英才教育とは?メリット・デメリットと子どもの力を引き出すポイント
2021.09.22
オリンピックを観た後は、うちの子も何かできるのではないかと、子どもたちの早期教育に拍車がかかります。確かに3歳くらいからのピアノやダンス、英語など習い事が人気です。早期英才教育まで始めようとするママたちも増えています。特に身体が柔軟なうちに始めるバレエやフィギュアスケートなどに、大人たちができなかった夢を託す場合もあります。でも果たして、お子さまたちにはそれがよいことなのでしょうか。
英才教育の意味とメリット・デメリット
「お隣の○○ちゃん、ピアノ始めたみたいよ」と、子育て中にはいろいろな習い事の情報が入ってきます。ピアノこれも、英才教育なのでしょうか。うちの子も英才教育ができるのかしら、と考えてしまいます。では英才教育とはどんなものなのでしょうか。
英才教育とは?
音楽や踊りなどは、確かに幼児から始めた方がよさそうです。英才教育とは幼少期に、子どもたちの才能を伸ばすために行う教育のこと。昔はバレエやピアノが主流でしたが、最近ではスポーツ系や芸術系、学習系もあるようです。特に医師が発案したモンテッソーリ教育や、哲学者によって考え出されたシュタイナー教育など、丸ごと英才教育の方法を受ける幼児教育も注目されています。
子どものうちから能動的に行動ができるよう、積極性が培えるよう、また個々の才能を伸ばせるように、さまざまな教育の場がお子さまたちのために作られています。
英才教育のメリット・デメリット
では英才教育は子どもたちにどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。幼児期だからこそ始めてみたいと、英才教育への興味は募りますが、そのメリットやデメリットはどんなものなのでしょうか。
●メリット
英才教育を受けた子どもたちには直観力が鍛えられているようです。ひらめき、感性、記憶力、判断力が、英才教育で培われていきます。また幼児から始めると吸収力が早く、その習い事が上達することもメリットにつながります。
●デメリット
一番懸念されることは、親の期待が子どもたちのプレッシャーになってしまうことです。子どもたちには親の感情を感じる力が強く、それこそ0歳でもその感性は強いものです。親の期待がストレスになることが、一番のデメリットになります。また与えてばかりを続けると、主体性が損なわれることも懸念されます。子どもたちが興味を持つ習い事から始めてみるのが好さそうです。
英才教育を行う主な分野
では英才教育にはどんな習い事があるのでしょうか。さまざまな分野の英才教育をご紹介しましょう。元々英才教育としてあった芸術系に加え、最近はスポーツや、塾、英語なども人気です。
芸術系
ピアノやバイオリン、ギターや、絵画など、音感や美術感覚を高める習い事があります。芸術系は自分で何かを表現する気持ちを育み、心を豊かにさせてくれます。お子さまの習い事としては、情操教育も兼ねているのでおすすめです。
スポーツ系
水泳や体操、サッカー、バスケットボール、野球など、個人種目のスポーツや、チームワークを育むスポーツがあります。幼い頃からスポーツに親しみ、右脳も刺激し、運動神経を育みます。スポーツは何歳までも続けられ、スポーツを通しての成長も期待できそうです。
学習系
英会話や学習塾など、子どもたちの将来の力となる学習系の学びを始める人も増えています。英語教育でグローバルなコミュニケーション力をつけたり、学習塾で学ぶことで知能を上げたり、その土台を築きます。多くの知識を得ることで、お子さまのシナプスを多く作ることに努めます。
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ではどうやったら、英才教育で子どもの可能性を引き出せるのでしょうか。ここにも英才教育のメリットやデメリットが隠されているようです。
子どものペースを大切にする
お子さまの考える力ではまだまだ未成熟です。大人と同じだと思ってはいけません。お子さまのペースに合わせ、興味を育むことが効果的。けして無理強いせず、お子さまの時間を大切にしていくことを心がけます。
期待を示しすぎない
お子さまへの過剰な期待は逆効果につながります。失敗をしたからと、叱ってもいけません。あくまでもお子さまには、あらゆるジャンルのものに触れさせることに努めます。小学生になって自分の好きなのを選べる教材を用意するつもりでいましょう。遊びも楽しければ続きます。習い事も楽しいと思う気持ちがあれば、継続できるはずです。特別な目標を掲げないよう、見守ってあげましょう。そこに将来の種があると、寛容に身構えてください。
学習の楽しみを伝える
英才教育を通じて、お子さまの興味を引き出し、それが楽しいこととわかってもらえれば、その教育は実を結ぶかもしれません。お子さまといっしょに学んだことを共有したり、同じ音楽やスポーツに親もいっしょに取り組んだり、親も同じことをすることでお子さまの成長を促します。無理やりではない、「楽しさ」が英才教育の効果を上げるように思われます。
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子育てはビジネスではありません。これだけお金をかけて授業すれば、どれだけの商品を生産できるというものでもありません。お子さまの日本語、記憶力は、幼い頃のご家庭で育まれています。それが楽しい時間だったのか、辛い時間だったのかで、将来のお子さまの生きる力が変わります。
お子さま一人ひとりに合った何かを見つけるために、いろいろな習い事を試すことは必要なことかもしれません。お子さまの感受性を大切にしながら、個性を伸ばし、育てる環境を作ってあげましょう。
考える力を育み、続きを読む力は一朝一夕では作れません。幼児教室などで培った身体と心は将来の宝。個々の人生の解説はできませんが、何か糧になる機会をお子さまに与えることは大切なことです。それが英才教育の1つとして、将来につながることを期待します。