Union Jack～From the United Kingdom
2020.03.01
英国史雑学
組み合わせただけでこんなに素敵なデザインになった英国国旗のお話。
英国は一つの国のようですが、正式にはUnited Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、略してUK。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国の連合です。
なので、英国国旗は4つの国を組み合わせたデザインなのですが、残念ながらウェールズのドラゴンは入っていません。ウェールズは16世紀、ヘンリー8世によってイングランドに統合されてしまったので、緑と白地に赤いドラゴンが鎮座するウェールズ旗は、とり入れられなかったようです。
イングランドは聖ジョージの白地に赤い十字、スコットランドは聖アンドリューの青地に白い斜め十字、アイルランドは聖パトリックの白地に赤い斜め十字。それぞれの国の聖人を表したこの3つを重ねて、1801年に今のユニオンジャックとして作られました。
スコットランドの青はもっと淡い色でしたが、Union Jackでは紺に近い深い青となりました。でも国旗ですから、ほんとうはユニオンフラッグ。ユニオンジャックになったのは、船の国籍を示すJackを用いたからで、英国国旗のユニオンジャックは、通りがよいようです。ビッグベンといい、ユニオンジャックといい、英国のいろいろなものには、名まえが入っているのが面白いところです。
