Phonics(フォニックス)

2019.05.23

子ども英語

文字と音の関係を学び、読み書きの基礎を作りましょう。

  • Phonics(フォニックス)

walkは「w(二本足)でa(ア)l(ル)k(ク)」だよ。 英語のスペルを覚えるのがとてもとても苦手だった私に、塾の先生が覚え方を教えてくれました。上手な語呂合わせだなと感心したものです。
皆さんは英単語のスペルをどうやって覚えましたか?
Schoolなら「s(エス)・c(シー)・h(エイチ)・o(オー)・o(オー)・l(エル)」とひとつずつアルファベットを追っておぼえたのではないでしょうか。
ひらがなは「あ」なら「あ」と発音するのに、英語はアルファベットの組み合わせで音が変わります。英語圏の子供達はどうやって単語のスペルを覚えているのでしょう。

フォニックス(Phonics)は発音と文字(つづり)結びつけるルール、それを学ぶメソッドです。
アルファベットにはそれぞれ決まった読み方(音)があります。英語圏の子供たちはまず、アルファベットそれぞれの文字の持つ音を学び、次に文字の組み合わせによるルールを学びます。

シェーンのキッズクラスではこんな声がよく聞こえてきます。
a,a, apple. b,b, banana. c,c, cat
エイ、ア、アップル
ビー、バ、バナナ
シー、カ、キャット 
(アルファベットの名前)+(アルファベットの持つ音)+(それを含む単語)

アルファベットの「a」の名前は「エイ」、でも発音は「ア」
アルファベットの「b」の名前は「ビー」、でも発音は「バ」です
先生の後についてアルファベットを最後までリズムよく覚えていきます。
カタカナで英語の音を書き表すのは不可能なので、ここではフォニックスの雰囲気をつかんでいただければと思います。

次のステージは2文字を組み合わせた時の読み方です。例えば、
chは「チ」churchやlunch
phは「フ」 photoや telephoneといった具合です。

アルファベットそれぞれが持つ代表的な音が身についたら、もうすこし複雑なルールに進みます。一つご紹介しましょう。
「サイレントe」と呼ばれるルールがあります。単語の最後に「e」が来ると、その「e」は発音しない、その直前にある母音はアルファベットの「名前」で読むというものです。このルールを使って、次の単語を読んでみましょう。
sitの「i」はアルファベットの音「イ」で、ス・イ・ト(スィット) siteの「i」はアルファベットの名前「アイ」で、ス・アイ・ト(サイト)と発音できました。

こういったフォニックス・ルールを使うことで、知らない単語でも読み方を推測でき、初めて出会った単語を書く手掛かりになります。

フォニックスは読み書きの力を伸ばす大変有効な学習法ですが、残念ながら、それだけで全ての英単語が読めるようになるわけではありません。フォニックスのルールに当てはまらない例外もたくさんあるからです。
もちろん「サイレントe」にも例外はあります。giveは「ガイヴ」とは読みませんね。こうした例外はたくさん英文を読んで、そのつど実戦で覚えていくしかありません。それでも、原則を学ぶことは英語の読み書きを学ぶ上で大きなヘルプになるはずです。

フォニックスは読み書きだけでなく、英語らしい発音が身につく学習法です。学習効果を高めるためには、たくさんの英語を聴くことが重要です。特に、日本語にはない母音の種類や、子音だけの発音をしっかり身につけましょう。
音の学習ですから、ネイティブ講師の発音を聴くことができ、自分の発音を講師にフィードバックしてもらえる環境が理想的ですね。

シェーン英会話では、お子様のレッスンにフォニックス学習を取り入れています。また、オンライン学習教材、Reading Oceansにはサポート教材として、フォニックスのためのチャンツやゲーム、さらに、ストーリーを楽しみながらフォニックス・ルールを練習することができるフォニックス・リーダーの用意がございます。