Interview~From the United Kingdom
2021.09.27
英国コラム
いつもここを通ると、放送局の取材なのでしょうか… マイクが誰かに向けられています。
ロンドンのテムズ河沿いをウエストミンスターに向かって歩いていると、あらまた出会いました。公園のような緑地で誰かがインタビューを受けています。今日の撮影者は1人。インタビュアーがカメラを持つだけで、昔より簡単に撮影できるようになりました。初めてロンドンに来た時に、この同じ場所で、インタビューを撮影する大勢のテレビクルーを見かけたことがあります。最初は何事かと驚きもありましたが、ここがテレビのインタビューの場所の定番。すぐそばに国会議事堂とビッグベンの時計台があり、政治家たちのインタビューには絶好の場所です。
この緑地はアビンドン・ストリート・ガーデンズ。ここを過ぎるとかつてのイギリスの宰相、ウィンストン・チャーチルの立像がある広場に出ます。チャーチルは杖をついたポーズで、今日も街ゆく人々を見おろしています。2020年の未曾有のウィルスの蔓延で、街の時間は止まりました。戦争がない代わりに、疫病が蔓延するのでしょうか。政権と国民の命はいつも表裏一体。チャーチルだったら今の世をどう対処したのでしょうか。今、私たちに何ができるのか。先の見えない不安は払しょくして、明日に希望を持ち続けたいと思います。
※写真はアビンドン・ストリート・ガーデンズ。今日もインタビューが行われています。