I’m afraid I have to go now さようなら、これにて失礼
2019.12.01
出会いと別れ、人生それの繰り返しです。もう一生会えないような別離でなくても、ちょっとした「さよなら」は、毎日の生活の中で、誰もが経験していることですね。今回は別れ際の表現について考えてみましょう。
別れの挨拶でまず思い浮かぶのはGoodbye。ところが、不思議なことにこのフレーズはあまり頻繁に耳にしません。そもそもGoodbyeがどうして「さようなら」の意味になるのでしょうか。
Goodbye はもともとGod be with ye (ye は古い英語でyouの意味)、つまり「神様があなたと共にいますように=神があなたを守ってくれますように」という祈りの言葉だったと言われています。「神」をむやみに口にするのは憚られることから、Godがgoodに、be with yeが短くbyeに変化し、現在のgoodbyeになりました。ですから、家族や同僚、クラスメートなどへの軽いあいさつとして使うには、意味が重すぎるようです。
では、ちょっとした「さよなら」のシチュエーションで使える表現をいくつか挙げてみましょう。
「また会いましょう」の気持ちを込めて
See you のあとにtomorrow(明日)やon Sunday(日曜日に)など、次に会う予定を入れるのはよくある言い回しです。
「次がいつかはわからないけれど、近いうちに」という感覚で使えるsee you のバリエーションはいくつかあります。日本語の「それじゃあ、また」に近いですね。
See you later.
See you soon.
See you around.
「近いうち」には「lunch break(お昼休み)を挟んで午後にまた会う」のような、ほんのちょっとの別れも含まれます。
See you グループで注意したいのがSee you again.(また会いましょう)
「もう会えないかもしれない」そんな思いがベースになっています。Goodbye同様、長いお別れの時によく使うフレーズです。
別れた後「気をつけて」「楽しんで」の気持ちを込めて
Take care. (気をつけて)
Don't work too hard.(頑張りすぎないで)
Have a good day.(夕方ならevening やnight)
Have fun.(楽しんでね)
「(名残惜しいけど)行かなくては」の気持ちを込めて
I have to go now.
I must be going.
I should get going.
「本当はもっと一緒にいたいけれど、行かねばならない理由がある」を言外に含めた、婉曲的で丁寧な言い回しです。覚えておくと役に立ちそうですね。
最後に、それほど頻繁に会わない人との別れ際のあいさつです。「気持ち」の伝わる表現をプラスしてみましょう。
「会えて嬉しかった」を伝える
It's been fun(楽しかった)
Nice talking to you.(話せて良かった)
Good to see you again.(また会えてよかった)
Thank you for your time.(お時間ありがとうございました)
転勤してしまう上司やホームステイ先の家族など、お世話になった人との別れには、
Thank you for everything (you've done for me).(いろいろありがとうございました)
「別れるのはさみしい」「関係を続けたい」を伝える
I'll miss you.(あなたと会えなくて寂しくなる)
Keep/Stay in touch.(連絡を取り合おう)
最近ではメールやSNSでつながることも多くなりました。
I'll text you.(メールするね)やDrop me a line.(連絡してね)もよく使われます。textを動詞で使うのは英語らしい表現ですね。Drop me a line.はもともと1行でも、短くてもいいから手紙をくださいの意味です。転じて「連絡ください」の決まり文句になっています。
英会話上達のコツはシチュエーションに合ったフレーズをたくさんストックすること。映画やドラマの別れのシーンにも注目してみてください。