語学留学の準備 持ち物や必要な手続き、成功のロードマップを解説

2019.05.28

お役立ち情報

大型国際スポーツイベントや国際博覧会も多く日本で開催されています。世界の人々をつなぐコミュニケーション、その英語が必要だとわかっていても、なかなかその勉強方法も明確にはなりません。語学力をアップするためには、やはり海外留学の英語学習の方が効率はよさそうです。例えば大学や大学院の正規留学は無理でも、1週間からの短期の留学生活はできそうです。とはいえ、これまで一度も海外に行ったことがない場合は、何から手をつけていいのかわかりませんよね。語学留学へ行く前にやっておきたいこと、持って行くべきものなどをご紹介します。

語学留学で準備すること

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「留学に行くときに絶対に必要な準備」がいくつかあります。留学生活をスムーズに送るためにも、パスポートの申請などは余裕を持って留学準備を始めることをおすすめします。

持ち物の用意

必要な持ち物をリストアップして一覧表を作り、忘れ物がないかチェックします。持ち物のチェックリストを作成し、留学先に持っていく荷物を考えます。購入するものなども事前にリストに加えれば安心です。

絶対に必要な持ち物:パスポート、航空券、勉強道具、着替え、薬、洗面用具など使い慣れた生活用品、ホームステイする場合のホストファミリーへの日本のお土産
 

留学先で使う資金の準備

留学先の国によっては、キャッシュレス化が進んでいてほとんど現金を使わない場合があります。両替にも手数料がかかるので、行き先の国の事情と滞在日数をよく考えたうえで必要な現金を決めましょう。また、海外対応のクレジットカードはICチップのあるものだと便利です。国際キャッシュカードを利用する場合は、滞在先に使えるATMがあるかどうかを確認すると安心です。後で日本からの海外送金をしてもらうと費用がかかったり、制限があったりします。お金は計画的に使い、持っていくようにしましょう。

準備するべき支払手段:現金(金額は国に応じて決める)、海外対応のICチップ付きクレジットカードや国際キャッシュカードなど
 

留学保険への加入

万が一のトラブルに備えて、留学保険への加入を必須としている留学先もあります。その場合は忘れずに加入しておいてください。留学保険は、留学生自身が滞在先で病気になったときはもちろん、滞在する部屋の備品を破損してしまったときなどにも適用されます。今持っているクレジットカードに、海外旅行保険が付帯していることもあります。保険の加入のメリットを担保にしましょう。渡航前に保険を一度確認しておきます。

健康診断の受診

慣れない海外で体調を崩すと必要以上に焦ってしまいます。また、留学中に病院にかかると診療費は意外と高くついてしまうものです。保険が適用されれば一部または全部が返って来る可能性がありますが、できるだけ無用な心配は排除しておきたいものです。そのため渡航前に一度健康診断を受けて、体調を確認しておくと安心です。

常備薬の処方が必要であれば、滞在期間中に服用する分を用意しておきましょう。処方可能量を超える場合は最大量を持参し、その後の対応はかかりつけ医と相談してください。対応としては、海外でも入手できる薬を教えてもらう、英文の処方箋とともに日本から薬を発送してもらう、または一時帰国して薬を処方してもらうなどが考えられます。英文の薬剤証明書を発行しておくと、万が一入国審査で引っかかった場合などに説明しやすくなります。特に水薬やジェル状の薬、スプレー薬などは、機内に持ち込まず、預ける荷物に入れておくと無難です。

公的手続き

3カ月以上海外に滞在する日本人は、在留届を外務省に書類を提出する必要があります。これは緊急事態が発生したときなどに、外交官から援護や安否確認を受けることができる制度なので、滞在場所が決まったら提出しましょう。外務省のサイトからオンラインで必要書類を提出できます。また、留学期間が1年以上になる場合には海外転出届を役所に提出する必要があります。転出届を提出すると、住民税や国民健康保険、国民年金の支払いが不要になるので、これも大切な手続きです。忘れずに手続しておきましょう。

また留学期間中に運転免許証の更新時期を迎える場合は、期間前の更新手続きを行っておくと便利です。留学や入院などの止むを得ない事情がある場合に事前に更新手続きを行えます。

携帯電話の手配

現地の知人と連絡を取る時や、国際電話をかける時などに通信手段として欠かせない便利なスマホ・携帯電話。海外でも問題なく使えるように手配しておきましょう。費用や機能などを考慮して、手配する方法を決めましょう。留学先に到着してから、使用可能な携帯電話をレンタルすることもできます。日本で使っているSIMフリースマホをそのまま使いたいなら、国内・留学先でSIMカードを契約して挿入することで使えるようになります。SIMロックがかかったスマホを使いたいなら、データローミングサービスを利用する方法とポケットWi-Fiを契約する方法がありますが、データローミングサービスはとても高価です。出国前にポケットWi-Fiを契約するか、現地のWi-Fiを利用しましょう。

留学準備の方法をゼロからわかりやすく解説!スムーズに進めるには?

