映画や海外のTVドラマを字幕なしで観たい-Somewhere in Time
2019.10.15
字幕にばかり頼っていてはリアルなセリフはわかりません。映画を観るときは英語の世界にひたってみましょう。
何気なく聞いていた映画のセリフ。このシーンにこの言葉。はっと意味がわかった時、英語が身近になった気がするかもしれません。
今回はSomewhere in Time-「ある日どこかで」からご紹介しましょう。
お話は、
Come back to me.
このセリフから始まります。老女は持っていた懐中時計を脚本家希望の学生、リチャードに握らせて立ち去ります。それから8年を経て、脚本家になったものの、仕事も恋愛もうまくゆかないリチャード。思いのまま車を走らせ。郊外のクラシックホテルにたどり着きます。湖のほとりの美しいホテルにはライブラリーがあり、そこで古い写真の女優に一目惚れします。でも、その写真の下のプレートは外されたまま。ホテルに幼少の頃から住み込んでいるフロントのアーサーにその写真のことを訊くと、昔このホテルの劇場で演じていた女優と教えられます。
図書館に行って昔の資料を調べるリチャード。その女優がエリーズ・マッケナとわかります。彼女の晩年の写真を見つけると、8年前に懐中時計を握らせた老女の姿が。
晩年のエリーズの世話をしていたローラに会いに出かけ、最初は相手にされませんでしたが、懐中時計を見せると、こう言われます。
It disappeared the night she died.
すでに老女優エリーズは、この世から旅立っていました。リチャードに会うために時を待っていたかのようです。
さあ、リチャードは彼女に会うためにはどうするのでしょうか。過去に跳び、エリーズとの時間を過ごすことになりますが、続きは映画をご覧ください。舞台となるクラシックホテルは、アメリカ・ミシガン州のヒューロン湖にあるマキーノ島に実在しています。美しいロケーションとカメラワークも楽しめ、英語のセリフもわかりわかりやすい作品です。
リチャードがライブラリーで見つけた若き頃のエリーズの写真になぜ魅かれたのか…
それはちょうど近くに来たリチャードを見つめていた時に、撮影した写真だったからです。視線は彼に注がれていたのです。
まだ謎は残ります。エリーズが持ってきた懐中時計はいったい誰のものだったでしょうか。過去に置いてきた時計と、1972年に渡された時計。結局時計はどこから来たのでしょうか…