National Trust~From the United Kingdom
2020.02.07
異文化理解
ナショナルトラスト
英国の財産を守る団体のご紹介です。
英国では後世に残す価値のある自然の景観、歴史的建造物を、このナショナルトラストが管理、保護しています。
古城や邸宅だけではなく、パブもナショナルトラストの管理に入っているのです。何世紀も昔の人々の暮らしの中で慈しまれた建物で、現代の私たちもビールを呑み、憩のひと時を過ごせるとは、何て素敵なことでしょうか。そのうえシェークスピアもここで呑んでいたとは、驚きです。同じ場所でお酒を呑める幸せを感じます。
間もなく20世紀になろうとする頃、ナショナルトラストの活動は始まりました。世界遺産にもなったストーンヘンジや、ピーターラビットの故郷の湖水地方などの保全管理も行っています。
残したい自然遺産、由緒ある建造物を永久にそのままの状態で保全されるように、弁護士・事業家・牧師による一般市民の3人によってナショナルトラストは設立。その活動に賛同した人々が大勢現れ、活動は大きくなっていきます。その中には、ピーターラビットの作者ビアトリス・ポターもいます。ポターは遺言として、湖水地方の土地と農場をナショナルトラストに遺贈しました。
かつては女王の母君のエリザベス皇太后が、ナショナルトラスト総裁を務め、今はチャールズ皇太子がその任に当たっています。「1人の1万ボンドの寄付より、1万人の1ポンドずつ」がモットー。
ナショナルトラストが管理しているフェントンハウスとレッドハウスは、ほんとうに一見の価値ある美しい場所でした。