
メッシとサッカーしたことは忘れない。
forget to~ (~することを忘れる)
He forgot to agree my opinion.
彼は私の意見に同意したことを忘れています。
Did you forget to see her son.
彼女の息子と会ったのに忘れたの?
try 動詞ing(試しに~する)
David tried studying Japanese.
デビッドは試しに日本語を勉強しようとしていた。
I’ll try making a pudding.
試しにプディングを作ってみます。
try to~(~しようとする)
Try to help your younger sister.
妹を助けなさい。
英文法をマスターした後は…
受験英語で英文法を学んできた経験の多い私たち日本人。でも残念ながら、テストでは正解できても英語での会話が苦手な人たちがまだまだたくさんいらっしゃるようです。あんなに高度な文法事項を理解し説明でき、英語の発音記号まで書ける日本人の英語教育。でもそれは英語を目で追い、暗記していたからだったように思われます。ここで不定詞や動名詞の用法の見分け方を学んでも、実際にそれが使ってコミュニケーションできるかが大切なことです。また日本語を勝手にその動作になるように英語にしてみてもいけません。お米は茹でるのではなく、「炊く」という習慣的な使い方を私たちは自然にしていますが、自然な組み合わせは英語にもあります。英語の自然な組み合わせをするためには日本語に翻訳してはいけません。英語は英語のままで身につけることをおすすめします。
英語はコミュニケーション。日本人の文法力がついていることを武器に、次は英語での会話を楽しむ段階に進んでみませんか。主語、動詞、前置詞、現在形、未来形、進行形などと英文法の基礎はできているはずです。動詞の過去分詞まで完璧に覚えた日本人の英語教育の文法は確かに身についています。英語が話せないと後ろ向きにならないで、今まで勉強してきたものを思い起しましょう。現在学んだ文法は忘れてしまっているだけで、その錆を落とせばまた使うことができると思います。次にすることは英語でのコミュニケーションが好きになること。英語でのやりとり、質問をし、質問に答える。好きな海外タレントのソーシャルメディアに返信してみる。実際の英語でのコミュニケーションすることを行動に移してみましょう。
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