Derby ~From the United Kingdom
2019.04.01
英国コラム
ダービー
競走馬にとって一生に一度の名誉なレース
日本でダービーといえば競馬の重賞レース。もちろん英国で創設されたダービーステークスを冠しています。
このステークスは12代のDerby 伯爵たちが創設したもので、今でも英国のサリーシャーのエプソム競馬場で3歳馬限定のレースが行われます。
競走馬にとって生涯一度のレースになるダービーステークス。第1回は1780年に行われ、歴史の重みがある競馬です。
1.5マイル(約2400メートル)の左回りの芝のコースが舞台。スタート直後の上りで負荷がかかり、その後もまた坂、急勾配のカーブが続き、競走馬たちにとっては過酷なレースのようです。
このレース勝者となる競走馬の持ち主になるには、一国の宰相より難しいと言った、かつての英国の首相、ウィンストン・チャーチルの言葉も逸話として残っているほど、ダービーステークスを冠することは大変なこと。
ちなみに今のところ、第5代ローズベリー伯爵が首相在任中に、唯一のダービー馬のオーナーになっただけのようです。日本と違って競馬も、貴族のスポーツのひとつとして成り立っています。