語学留学に出発するまでのスケジュール

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どういった準備をすべきかがわかったところで、時系列に沿ってやるべきことを確認していきます。留学が決まっているけれど準備が追いついていないという人は、少しスピードアップして頑張ってください!出発9カ月前から当日まで確認事項を記します。

出発9~7カ月前

情報収集をして自分の目標に合わせた留学先を選びましょう。留学目的も明確にしていきます。留学先もアメリカなのか、イギリスなのか、オーストラリアかニュージーランドと選択肢はたくさんあります。外務省のサイトや海外渡航者の体験談やブログを読む、エージェントに留学相談する、留学の資料請求をする、留学経験者の友人の話を聞いて参考にするなど、複数の方法を使って多角的に検討したいものです。近いフィリピンへの留学も最近は増えています。英語ではないのですが韓国への留学も人気です。留学先が決まったら、留学資金がいくら必要なのか計算して用意を始めましょう。

TOEIC® L&RテストやIELTSを受験して自分の英語力を確認し、具体的な留学の目標を立てるのもこの時期に必要です。例えば、「日常会話を英語で無理なくこなせるレベルになる」、「TOEIC®800点以上を取る」などですね。できれば具体的な数字を目標したほうがやる気を持続しやすいようです。また、英語の基礎の復習もぜひこの頃から始めてください。基礎がわかったうえで留学すれば、そうでない場合よりも吸収力が高まるので英語力を向上させやすくなります。せっかく留学するのですから、日本でやれることは日本でやっておく、海外では海外でしかできない経験を積むというつもりで臨みましょう。日本にいる間には、英会話教室に通って最低限の日常英会話の習得を目指すのがおすすめです。

出発6~4カ月前

出発の6カ月前頃には、会社の上司に留学する旨を報告しておきましょう。社会人が長期留学する場合は、早めに報告する義務があります。留学の目的と、留学によって向上させた英語力は仕事に活かし、留学後に得た知識は今後のキャリアアップのために活かすことを伝え理解を得られるよう努めましょう。上司への相談が済んだ後で、留学相談、語学学校への留学手続きを進めます。パスポート情報が要求されることもあるので、持っていない人は発行手続を進めます。最近のパスポート申請は住民票の提出は不要。戸籍謄本や抄本の入手手配し準備をします、既にパスポートお持ちの場合は期限が切れていないことを確認しましょう。また、国や期間にっては学生のビザ申請が必要になります。こちらも早めに確認し準備に入りましょう。

30歳まではワーキングホリデーが利用できます。1年間までは海外生活が送れ、バイトしながら専門学校にも通える制度です。オーストラリア留学、カナダ留学など行先が限られ、国によってはいろいろと条件が異なりますが、ワーキングホリデーのビザ申請をすれば適用されます。いろいろと情報収集し、自分にとってメリットのある留学を考えましょう。

出発3カ月前~1週間前

かかりつけの病院で健康診断を受けましょう。長期滞在する場合は、一人暮らしの方は水道・ガスといった公共料金の停止手続きも済ませておきましょう。短期留学の場合であっても、出発前に水道や電気などの手続きも確認して無駄のないよう努めたいものです。

出発当日

いろいろな留学のケースによりやることは異なりますが、水道の元栓を締める、ブレーカーを落とす、冷蔵庫の中身を空にしておくなども、スマホのメモに「やることリスト」や「チェックリスト」を作成しておき、事前に確認するとスムーズです。また買い忘れたものがあっても、大抵のものは空港で購入できますので、忘れても大丈夫です。

語学留学を成功させるためのロードマップ

語学留学するからには、英語力を高め、異文化理解を深めていきたいものです。社会人、大学生とその留学に求めるもの違うかもしれません。それぞれのケースに沿って学習の計画を持ちましょう。

社会人の場合

ステップ1:語学留学によって達成したい目標を設定します。最初に「なぜ留学するのか」「留学後にどうなりたいか」をイメージしておくとその留学目標がより明確になります。今後の仕事におけるモチベーションが、会社に伝わるためにも目標の設定は必要です。特に長期留学する場合は、目標を細かく設定しておくのがおすすめです。

ステップ2:留学先や予算を決めます。達成したい目標や学びたいことを踏まえて留学先を決めていきます。留学先の国だけでなく、渡航後の海外生活についても検討しておくことが大切です。例えばアパートに入るか、ホームステイを利用するかなども検討していきます。留学エージェントに任せるのもおすすめかもしれません。留学先が決まったら留学費用の計算をし、渡航費、滞在費、語学学校の授業料など算出して予算を決めていきます。少し多めに見積もっておくと安心かもしれません。

ステップ3:仕事の調整を行います。語学留学で長期間不在となる場合、一般的には休職または退職手続きが必要です。会社によって対応は異なるため、まずは上司に相談するのが無難です。留学予定日の半年ほど前には伝えておくのが礼儀です。休職や退職が決まったら、引き継ぎなどに向けて仕事の調整を行います。また企業によっては社費留学制度で大学院留学などを後押ししてくれているところもあります。留学中に大学生に戻り、専門分野の研さんを積めますが、その成果を問われますのでかなりの勉強を覚悟しなければなりません。

