わが子は英語を好きになってもらいたい~親御さんへのアドバイス
2019.06.04
いよいよ2020年度から、小学校で教科としての英語の学習が始まります。移行期間中にもかかわらず、すでに「本番」さながらの授業を開始している小学校も少なくないようです。
書店の棚には英語学習、英語教育関連の書籍があふれ、社会全体が英語習得に向けて突き進んでいるかのように見えます。
このような流れの中で、「わが子を英語嫌いにしたくない、英語を好きになってもらいたい」と願う親御さんも多いはず。特に習い始めの頃、親はどう接したら良いのでしょう。児童心理学、英語教育学等、多くの専門家が共通してあげているのは以下のアドバイスです。
英語嫌いな子どもにしないために
強制しない、先回りしない
英語学習に限ったことではありませんが、大切なのは子どものやる気の芽を摘まないことです。子どもはみんな成長したがっています。そして親にとっての「いい子」にもなりたがっています。
「みんなが行っているから英語塾に行きなさい」「さあ、CDを聞きなさい」「早く英検を受けなさい」等、いつも親の方から「すべきこと」を強制されると、「いい子」は親に従いますが、自分の興味に従って自ら学ぼうという気持ちが弱まってしまいます。
否定的なことを言わない
「また間違えた」「なかなかできるようにならないわね」等、否定的な言葉を浴びせられると、自信を失ってしまい、英語自体に対しても否定的な気持ちを持ってしまいます。語学の習得に失敗は必須。むしろたくさん間違えるほど、習得が進むとも言えます。
また、三単現のSなど、早い時期に習ってもなかなか使えるようにならない項目もありますので、表面的な間違いや上達の遅さにとらわれて、子どもの努力を無視した低い評価を与えないようにしましょう。
「お母さんは英語が嫌いになっちゃったけど、あなただけは頑張って」と言われて心に残るのは、励ましよりも「英語が嫌い」というお母さんのネガティブなことばの方です。
英語好きな子どもにするために
親が一緒に楽しむ
日常生活の中で親が英語で話しかけることについては、専門家の中で是非がわかれます。親の英語力、子どもの性格や年齢によっても異なるでしょう。
一方、親が異文化に興味を持っていることや、外国語を知るのが楽しいと感じていることは必ずプラスに働きます。 強制的に教え込むようなことは避けて、一緒に楽しむ気持ちで絵本を読んだり、CDを聞いたり、海外のことについて調べたりすると良いでしょう。
異文化やネイティブスピーカーに触れる機会をもたせる
ネイティブスピーカーとコミュニケーションを図れる場面を作ってあげましょう。好奇心が旺盛な子どもたちは、素直に多くのことを学びとります。また、「通じた」「わかった」という気持ちが自信と意欲を高めます。
英語話者が外国語を学習するとき、最も難しいのが日本語と言われます。逆も真なり。日本人が英語を身につけるのは容易なことではありません。難しいことに挑戦している子どもたちを急かさず、温かく見守りながら、さりげなくサポートしていきたいものです。
教科としての評価が始まったり、入試に影響したりすることを考えると、つい学び始めから拍車をかけたくなりますが、親の拍車は逆効果。子どもたち自身が「英語を身につけることが楽しい」「もっと知りたい」と感じられるようになれば、どんどん難しいことにもチャレンジできるようになります。
そして英語を身につけることの真の目的は、テストで良い点をとることでも、良い学校に入ることでもなく、自分自身の人生を豊かにすることだと気づいたとき、子どもたちの世界が広がります。
シェーン英会話では一貫して‘English for Life’を掲げ、生涯にわたる英語教育の責任を果たすべく努めてきました。単にネイティブスピーカーであるだけでは十分でないと考え、長年、講師研修に力を尽くしてきましたこともその一端です。 どうぞお子様と一緒に一度シェーンの教室をお訪ねください。お子様の表情が生き生きと輝いていたら、スタートの合図です。