Repeat after me Drilling(ドリル)を使った子ども英語レッスン
2019.03.10
「明日のfire drillは何時からだっけ?」大学寮のcanteen(食堂)で友人に声をかけられました。
ドリルと言えば、漢字や算数のドリルしか思い浮かばない私の頭は、クエスチョンマークでいっぱいに…。
このdrillは「何かを定着させるために繰り返し行う訓練」を意味します。冒頭のfire drillは「火災に備えた避難訓練」のことです。理想は、頭で考えなくてもできるようになるまで何度も練習すること。漢字ドリルや計算ドリルもそのために作られたものです。
英語レッスンでは、学習する単語やフレーズを講師の後について、繰り返し口に出して練習するドリルが広く行われています。講師の発音やイントネーションのお手本をしっかり聴くことが最初のステップ、そして“Repeat after me“、生徒が講師を真似て英語を繰り返します。英語が生徒の口をついてスムーズに出てくるまでテンポ良く練習します。
問答形式のドリルの一例です。
Where's she from?
She's from England.
質問に対して、決められた文型を講師の後について繰り返します。まずは、クラス全員で、自信がついてきたら一人ひとり順番に言っていきます。
“Japan” “England” “the UK” “America” “Taiwan”
少しずつ国の種類を増やしていきましょう。人物が描かれた絵カードや地図を使うと視覚的にも楽しいですね。 ドリルは無味乾燥な反復練習と思われがちですが、数多くの英語学習上のメリットがあります。
1 英語を話している満足感が味わえる
聴いているだけではなく、自分の口で英語を話しているという達成感が、さらなる学習の意欲につながります。
2 安心して学習できる
質問に対して決められた答えのパターンがあるので、恥ずかしがり屋の子どもたちも緊張せず、自信をもってレッスンに参加することができます。
3 学習の定着を確認しやすい
ドリルは講師がコントロールしやすい指導方法です。子どもたちが学習内容を理解し習得しているかの確認も容易です。また、間違った場合にはその場でお手本を示し、言い直させることもできます。テンポよく行われるドリルは、「間違えた」と感じる間を与えず、子供たちの心理的負担を軽くするでしょう。
4 英語に対するリズム感が養える
子どもたちにとって、ほとんどの単語やフレーズは、聞いたことのないものです。聞きなれない音も、繰り返し講師のお手本を聞き、自分で繰り返すことで、正しい発音と自然なテンポ、イントネーションが身につきます。感受性の高い時期に身に着けるリズム感はナチュラルな英語を話す土台となります。
ドリルで新しい単語やフレーズが定着したら、それらを使ってゲームをしてみましょう。ゲームの学習効果については別の機会に詳しくご紹介します。
シェーンの子どもレッスンは、ドリルだけでなくゲーム、チャンツ、フォニックスなど、いくつものアクティビティをテンポよく組み合わせ、子どもたちが集中力を絶やさず、楽しくレッスンに取り組めるように工夫されています。