Are you ready? クラスルーム・イングリッシュ

2019.10.03

子ども英語

2020年から学校教育が大きく変わります。小学校では3年生から英語に慣れ親しむための授業がスタートし、5年生からは英語が「教科」として位置づけられ、「聴く」「話す」「読む」「書く」の4技能の基礎を学ぶことになります。
英語の授業の雰囲気づくりに欠かせない「クラスルーム・イングリッシュ」。今回は、ネイティブ講師がレッスン中に使っているクラスルーム・イングリッシュのお話をしてみましょう。

  • Are you ready? クラスルーム・イングリッシュ



年長さんたちのレッスン、クラスルームの入り口ではこんな会話が聞こえてきます。

Teacher:Hello. How are you?
Student:I'm fine.
Teacher:I'm fine, thank you.(先生はthank youを付け加えました)

Teacher:What's your name?
Student:My name is Shiro.
Teacher:How old are you?
Student:I'm six.

先生と英語で会話ができたという喜びが、子どもたちの英語のやる気を引き出します。同時に、講師は生徒の発言をさりげなく補って、お手本を示しています。「間違ってしまった」という気持ちを抱かせないこと、これも講師のテクニックです。

レッスンが始まるとクラスルームは英語だけの空間です。講師はネイティブの子どもたちと接するようにナチュラルな英語で生徒たちに話しかけながらレッスンを進めていきます。

Stand up.
Come here.
Are you ready?
Pass me the ball.
Great!
Let's try again.
Take out your notebook.
Hurry up!
Listen.

何度も繰り返し英語の指示を聞いて動作をすることで、フレーズと場面を結びつけて体験的に学習することができます。
例えば、let's sing a song/ let's sit down/ let's play a game など「let's」ではじまるフレーズは「何かを始める合図」だと自然と理解するようになります。
ついつい、一つ一つの英語の意味を日本語に置き換えたくなる大人と違い、子どもたちはこうしたクラスルーム・イングリッシュのフレーズを丸ごと覚えることが得意です。

Great! Well done! Good boy/girl、単語の意味は分からずとも、講師の笑顔と声の響きで褒められていることは伝わりますね。

また、小さいうちから英語に触れる利点は日本語にない英語の「音」獲得できることです。子どもたちは日本語にはない音も聴き取れとれる柔軟な耳を持っています。
レッスンに通う5歳の男の子のお父さんから先日こんな話を聞きました。家でフラッシュカードを使ってレッスンの復習をしていた時、What's this? の質問に「It's ア アップル」と日本語発音で答えたら 「違うよ、an apple」だよと綺麗な英語の発音で直されたと。微笑ましいエピソードですが、すっかり自分の英語の発音に自信がなくなってしまったというお父さんに「どんどんお家でも英語を使ってみてください」と講師からのアドバイス。
英語を使うチャンスが多いほど、子どもたちの「もっと話したい」という学習意欲につながります。もし子どもたちの英語の発音が違っていたらレッスンの中で講師が直してくれるでしょう。これはネイティブのレッスンを受ける子どもたちの特権ですね。