Have a great weekend!! ビジネス英語の決まり文句 「お疲れさま」を英語で表現しよう
2020.03.17
社会人のみなさん、一日に何回「お疲れさまです」と言いますか?エレベーターに乗り合わせた上司に、プレゼンから戻ってきた同僚に、退社時の後輩に、「お疲れさま」は様々なシチュエーションで使われる便利な表現です。
本来、相手(仲間)を気遣い、hard workに対する感謝の気持ちをこめた「ねぎらい」の表現ですが、挨拶で使われる時には、元々の意味は形骸化され、慣用的に用いられています。
さて、これを英語で言おうと思っても、すべてのシーンの「お疲れさま」を表現できる英語フレーズは見当たりません。場面ごとに、「本当に伝えたい気持ち」に合わせた英語表現を探してみましょう。
1.軽い挨拶としての「お疲れさま」
同僚と社内でばったり出会った時など、軽い挨拶として使う場合は、“Hi”や“Hello”で問題ありません。
How are you? や How's it going? もよく使われる表現です。
会った時間帯に合わせ、Good morning/afternoon/evening と挨拶することもできます。
日本語の「疲れ」の要素を入れる必要はありません。
2.帰り際の挨拶としての「お疲れさま」
通常は英語の「さよなら」の挨拶、See you tomorrow. やHave a good evening. などが使えます。
相手がその後どこかに行くことを知っているなら、Have fun!(楽しんでね)と言ってあげたらいかがでしょうか。
金曜日の退社時ならHave a nice weekend.もふさわしいですね。
仕事終わりに「お疲れでしょう」とねぎらう日本語、「アフターワークを楽しんでね」とポジティブな表現をする英語、二つの文化の発想の違いは面白いところです。
ところで、同僚はみんな仕事を終えて飲みに行くというのに、自分だけ残業で取り残されてしまったら「ついてないなあ」などと言わず、こんな風に送り出しましょう。
I wish I could go, too. Have fun for me.
(一緒に行けたら良かったんだけど、私の分まで楽しんできてね)
3.ほめ言葉としての「お疲れさま」
プロジェクトを成し遂げた時、契約を取り付けた時、あるいは長い会議の後なども「お疲れさまでした」と言いたい場面です。
こんな時は称賛や感謝の気持ちを添えて、
You did a great job. (よくやった)
Excellent work! (上出来だ)
Thank you for your effort today. (頑張ってくれてありがとう)
上記の表現は、通常、目上の人が目下の人に対して使います。部下から上司に使うのは不適切なので注意が必要です。
部下から上司へ「お疲れさまです」と言いたい時は、上から目線にならない「勉強になります」や「~に感動しました」などが使えそうです。相手と自分の関係に合わせてふさわしい言い回しを選びましょう。
Thank you. I learnt* a lot.
(ありがとうございます。とても勉強になりました)
I am impressed with your presentation. (プレゼンに感銘を受けました)
一歩進んで、You're such a great boss. (あなたは実に素晴らしい上司です)
とストレートに称賛の気持ちを伝えることもできます。
4.本当に疲れている人に向けて「お疲れさま」
“business trip”(出張)から戻った人、大事な商談を終えた人、クレーム処理にあたった人に対して、本来の「ねぎらい」の意味をこめた「お疲れさまです」を使う場合もあります。
You must be tired after such a long day. Please have a good rest.
(本当に疲れたでしょう、ゆっくり休んでください)
I hope you’re not too tired. (疲れ過ぎてないといいけど)
頭の痛い仕事を抱えた長い一日がようやく終わったら、自分に対しても「お疲れさま」とねぎらいの言葉をかけたいですね。
You did a great job today!
*learnedもlearntも共にlearnの過去形ですが、learntは主にイギリス英語で使われます。