ステップ4:語学留学に向けて英語学習をスタートさせます。語学留学をより充実したものにするには、より多くの英語表現を身につけ、単語や英文法、リスニングとスピーキングのスキルを鍛えていきましょう。独学でも可能なものの、英会話スクールのレッスンを受講すると効率的に学習できます。基礎英語力に自信がある場合は、TOEIC®やTOEFLを受験するのがおすすめです。TOEIC®の場合は700点ほどあれば、基本的な英語力が身についているといえるようです。アメリカ留学やカナダ留学の大学留学には、語学力の確認のためにTOEFLの点数の提出が求められるケースがあります。

学生の場合

ステップ1:留学情報の収集を始めます。まずは留学の目的や、留学先の国、滞在先で通う学校、費用などの情報収集を行います。最初に行っておくことで、後で家族に説明する際の説得力が増します。学校によっては「留学プログラム」を設けているケースもあるようです。

ステップ2:留学したい旨を家族に伝えます。学生の場合、留学の学費の全部または一部を家族が負担しているケースも少なくありません。留学には家族の同意が不可欠です。語学留学に行きたい理由や、将来のビジョンを示すことで同意を得られやすくなります。費用について困った時は、海外留学のための奨学金制度を活用するのもおすすめです。

ステップ3:学校の休学手続きや休学中の学費について確認します。休学の手続きや休学中の学費の有無は学校によって異なります。計画的に準備するためには、できるだけ早い確認が必要です。学校が用意した留学プログラムを利用すれば、一定の学位や単位も取得可能です。

ステップ4:語学留学に向けて英語学習をスタートさせます。社会人と同様、語学留学を実りあるものにするには、出国前に一定の英語力を身につけておく必要があります。勉強方法がわからない場合は、英会話スクールに通うのがおすすめです。必要に応じてTOEFLやIELTSも受験するようにしましょう。

英語が話せなくても海外留学できる?必要な英会話レベルと対策

語学留学の準備におすすめのシェーン英会話のレッスン

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シェーン英会話には、語学留学を希望する方にぴったりのレッスンと準備期間のため英語コースの種類がいくつかあります。仕事のご都合や自分の英語力に合わせて、最適なレッスンを探してみましょう。

・月謝制個人レッスン

恒常的に1対1で学べる個人レッスンです。日常生活で使え英語表現がネイティブ講師からピンポイントで学べます。年間44回のレッスンなので、留学が1年以上先だという方、コツコツ進めたい方に向いているレッスンかもしれません。

・旅行英会話

海外旅行や留学で使う日常会話を学べるレッスンです。目的が具体的でハッキリしているので、実際に使える英語をとにかく最短でマスターしたいという人に向きです。レベルは初級から準中級の方を対象としています。

・渡航前準備コース

空港やレストランなど、渡航先の具体的な場所・シチュエーションを想定して会話練習を行う授業です。海外に行ったことがなく、空港の会話などに自信が無い方にオススメのコースです。マンツーマンレッスンなので、自信の無い人も恥ずかしがらずに練習できます。

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留学を決めたら準備にも力を入れよう!

留学するにはいろいろと準備期間と調査を要します。留学の目的とスタイルを決め、滞在する国の情勢や治安の確認、語学学校からの入学許可証の確認をはじめ、パスポート、クレジットカードや留学保険の確認、自分の健康確認、持ち物確認とたくさんのチェックが必要です。大学の正規留学を目指す場合は、TOEFLやIELTSのスコアの獲得、出願書類の作成と最低でも1年以上の準備期間が必要です。アメリカには 4年制大学と2年制大学があり、イギリスでは3年制大学と、日本とは違う教育課程を受けることになるので、どんな学習になるのか想像もつきません。それでも全てを英語の環境に置いてこそ、習得できるのが語学。正規留学は無理でも、英語力を少しでも高めたいと思うなら、英語の環境に身を置く大切さがわかります。

一般の語学学校の留学なら、初心者のレベルでも入学は許可されそうですが、それでもまるで英語がわからないのでは行くだけになってしまいます。留学の英語レベルの目安は、中学英語ができること。簡単そうに思えても、実践で行うリスニングとスピーキングのレベルは慣れるまでとても時間がかかります。特に英語が聴き取れるレベルには、慣れと時間が必要です。留学をすれば誰でも英語が話せるというわけではありません。準備期間に英語学習に真摯に取り組み、留学中も、留学後も、より多くの学習をしてはじめて英語でのコミュニケーションが手に入るのです。留学の準備には書類などの確認以上に、英語学習が大切です。

例え短期間の留学でも、自らの目標を明確にすればその留学は成功するはずです。英語の世界を広げるために、ぜひ一度語学留学をご検討ください。