英語の4技能とは? 各技能の向上に効果的な学習方法と習得のポイント

2021.12.15

試験対策

お子さまの英語力上げたいとお考えのお母さま、お父さまたち。どうすれば英語力を身につけることができるのか、いろいろと悩むところです。私たち日本人は英語を母語として獲得していません。どうすれば英語力が高められるのか、お子さまの英語力向上が心配です。英語をオンラインやアプリなどで身につくことができるのか、添削指導のレッスンで学べるのか、英会話教室に通わせた方がいいのか、迷うところです。まずは、最近よく耳にする英語の4技能かどんなものなのか、確認していきましょう。

英語の4技能とは?

  • 英語の4技能とは?  各技能の向上に効果的な学習方法と習得のポイント

英語をはじめとして言語には、4技能をそれぞれの習得する必須の課題があります。CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)はヨーロッパ言語共通参照枠のことで、英語の4技能の能力をはかるための指標が掲げられ、TOEIC®のスコアや英検®もこのCEFRを基にレベルを定めています。4技能が何なのか、まずはご紹介します。

英語の習得に必要な4技能とは

英語教育に必要とされる4技能。言語には習得の順番があります。まずは言葉を聞くことから始まります。英語を母国語のように習得する過程を活用し、身につけることが理想的と言われています。

聞く(listening)

赤ちゃんが言葉を覚えるのはまず「聞く」ことから始まります。周囲の言葉を聞き続けてその言語を発話するようになるのが、自然な覚え方です。ただ聞くのではなく、意味を理解しながら「聴く」ことを目指すために、 小学生ができる、英語のリスニングとリーディングを併せた学習方法にはどんなものがあるかご紹介していきましょう。

●スラッシュリーディング

リーディングの学習法ですが、長文にスラッシュを入れ、その英文をかたまりで理解していく方法です。小学生ではあまり長いセンテンスは出てきませんが、英語のルールを知り、読むことが耳にも呼応できると効果的です。

●オーバーラッピング

これも文字を読むことと、英語で音を聴くことを同時に行うことで、リスニング力とリーディング力を併せてつける学習法です。耳と目で英語を追いながら学んでいきます。

話す(speaking)

聞き続けた言葉をやがて発話するようになるのが、次の段階。言語習得の第2段階が「話す」ことです。英語のリスニングを続けた後はスピーキングの練習が大切です。

●実践的な英会話

ネイティブの先生が発音する言葉を真似て発音していきます。耳で覚える英語は、今までの私たち中学生の授業では後回しになっていたような気がします。テストや高校入試のための問題に取り組むだけではなく、実践的な英会話の練習が必要です。

読む(reading)

日本の英語教育は英語を「読む」ことから始まっていました。例文を読み、出題される英語に答える、そんな勉強でした。読み書きの知識も大切ですが、聞いて話して、それからそれがどんな単語なのか、読めるようになることが理想的です。学習方法も併せてご紹介します。

●多読

たくさんの英語の本を読んで、英語に触れる時間を増やしていきます。多読をおすすめする理由の1つに、絵と英語を直接に英語で読める習慣がつくことがあります。多読は英語を日本語にしないで、丸ごとそのお話を読んでしまいます。まずは目次を見てどんなお話か、イメージしていきます。小学生対象の多読教材もたくさん出ています。シェーンの小・中学生の生徒さんたちも、副教材のリーディングオーシャンでいつでもどこでも英語の多読ができるようサポートしています。

●スラッシュリーディングとオーバーラッピング

リスニングでもお話したリーディングの学習法です。日本語と違う英語の語順を理解しながら、リーディングの力を高めていきます。スラッシュリーディングも日本語に翻訳しないで、英語で読むことをおすすめします。

書く(writing)

英語を「書く」ことは、読めてから綴っていきましょう。言語はかつて話せても、書けない、読めない人たちがいました。それでも日常生活には支障はありませんでした。書くことは言語習得の最後になります。英語を書く学習方法もご紹介します。

