英語の5W1Hを押さえよう! 基本の使い方と回答のポイント 例文付き
2021.04.30
学校の授業でやりましたね。日常でも使える英語の表現か満載の5W1H。
忘れてしまった会話の表現を思い出しながら、今回は基本に立ち戻って、5W1Hの世界をご紹介しましょう。
文法ばかりの嫌な受験勉強の部分は忘れて、使える英語表現を身につけるために5W1Hの使い方を思い出してください。
英語の基本 5W1Hとは?
「誰が」、「いつ」、「どこで」、「何が」、「なぜ」、「どのように」が5W1Hでしたね。疑問の文章にはよく使われ、人に何かを訊ねる際には、なくてはならないワードです。
5W1Hとは?
Who / 誰が
When / いつ
Where / どこで
What / 何を
Why / なぜ
How / どのように
この5つの疑問詞に動詞や助動詞のcanを加えて言葉を作れば、ロジカルなやりとりができます。これに、
Which / どれ
Whose / 誰の
の2つを加えて7W1Hと学校で習ったことを思い出しますね。
英語学習で5W1Hを押さえる重要性
ではこの5W1Hがなぜ大切なのでしょうか。
情報は全て5W1H。社会に出るとこれをしっかりと押さえることが重要です。日本語の会話ではよく使っていましたが、それを英語で表現するのは、海外旅行へ行った時ぐらいでした。
5W1Hの使い方【例文付き】
次に5W1Hの使える表現をそれぞれご紹介しましょう。端的に使える表現を今回は選んでみました。日常英会話で使ってみてください。
Who
Who can speak Japanese?
誰か日本語が話せますか?
不特定多数の人たちを前にして訊ねる場合に使えます。
Who's calling?
どなたですか?
電話の相手を確かめる時によく使います。省略形の英語ですが十分に伝わります。丁寧に訊ねる場合は、May I have your name, please?と表現してみましょう。
Who knows?
誰がそんなこと知っているの?
答えが出ない理不尽さ、そんな時に使える表現です。語気を強めると「知るもんか」と捨て台詞になってしまうので、言い方に気をつけましょう
When
When did you go to London?
いつロンドンに行きましたか?
過去形、過去完了とか時制で学んでも、実際の会話では考え過ぎてしまい、伝わらない英会話になってしまいます。シンプルに考えましょう。
When's his birthday?
彼のお誕生日はいつですか?
ちょっと気になる彼の誕生日。そっと誰かに訊きだす時に使えそうなフレーズですね。
When does summertime start?
サマータイムはいつ始まりますか?
イギリスやアメリカ、ヨーロッパ諸国では夏は1時間時間を進めます。3月の第2日曜から11月の第1日曜までは日本とロンドンの時差は8時間になります。でも時計を進めたり遅らせたり。忘れると大変なことになりそうです。
Where
Where are you from?
どこの出身ですか?
外国人にどこから来たの?と、会話のきっかけになるフレーズです。I'm from England.と言われたら、Which county (またはregion)?と、イギリスのどこから来たか訊ねれば、英会話がさらに進みます。
Where's the bank?
銀行はどこですか?
道を訊ねる時に使う表現です。またI want to go to the bank.と銀行に行きたいことを主張しても、もちろん教えてもらえます。
Where are you going?
どこに行っていたの?
普段よく使う会話表現の1つです。日本語でもよく使っていますね。過去形にして、昨日とつけ足しても使えます。
What
What's the matter?
何かありましたか?
よく使うフレーズです。「どうしたの? 気分でも悪いの?」と、相手を心配している時に使えます。状況によってはmatterをtroubleに変えて訊ねてみてください。
What's your favorite food?
どんな食べ物が好き?
食事を一緒にする時に、こんな質問で好きなものを訊ねてみましょう。
誰かに訊かれた場合エスニックフードが好きなので、I like ethnic foodとは答えるのはNG。エスニックは「民族」という意味ですが、元々は「規範外」という意味もあり、移民の食事などを示すこともあるようです。
もし好きな食べ物を訊かれたら、Thailand foodとかcurryと具体的に答えることをおすすめします。カタカナ英語には注意しましょう。
What's the weather like?
