The Stanhope Arms~From the United Kingdom
2022.02.17
ロンドンに行く度に通った場所、The Stanhope Arms
また訪れる日は来るでしょうか…
スタンホープアームズ。またこれは由緒正しき名のようです。いったいこれが何だか想像できますか。このarmsはCoat of arms、紋章の意味を持っています。さてこれは果たして何でしょうか…
以前ロンドンに滞在していた街の駅を降りると、この看板が目に入ります。金色の盤に浮かび上がるStanhope Armsの文字。ある冬の日のこと。まだ早い時間でも、ロンドンの夜は暗く、この看板の灯りと、隣にあった24HOURSの看板が目立っていましたっけ。24HOURSはその名の通り、ずっと開いているコンビニみたいな雑貨屋で、そこでよくお菓子やスナックも買っていました。
さてスタンホープアームズに入ると、店内には人がほとほどいてみんな静かです。まずは奥のテーブルに席を確保します。そしてカウンターで注文。そう、ここはパブ。このパブの名はこの近くのスタンホープガーデンズにちなんでいるようです。初めて行ったのが冬の夜でしたが、パブではやはりビールをいただきます。イギリスのビールは冷やし過ぎることはなく、どちらかと言うと常温が美味しい銘柄もあり、1年中、ビールが美味しく感じられます。頼んだのはペールエール。パブではいつもこの銘柄か、黒のスタウトのギネスを注文します。そして夕食のお料理。この日は友人と定番のフィッシュ&チップスと、ローストチキンを頼みます。イギリスのフィッシュはサクッと揚がっていて、このうえなく美味しいのです。またフィッシュとチップスことフライドポテトは半々で、だからフィッシュとチップスは&マークでつながっているというわけです。ローストチキンには、よく見かけるベジタブルの付け合わせで、こちらもなかなかのお味でした。この日は暇なのか、カウンターのおじさんが話しかけてきて、写真まで撮ってくれました。夏に行った時には、パブの外まで人があふれ、サッカーのゲームを見ながら、大勢の人たちが明るい夏のロンドンをビールとともに楽しんでいました。
パブの名については、別のお話でまたご紹介していきます。かつては、文字が読めない人たちの看板の画でパブを判別したようですが、スタンホープアームズには画はなく、文字だけでした。いろいろなパブの看板を見ながらのロンドン歩きは愉しいものです。