●パラグラフライティング

英語の考え方を身につけるために、パラグラフライティングも活用してみましょう。英語の論文は論理的に進んでいきます。日本語の論文とはまた違ったライティングスキルが必要になります。1つのパラグラフに1トピックで、いくつかのトピックをつなげて、書く方法がパラグラフライティング。小学生ではまだ難しいかもしれませんが、英語圏の子どもたちはこのトレーニングを積んで考え方を培っています。日本の発想にはない英語圏の思考法を取り入れるためにも、英語学習にはおすすめです。

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英語の4技能の習得のポイント

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言葉を覚えるには「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能が必要だとご紹介してきましたが、それぞれがどんなふうに習得していけばいいのでしょうか。英語学習の効率的な方法を考えていきます。

英語の4技能のバランスが大切

英語でのコミュニケーションには、4技能をバランスよく学ぶことが大切です。4技能を併せて学ぶことで相乗効果も期待できそうです。

英語の4技能を勉強する順番

「聞く」「読む」のインプットから「話す」「書く」のアウトプットの習得順番もあるようですが、英語を母国語としてではなく第二言語として習得していくと、どうも英語のリスニング力とスピーキング力が上達しないようです。日本人が今目指している英語のコミュニケーション力のリスニング力スピーキング力を高めるためには、最初にあまり英語を目で追わないことをおすすめします。ネイティブが話す英語のスピードに慣れ、自然な英語表現を身につけていきましょう。

小学生の4技能向上に英会話スクールは効果あり?

  • 英語の4技能とは?  各技能の向上に効果的な学習方法と習得のポイント

英会話スクールのレッスンは、英語の4技能を高めることができるのでしょうか。英会話スクールスクールを利用する際のメリットと注意点を考えていきます。

英会話スクールのメリット

英会話スクールではネイティブ講師から、「聴く」「話す」ことから始めますので、自然な覚え方が可能です。小学生では自然と文法事項にも触れていき、英語の基礎となるレベルを学んでいけます。

英会話スクールの注意点

英会話スクールによっては、英語でのやりとりができることに注力し、「聴く」「話す」に偏りがちになる場合もあります。ただし「読む」「書く」練習は、後からでも間に合います。私たち日本人も難しい漢字や言葉を大人になってから読めたりもしています。「憂鬱」なんて言葉は未だ書くことができなくても、コミュニケーションには問題はありません。

シェーンではネイティブ講師のレッスンでも、英語の4技能をバランスよく学べるように行っています。オリジナルテキストには、日常で使える英語のトピックが満載。英語でのやりとりに併せて、読み書きも指導しています。小学生低学年からは、日本人講師の追加のレッスンを行っています。日本語でわかりやすく英検®️準備で読み書きを、英検®️対策で4技能の習得をサポートしています。 無料体験レッスンでお子さまに合った英会話スクール選びをしてあげましょう。

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英語のコミュニケーション力を向上させるために

英語の4技能はただのスキルです。英語のコミュニケーションを高めるためには、お子さまの興味や関心を英語に向けさせることも必要なことかもしれません。シェーンの小学生の生徒さんで、アメリカのアニメが好きで、そのために自然と英語に触れる時間を持つようになったとお話してくれた方がいらっしゃいます。好きなことや興味のあることには、お子さまの取り組み方も変わります。英語が好きになる理由、それも英語でのコミュニケーション向上には大切です。


英語を身につけた先に、お子さまが何をしたいのか、その着地点がはっきりすればするほど、英語のスキルとコミュニケーション力は高まります。2020年度から実施された小学生の英語教育。英語力をテストだけではかるだけではなく、子どもたちの英語のコミュニケーションを活かせていける授業の案内が進むと幸いです。人生はTOPの大学、企業に入ることが目的ではありません。心身ともにより豊かな生活を送るために、英語の4技能を身につけ、コミュニケーションがはかれることを願います。