お天気はどうですか?
ずっと室内にいて、外の様子がわからい時に使えそうです。答える場合は、The weather is~と、晴れなのか、雨なのか伝えましょう。
Why
Why did you come to Japan?
なぜ日本に来ようと思ったの?
外国人に来日した理由が訊けるフレーズです。シェーンの講師たちもその理由はさまざま。このページに来ればわかります。シェーンの講師紹介はこちらからご覧ください。
Why not?
なぜダメ?
否定のnotを使った意味のまま、「なぜダメ?」と訊ねることもできるし、肯定の「もちろん」という意味で使えるマジックフレーズ。状況に合わせて上手に使い分けられるようにしましょう。
Why was she late?
なぜ彼女は遅刻したの?
本人に訊けない時に使えそうです。もし訊かれたら答え方は、she says sick.「具合が悪いらしいよ」と、理由が必要になります。
How
How much is this?
これはいくら?
旅行英会話の鉄板フレーズですね。この一言で世界中のお買い物には不自由しません。ただし、数字を聴き取れない場合もありますので、書いてもらうためにペンとメモの用意もあると便利です。
How often do you read books?
どのくらいの頻度で本を読みますか?
とhowで頻度を訊くことができます。同じように数量で訊ねることもできます。
How many books do you read in a month on average?
読書する本は1カ月平均何冊ですか?
How oftenやHow manyとよく使える表現は丸ごと覚えてしまいましょう。例えば、初めましてのHow do you do? を 「あなたはどうしてやっていますか?」とは訳しません。英語は英語で身につけていくことが、会話表現に磨きをかけていきます。
5W1Hの疑問文に答える時の注意点
さて今度は5W1Hで訊かれた時の答え方です。誰がいつどこで何がどうしてと、具体的に訊かれているので、きちんと答えなければいけません。
Yes, Noで回答しない
Do you like ice cream? と訊かれているわけではない5W1H。YesかNoの答え方では通じません。5W1Hの理由づけになる答えができるよう、英語表現の幅を広げていきましょう。
要点を押さえて短く答える
伝わる英語表現にするためには、答えを簡略する文の作り方も必要です。私たち日本人も普段の会話には主語もなく、アレコレソレで伝わる時もあります。
例えば、Where will you do English homework tomorrow morning?「明日の朝はどこで英語の宿題する予定ですか?」の質問に、Maybe I'll do it in my house.「多分私の家でやるつもりです」と、一般動詞で簡潔に伝えます。さらに短くしてMaybe, in my house.としても伝わるでしょう。
コミュニケーションは時には簡略する手段も有用。わかりやすく簡潔に答えることで、会話のリズムも生まれてきます。
伝わる英語を身につけよう
かつて学校で習った英語の例文は、日常会話ではあまり使えなさそうなものが多かった覚えがあります。それは文法重視の内容で受験英語だったからだと思われます。
どんなに有名大学出身者でも、英語でのコミュニケーションには苦労したという話が聞こえてきます。テストのための英語ではコミュニケーションには至らなかったようです。ではどうすれば、英語が話せるようになるのでしょうか。
英語は覚えるものではないと、何かの本で読みました。英語は身につけて、その英語を使うことが、コミュニケーションにつながります。よりたくさんの英語表現を聴いて、それに応えられる実践的な力を身につけなければなりません。
最近は英語を母国語としない人たちが、英語という言語でコミュニケーションをはかる時代になっています。日本語が母国語の日本人と、スペイン語が母国語のスペインの人が、ニューヨークのカフェで英語でのやりとりをしているのが、今の世界の状況です。そんな状況下では相手に伝わる語彙と表現を身につけることがとても大切です。
文法も確かに語学には大切なことです。しかし短く簡潔した英語でのコミュニケーションも求められています。わかりやすく、伝わる英語表現を身につけることも、今の時代には必要だと思われます。