Teddy Bear ~From the United Kingdom

2022.04.12

英国コラム

イギリスにはクマのお話がたくさん!!

  • Teddy Bear ~From the United Kingdom

テディベアはイギリスから生まれたものではないですが、どうしてもイギリスのモノみたいな感じがしてしまいます。どうやらA.A.ミルンの「クマのプーさん」の主人公が持っていたテディベアの印象が強いようです。イギリスの子どもたちもこよなく愛するテディベア。その歴史と、イギリスでのテディベア情報をご紹介しましょう。

テディベアはアメリカ生まれ。かつての大統領、セオドア・ルーズベルトが、小熊を仕留めなかった美談が、テディベアを生みました。テディはセオドアの愛称。大統領のクマさんだったわけです。世界中の子どもたちに可愛がられたテディベア、特にドイツのシュタイフ社のヴィンテージもののテディベアは、高値がつきコレクターの垂涎の的にもなっています。

イギリスではハロッズやリバティ、ハムリーズなどに、テディベアが並び、子どもたちは自分のベアを選びます。「クマのプーさん」の主人公になった、ミルンの息子クリストファー・ロビンは、ハロッズのテディベアを選びました。テディベアとロビンの様子を見て、ミルンは名作を生み出すのですから、ハロッズのテディベアに感謝です。

ちなみに「パディントン」はテディベアではありませんが、作者によると、クマには年2回の誕生日があるそう。パディントンの誕生日は、6月25日と12月25日。何と偶然にも6月25日に、ロンドンのパディントン駅のパディントンの写真を撮りに出かけたことがあります。ロンドンのプラットホームの一番で、パディントン駅を行き来する人々を見つめながら、もうすぐ通りかかるブラウンさんとの出会いをまだ知らずに待っています。

※写真はヴィクトリア&アルバート子ども博物館のテディベアたち。昔の子どもたちの思い出がたくさん詰まっていそうです。