ホームステイ When in Rome, do as the Romans do!
2019.05.23
Yu-ri-ko, breakfast is ready! Come down or you'll be late for school !
イギリス到着2日目の朝、時差ボケの私の耳に遠くからホストマザーが呼ぶ声。目を開くと見慣れない天井、あれ?ここはどこ? 一瞬自分がどこにいるのかわからなくなりました。そうだ、イギリスにいるんだ!
Yes, I'm coming, Sarah.
今日からスクールも始まります。
accommodation(宿泊施設)、イギリスに語学留学しようと思い立った私は、始めてこの長い単語に出会いました。
accommodationにはホームステイ、学生寮、ホテル、フラットシェアなどいくつもの選択肢がありましたが、私が選んだのはホームステイ。現地の家庭で使われている、リアルな英語に触れながら生活してみたかったからです。
ホームステイの魅力といえば、暮らしを通して英語圏の人々の考え方や生活を体験できること。
日本人同士なら阿吽の呼吸で通じることが伝わらなかったり、誤解されたりすることもあるでしょう。想定外のリアクションが返ってきて戸惑うこともあるかもしれません。でも、それこそが異文化体験。
failure teaches success、失敗は成功のもとです。
楽しいホームステイのためのちょっとしたヒントをご紹介しましょう。
<聞き取れなかったことは聞き返す>
ホストファミリーにはそれぞれ暮らしのルールがあります。食事の時間やシャワーの使い方、TVの音量、インターネット周りなど、聞き取れなくて、あやふやにわかったふりをしてしまうのは危険です。
Nothing ventured, nothing gained、聞くはいっときの恥、聞かぬはトラブルの元です。
Sorry, I didn't quite catch that. (ごめんなさい、聞き取れませんでした)
Please could you say that again.(もう一度、言ってください)
それでもわからない時は、紙に書いてもらいましょう。自分で内容を復唱して誤解のないようにしておけば、気持ちの良いステイができますね。
<積極的に話しましょう>
まずは英語で挨拶、コミュニケーションの基本です。
Good morning, Sarah.
「おはようございます、サラ」のように、あいさつの後にホスト家族のfirst nameをつけると親近感が増しますね。
first nameで呼び合う習慣がない日本人とって、下の名前を呼びつけにするのは気が引けますが「郷に入れば郷に従え」です。
挨拶の後には、ちょっとしたお天気トークで英会話のウオーミングアップ。
It's a lovely day, today.
もっともイギリスではMiserable weather, isn't it?(いやな天気ですね)を使うことのほうが多いかもしれませんね。
<日本語の決まり文句にとらわれない>
例えば、イギリスには「いただきます」と言って食事を始める習慣はありません。一昔前は食事の前にsay grace (神様への感謝の祈り)をしたものですが、今では敬虔なクリスチャンの家庭でしか見られない光景になってしまいました。
ホストファミリーの誰かがLet's eatなどと言ってくれる場合も多いので、タイミングを見て食べ始めましょう。
いきなり食べ始めるのはなんとも居心地が悪いなら、(This) looks/smells great/nice/ delicious. とかI love thisなどと言ってみてはどうでしょう。
「いただきます」同様、日本語の「ごちそうさま」にあたる言葉も見当たりません。 Thank you, it was great/nice/delicious. など感謝の気持ちを伝えてもいいですね。決まり文句がないということは、自由に表現ができるということです。
さあ、食事が終わったらいよいよスクールに出発です。 ドアを開けて「行ってきます!」…は英語でなんと言ったらよいのかしら。その辺りはまたの機会に。