英語の発音の基本 ルールを押さえてくり返し練習
2020.09.01
英語のコミュニケーションで、通じなかったことはありますか?
英語には英語特有のリズムがあります。言語学ではこれをプロソディーと呼んでいます。これらがアクセントやストレス、英語のリズムを作っているようです。
英語には英語のリズムがあります。だから自己流で発音をしていると、変なクセがついてしまいます。後で発音矯正に時間がかからないよう、ぜひネイティブスピーカーの英語を聴いて、反復くり返しで練習し英語の発音の上達につなげましょう。
英語の発音をトレーニングする際のポイント
日本人は発音記号が書けると、作家の鴻上尚史氏がロンドンで演劇の勉強で学校に通っている時に、イギリス人に驚かれたそうです。イギリス人は発音記号などを勉強することはなく、言語学の専門家だけが発音記号を使っているのでしょう。
私たち日本人は日本語にはない音を、英語の発音記号で覚えました。書けるけど話せない。悲しいかな日本人の英会話が思うようにできない、学習方法が問題です。リスニングで理解できたとしても、スピーキングが苦手なのは、学生時代の受験強化の英語学習に問題があったからでしょうか。特に日本人は、自分の意見を持って会話を進めることも苦手です。
自分の英語を聞く
最初に自分の英語の発音を録音して、聴いてみることから始めてみましょう。ネイティブの発音と比較できるアプリもあるようですので、それを活用できます。発音しにくいLやRの音を、自分の発音とネイティブの音とどう違うか、客観的に聴いてみることも重要。お手本となるネイティブの英語を見つけたら、何度も発話する練習を続けてみます。普段から英語で話す練習は、とっさの時にきっと役立つはずです。
英語の発音を向上させる基本のトレーニング
では次に英語の発音の基本練習をご紹介しましょう。母音と子音の発音は基本中の基本。無料のアプリやオンライン動画でも練習できます。
また子どもたちの英語学習に欠かせない、文字と音の関係を学ぶ、フォニックスも役立ちます。学校で習わなかった基本学習は、案外子どもの教材にも見つけることができます。
日常会話の表現を発音する
Hello. How are you? Thank you.
よく使うフレーズはくり返し発話してみます。インターネットでは音声で発音を流しているのもあります。ネイティブの言い方に慣れ、同じように発音してみましょう。特に thank you のthをきちんと発音するためには、基本からくり返し発話練習を心がけます。
自分の伝えたいことを英語にする
例えば自分のことを紹介する英語表現の単語を抜き出し、その単語を特に練習してみます。簡単な文章を作ります。
「英語が話したいけど、私の英語が聴き取れますか?」切実な思いを英語にして練習してもよいでしょう。また、私はとても絵画が観ることか好きです。美術館の学芸員になりたいと思っています、と自分の趣味を語りたい時に、美術館の学芸員の英語は何?? わからないことはすぐに調べてその日のうちに覚えます。博物館や美術館の学芸員はcurator。これがどんな発音をするのか、調べて練習していきます。
英語のリズムに則って発話できるか、この練習に進みます。自分の英語を録音して聞いてみると、いろいろと足りないところが見つかるはずです。ネイティブが発話している英語の音をと比べて、どこがどう違うか、改善点を上げてみましょう。
発音のトレーニングで意識したい英語のルール
先にご紹介したフォニックス以外にも、英語を学ぶためのルールはあります。それがリンキングと呼ばれるもので、二つの音をつなげて発音するルール。
ネイティブたちの発音を真似るよう、映画やドラマの気になったセリフを聴き覚えていくのも効果的です。映画やドラマなどでリスニング力を高めるために、英語の表示を出しながら、聴きそびれた部分は何度もくり返し聴いてみます。
リンキングは正しい音が発音できたら、取り入れるようにしましょう。
プロソディーを意識づける
英語の個々の音だけではなく、プロソディー(リズム・ストレス・イントネーション)の獲得は、ネイティブの英語を直に聴くことが理想です。特にオンラインよりは対面のネイティブの英語を聴くことが効果的ですが、なかなかそうもいきません。映画やドラマなどの英語を存分に聴き、丸ごと覚えてしまいましょう
Where are you from?
余談ですが、どこの出身?とある外国人に訊いて、答えてくれたのですが、??何度聴いてもわかりません。
国名を聴いて、やっとそれがメルボルンとわかりました。外国の地名は日本語の音とはまるで違うので、主要都市の発音は耳に入れておきましょう。ちなみに英語圏ではありませんが、北京も全く違う音です。
カタカナ英語は、英語ではほとんどといって通用しませんので、気をつけましょう。
正しい発音に必要なこと
では発音について総括していきましょう。発音を構成しているのは次の要素です。
<音素>
これは個々の音のことです。英語の母音は12、子音が24あると言われています。日本語は母音5、子音16ですから、英語の音は日本語と比べて難しいはずです。
<音の変化>
これは個々の音がつながったり、省かれたり、変化することで、慣れないと聞き取れない場合があります。
<リズム>
緩急、間、テンポで、英語は強く発音する音の間隔が一定になります。
<ストレス>
強勢で、どの音が強く発音するのか、これは単語にも文章にもあります。
<イントネーション>
音の高低、抑揚です。その英語を耳にしっかり刻みます。
これらを複合して、英語でのコミュニケーションを図るわけです。音素、音の変化、リズム、ストレス、イントネーションは、考えている以上に「意味を伝える」ための重要な働きを担っています。日本人が発音しにくい音、区別しにくい音などは、シェーンの日常英会話レッスンで取り入れています。実際のネイティブの英語の音を存分に聴いて、自分の英語の発音に磨きをかけましょう。