Worcester Sauce~From the United Kingdom
2019.10.01
異文化理解
英国の意外な場所がお好み焼きのソースと関係していました。
英国のウスターソースは日本のものとは違います。元々ウスターソースは英国生まれ。ウスターという街で作られました。そこにはしまっておいたものが熟成して、旨いものに変わっていたというお話があります。
1835年の英国ウスターで、リー氏とペリンズ氏は、インドからサンズ卿が持ち帰ったレシピでソースを作ることになりました。欲目を出してサンズ卿に収めるより大目に仕込んでみたのですが、できたものはとても不味く、そのまま壷に入れたまま月日は流れました。
ある時壷に気づいて開けてみると、あら~不思議。そのソースは熟成されて美味しいソースになったではありませんか。サンズ卿に許しを得て、2人はこのソースを売り出すと、好評を博します。
今やーペリンのウスターソースといえば世界的なブランドになりました。
日本ではそのウスターソースを、またアレンジして、とんかつソース、中濃ソースと産み出し、別のソース文化を作り上げています。でも実は英国ではこのウスターソースは、隠し味程度に数滴たらすくらいの使い方だそう。
それもそのはず、このウスターソースは元々、さまざまなスパイスが入っているので、ソース壜の底には、そのスパイスが溜まっているとか。だから壜を振って使うと、かなりの辛さで、刺激されるそうです。
インドから、英国へ、そして日本へとソースの変遷があったとは…サンズ卿がインドからそのレシピを持ち帰らなければ、今頃、たこ焼きやお好み焼きは醤油味だったかもしれません。