道案内に役立つ英会話のフレーズ とっさの時にどう言えばいい?
2020.01.10
外国人に道を訊かれて困ったご経験はありますか。ああどうしょうと焦って、まっすぐ行ってはGo straightは思いついたけど、次の信号を右に曲がるって、英語でどう言うのだろう…さらに焦って言葉が出なくなりました。
道案内には道案内の英語表現があります。ここでまるまる覚えてしまえば、外国人に道を訊かれても怖くありません。
ではまずは基本的な英語表現を覚えてみましょう。
道案内のシチュエーションで役立つ英会話のフレーズ
もしあなたが英語に自信があったら、スマホを見てどこかに行こうとしている外国人観光客に、
May I help you? または、Can I help you?
と声をかけてもいいのですが、これでは英語が話せる人と思われてしまうので、私事ではありますが、訊かれるまで何も言わないことにしています。以前その言葉を発したある女性が、強い訛りのある英語の相手に困っている様子を見たことがありました。助けてはあげたいのですが、なかなかそこまでのレベルに達していないので仕方がありません。
でも英語が母国語ではないけれど、英単語でコミュニケーションは図れます。例えば道を訊ねてきた相手が、
Excuse me. Can I ask you? Where Tokyo station?
と英語で言ったとします。方角がわかるよう伝える英語表現、
this way(こちらの方角)、that way(あちらの方角)
と言えば十分伝わります。また東京駅とわかりやすい単語ならいいのですが、どこに行きたいか聞き取れない場合もあります。その時はゆっくりと、
Where are you going?
どこに行かれますか?
と聞き直すことも必要です。何か地図などを指し示しながらコミュニケーションを続けましょう。
次に進む・曲がる・渡るの基本の表現を覚えてみましょう。
◎goは進む
◎Turn rightは右に曲がる
◎Turn leftは左に曲がる
◎cross the streetは通りを渡る
この4種類を頭に入れて、あとは応用していきます。
信号までまっすぐに進む
go straight on until you get to the traffic light.
このstraightの後にonをつけるとブリティシュらしい表現になるそうです。
銀座通りに沿って進む
go along Ginza Street.
銀行を通り過ぎて進む
go past the bank.
信号を右に曲がる
turn right at the traffic lights.
2つ目の角を右に曲がる
turn right at the second corner.
これらの表現を応用して頭の中で英語を組み立てて、声に出す練習をすると、とっさの時にも英語は出てくるはずです。
道案内の英会話でよく使われる英単語
次に位置を伝える言葉を覚えていきます。
駅の隣にあります 隣/next to
It's next to the station.
カフェの向かいです 向かい/opposite
It's opposite the café.
コンビニの前にあります 前/in front of
It's in front of the convenience store.
花屋の後ろです 後ろ/ behind
It's behind the florist.
自分でも訊ねられた道がわからない場合もあります。その場合は中途半端に答えないで、
Go along this street. When you see a supermarket, then ask someone else again.
この道をまっすぐに行って、スーパーマーケットが見えたら、もう一度誰かに道を訊ねてください
と、伝えるのも手。
またひと言、
Sorry, I'm a stranger here.
ごめんなさい。よそから来たものです。
と言うのもありです。よそから来た = strangerなので、けして変な人ではありませんからご安心ください。また、
I'm not familiar with this area.
このエリアは不慣れです。
という表現も覚えてください。さらに同じようにこんな言い方もできます。
Sorry, I don't know this area very well.
Sorry, I'm not from round here.
英語が上手に話せなくても、一生懸命に伝える姿勢が大切です。
実は最近、イギリスのハムステッドで○○に行きたいのですがと、地元の買い物中の主婦に訊ねると、にべもなく「知らないわ」と言われたことがあります。地元の人みたいだったからこそ訊いたのですが、観光地の特定の名はご存知なかったようで、それから道に迷いました。
いつも訊く時に、○○はどこですか?とは言わず、例えば Excuse me, I want to go the Fenton House. と伝えると、この道をupとかdownとか教えてくれました。同じハムステッドで道を訊いた時、イギリス人の老婦人を介護されていた韓国人の付き添いの方は、とても気さくに話しかけてくれました。お二人で Have a nice trip と声がけされ、とても嬉しかった覚えがあります。
日本でも外国人観光客の皆さんに、同じことを言ってあげたいと思いました。
とっさの道案内で使える!英会話のお助けツールよりも「おもてなし」気持ちで
確かに今は便利な翻訳機やアプリもたくさん出てきています。精度もよく何カ国語も翻訳してしまうと訊くと、英語の勉強なんてしなくてもよい気がしてきます。外国人観光客も何かしらの地図アプリを見ていますから、人と人とのコミュニケーションが希薄になっています。
それでもわざわざ足を運んで来日しているのですから、バーチャルではなくリアルなコミュニケーションは求めているはずです。
道に不案内でも英語に自信がなくても、自分のスマホで地図やナビを探してあげることはできるはずです。
Let me check my phone.
私のスマホで調べてみます。
こうしてアプリを使ってコミュニケーションを図ることも可能です。
海外旅行は、テレビの旅番組では味わえないたくさんの醍醐味を持っています。
私たちも海外旅行に出かける最大の理由は、バーチャルでは楽しめないリアルな世界がそこにあるからです。英語のコミュニケーションも便利な機器は増えていますが、できるだけ現地の人と話し合える機会を持つことが、旅行の楽しみも倍増します。
失敗しても、英語が通じなくても、その経験は人を強くしていきます。
気持ちよくこれからは、 Can I help you? と声をかけ、英語が母国語ではない人とも、英単語を使って、道案内できるようにしようと自省しました。わからなくても何度でも聞き、対応することで、おもてなしの心を発揮してみましょう。そして最後にはこう伝えます。
Have a nice trip!